みずほ銀行前本店ビル
みずほ銀行前本店ビル | |
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情報 | |
旧名称 |
日本興業銀行本店ビル みずほコーポレート銀行ビル |
用途 | 銀行 |
設計者 | 村野・森建築事務所 |
施工 | 大林組[1] |
建築主 | 日本興業銀行 |
構造形式 | 鉄骨鉄筋コンクリート構造 |
敷地面積 | 6,498 m² [2] |
建築面積 | 5,043 m² [2] |
延床面積 | 75,781 m² [2] |
状態 | 解体済み |
階数 | 地上15階、地下5階、塔屋3階 |
高さ | 69m[3] |
竣工 | 1974年 |
解体 | 2016年10月~2017年11月[4] |
所在地 |
〒100-8210 東京都千代田区丸の内一丁目3番3号 |
座標 | 北緯35度41分2秒 東経139度45分50秒 / 北緯35.68389度 東経139.76389度座標: 北緯35度41分2秒 東経139度45分50秒 / 北緯35.68389度 東経139.76389度 |
みずほ銀行前本店ビル(みずほぎんこう ぜんほんてんビル)は、東京都千代田区丸の内一丁目に所在したオフィスビルである。2014年までみずほ銀行が本店機能を置いていた。
歴史
[編集]1974年に、日本興業銀行本店として竣工。2002年に第一勧業銀行・富士銀行との経営再編によりみずほコーポレート銀行の本店となる。2013年7月1日にみずほコーポレート銀行が旧みずほ銀行を吸収合併し、商号をみずほ銀行に変更した。引き続き本ビルに本店機能を置いたが、2014年5月7日に、近隣の大手町タワーに移転した[5]。同年11月に、三菱地所により、南東に隣接する銀行会館、東京銀行協会ビルヂングと一体的に建替えられる計画が発表され[6]、両ビルとともに2018年1月までに解体が完了した。三菱地所は同月より、跡地で「丸の内1-3計画」を着工した。2020年11月竣工し、みずほ丸の内タワーおよび銀行会館からなる高層棟と丸の内テラスで構成されるアネックス棟の2ビルとなった。みずほFG各社の本部機構は、順次大手町タワーと上記みずほ丸の内タワーに集約を予定している。
建築
[編集]設計は村野藤吾。建物は丸の内仲通りに沿って南北に長く、特徴的なデザインで「軍艦ビル」[7]とも呼ばれた。南側はオフィス、北側は機械室となっており北端は永代通りに接している。外壁は赤褐色の鏡面仕上げの御影石張りで[8]、オフィス部分には縦のスリット状の窓が設けられている。北端には道灌堀が横切っていた土地の記憶をとどめるため、下層部がカットされている[9]。1975年には、日本建設業連合会主催の第16回BCS賞を受賞している[2]。本ビルは村野の代表作のひとつであり、解体の際には建築構法などを調査し、建て替え後の新ビル内で模型や部材、資料などを公開する事を検討している[4]。
脚注
[編集]- ^ 竣工作品 みずほコーポレート銀行本店 (旧日本興業銀行本店)(大林組)
- ^ a b c d 第16回BCS賞受賞作品(1975年)日本興業銀行本店
- ^ 『世界に誇れる東京のビル100』p90
- ^ a b 「三菱地所、全銀協ら/みずほ銀行前本店ビル解体着手/丸の内1-3計画が始動」『日刊建設工業新聞』2016年10月3日。2019年6月29日閲覧。
- ^ 『本店移転について』(pdf)(プレスリリース)みずほ銀行、2014年3月31日 。2016年5月18日閲覧。
- ^ 『銀行会館・東京銀行協会ビル・みずほ銀行前本店ビルの建て替え着手決定 「(仮称)丸の内1-3計画」始動』(pdf)(プレスリリース)三菱地所、2014年11月27日 。2016年5月18日閲覧。
- ^ https://www.asahi.com/articles/ASJCT525FJCTULFA01F.html
- ^ 『東京建築さんぽマップ』p13
- ^ 『東京建築ガイドマップ 明治大正昭和』p34
参考文献
[編集]- 倉方俊輔、斉藤理『東京建築ガイドマップ 明治大正昭和』エクスナレッジ、2007年2月20日、34頁。ISBN 978-4-7678-0531-3。
- 宮元健次『世界に誇れる東京のビル100』エクスナレッジ、2013年11月2日、90頁。ISBN 978-4-7678-1671-5。
- 松田力『東京建築さんぽマップ』エクスナレッジ、2016年1月1日、13頁。ISBN 978-4-7678-2088-0。