セツキシマブ サロタロカン
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IUPAC命名法による物質名 | |
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データベースID | |
CAS番号 | 2166339-33-7 |
PubChem | SID: 405226671 |
KEGG | D11805 |
セツキシマブ サロタロカンナトリウム(Cetuximab Sarotalocan Sodium、開発コード:ASP-1929)は頭頸部癌の治療に用いられる抗体薬物複合体の一つである。抗体部分は抗EGFR抗体であるセツキシマブで、その1分子あたり2~3個のサロタロカン(フタロシアニン系色素:IRDye700DX)が、リジン残基のアミノ基に結合している[1]。
分子式はセツキシマブ軽鎖:C1025H1595N281O338S5、同重鎖:C2208H3400N582O674S15、サロタロカンナトリウム:C74H96N12O27S6Si3・4Na である[2]:5。
効能・効果
[編集]切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌
作用機序
[編集]点滴による投与後、セツキシマブの効果によってEGFRが過剰発現している腫瘍細胞に結合する。その後波長690nm[3]:5のレーザー光を照射する事でサロタロカンが励起し、周囲の酸素分子を活性酸素へと変化させ、細胞傷害を引き起こす[4]と思われる。
副作用
[編集]重大な副作用として添付文書に記載されているものは、
頸動脈出血(頻度不明)、腫瘍出血(5.6%)、舌腫脹(13.9%)、喉頭浮腫(5.6%)、注入反応(2.8%)、重度の皮膚障害(頻度不明)
である[1]。
これに関連して、頸動脈に腫瘍が浸潤している症例には禁忌とされている。
参考資料
[編集]- ^ a b “アキャルックス点滴静注250mg 添付文書”. PMDA. 2021年3月21日閲覧。
- ^ “アキャルックス点滴静注250mg インタビューフォーム(第3版)”. PMDA. 2021年3月21日閲覧。
- ^ “アキャルックス点滴静注250mg 第2部(モジュール2)CTDの概要(サマリー)”. PMDA. 2021年3月21日閲覧。
- ^ “IRDye®700DXを利用した、がんのPhotoImmunoTherapy(PIT)”. 株式会社エムエステクノシステムズ. 2021年3月21日閲覧。