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鹿取茂雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
よごれんから転送)

鹿取 茂雄(かとり しげお、1977年10月5日 - )は、酷道愛好家、廃墟愛好家、フリーライター。本業は工業用薬品会社社員。大阪府池田市出身[1][2]で、岐阜県岐阜市在住[1][3]

略歴

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1977年生まれ。大阪市立都島工業高等学校理数工学科[1]豊橋技術科学大学工学部から愛知学院大学情報社会政策学部情報社会学科へ編入して卒業[1][3]

小さい頃から熱中していたのは鉄道[4]。小学生の頃は遠くまで機関車電車の撮影に行っていた。中学生になってからは夜行列車に乗ったり、駅舎に泊まっていた[3]。 並行して科学系のクラブ活動にも打ち込む。高校時代は黒板チョークが出す不快な音に興味を持ち、「チョークの悲鳴」についてリポートを仲間と書いてコンクールに出し、日本学生科学賞科学技術庁長官賞を受賞する[3][4]

大学は理系の工学部から、文系の情報政策学部に編入する。当時、問題になっていたダイオキシンへの対処について、技術的な解決の手法だけでなく、政策的な解決策も考えてみたくなったからである。興味を持ったらとりあえずやってみるという姿勢は、昔から一貫して変わっていないという[3]

大学進学後の2000年9月、運転免許を取得して初めてドライブしたのが悪路だった。この時の体験がきっかけで道路の世界に興味を持つ[3][4][5]

酷道にのめり込み始めた20代は、JR東海車内販売などを担う会社に非正規で働いていた。その後理系の知識を活かそうと、研究職の工業薬品メーカーへ転職する[3]

現在は愛知県名古屋市の工業薬品メーカーで研究開発業務に従事する会社員[3]であるかたわら、酷道の趣味が高じて全国の酷道や廃墟を巡って取材する「TEAM酷道」(2001年設立)[6]を主宰するメンバーで、コードネーム「よごれん」を名乗る同名インターネットサイトの管理人でもある[7]。趣味を兼ねてフリーライターとして取材を行って、これに関連した書籍にも多数執筆しており、代表的な著書に『酷道を走る』(彩図社)、『命がけで行ってきた 知られざる日本の秘境』(彩図社)、『レトロピア岐阜』(八画文化会館)がある[7]。その他、道路趣味関連などのトークイベントも定期的に開催する[7]CBCテレビ歩道・車道バラエティ 道との遭遇』に出演。

人物・エピソード

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  • 家族は母、兄がいる。結婚後は5人の子どもを持つ一家の主で、週末は家族サービスや、趣味で全国を駆け巡っている[7]
  • 愛車・ソニカは、兄から譲り受けたものである[4]。ソニカ、プライベート用、仕事用の3台のを使い分け、年間走行距離は約6万km。

著書・作品

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単著

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  • 『命がけで行ってきた 知られざる日本の秘境』彩図社、2006年。ISBN 4801301614
  • 『最大廃墟神岡鉱山』インディヴィジョン、2007年。
  • 『酷道を走る』彩図社、2009年。ISBN 4883927024
  • 『封印された日本の秘境』彩図社。2010年。ISBN 4883927717

共著

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雑誌

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  • 『レトロピア岐阜』〈八画文化会館vol.6〉八画出版部、2018年。

講演・イベント出演

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  • 『マイノリティの台頭 幸福論』(2008年10月5日昼の部 Naked Loft)
  • 『見学ナイトEXTRA 酷道な夜』(2008年10月5日夜の部 Naked Loft)
  • 『マイノリティの幸福論 ふたたび』(2009年10月24日 Naked Loft)
  • 『酷道×廃道 2009大忘年会』(2009年11月29日 Asagaya/Loft A)

脚注

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  1. ^ a b c d 鹿取 茂雄(よごれん)基本データ”. Facebook. 2024年8月20日閲覧。
  2. ^ 歩道・車道バラエティ 道との遭遇』(2024年8月20日放送)「大江戸温泉物語 箕面スパーガーデンの敷地内に残る廃道」の回で本人談。
  3. ^ a b c d e f g h 悪路も人生も「落ちない限り死なない」 道路愛好家の鹿取茂雄さん”. 中日新聞. 中日新聞社 (2024年4月12日). 2024年8月20日閲覧。
  4. ^ a b c d まるでメガネのように見えるループ状の橋!?遠心力が体感できる道とは”. CBC MAGAZINE. CBCテレビ (2022年11月30日). 2024年8月20日閲覧。
  5. ^ 大竹敏之 (2024年4月19日). “酷道ひと筋でまさかのブレイク!CBCテレビ『道との遭遇』で人気の「よごれん」さんって何者?”. YAHOO!JAPANニュース. LINEヤフー株式会社. 2024年8月20日閲覧。
  6. ^ http://teamkokudo.org/
  7. ^ a b c d 『酷道大百科』〈ブルーガイド・グラフィック〉、実業之日本社、2018年12月28日、98頁、ISBN 978-4-408-06392-8 

関連項目

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外部リンク

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