螺旋階段
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螺旋階段(らせんかいだん, 英語: spiral staircase, helix staircase, spiral and helical stairs)は、円形の壁沿い設置された階段、もしくは柱を中心に配した構造の階段の総称。小さなスペースにも設置できることから非常階段によく用いられる[1]。
分類
[編集]回り階段
[編集]螺旋階段を含み、回り込む部分がある階段を「回り階段」という[2]。一般に階段の踏面(ふみづら)の寸法は建築基準法施行令第23条により規定されるが、回り階段においては、この寸法を踏面の狭い方の端から30cmの位置において測る[3]。
無柱螺旋階段
[編集]心柱や支柱、周囲の壁による支持を伴わない螺旋階段も世界には点在する[4]。ニューメキシコ州サンタフェのロレットチャペル[5][6]やパリのルーブル美術館が築例として挙げられる[7]。
著名な螺旋階段
[編集]-
栄螺堂
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親柱付非常階段(マンハイム大学)
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ドイツ歴史博物館の展示場の澄明階段
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エルサレム・フルバ・シナゴーグ
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コペンハーゲン・メシア教会の螺旋階段
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ソロモン・R・グッゲンハイム美術館の螺旋階段式展示空間
脚注
[編集]- ^ 三土たつお 2020, pp. 74.
- ^ 主婦の友社 2017, pp. 456.
- ^ 小山和則 & 清水一都 2022, pp. 172.
- ^ 黒い雑学研究会 2021, pp. 48.
- ^ 自治体国際化協会 2007, pp. 2.
- ^ “「なぜ立っているのかわからない」世界中の建築家が首をかしげるサンタフェ「奇跡の階段」 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト”. serai.jp (2018年11月18日). 2023年9月2日閲覧。
- ^ キリン 2020, pp. 39.
- ^ 『世界の美しい階段』エクスナレッジ、2015年、200頁。ISBN 978-4-7678-2042-2。
- ^ 「五重塔のはなし」編集委員会 2010, pp. 158.
- ^ 大洋図書 2019, p. 167.
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 自治体国際化協会「世界の地域から : サンタフェ」『自治体国際化フォーラム』第208巻、自治体国際化協会、2007年、27-30頁、NAID 40015272348、NDLJP:8666565。
- 「五重塔のはなし」編集委員会『五重塔のはなし』建築資料研究社、2010年、158頁。ISBN 9784863580770 。
- 主婦の友社『家づくり大百科』主婦の友社、2017年、456頁。ISBN 9784074278107 。
- 大洋図書『昭和の不思議101 2019年陽春号』大洋図書、2019年、167頁。ISBN 9784813026976 。
- 三土たつお『街角図鑑 街と境界編』実業之日本社、2020年、74頁。ISBN 9784408339412 。
- キリン『あなたの知らないこの世の闇大全』扶桑社、2020年、39頁。ISBN 9784594085568 。
- 黒い雑学研究会『怪しい噂の真相 禁断の雑学』彩図社、2021年、48頁。ISBN 9784801305205 。
- 小山和則、清水一都『1級建築施工管理技士第一次検定選択対策&過去問題2022年版』秀和システム、2022年、172頁。ISBN 9784798065434 。