アクションバンド
『アクションバンド電波』(アクションバンドでんぱ)は、かつて株式会社マガジンランドが発行していた月刊誌。略称「AB」。
三才ブックスで「月刊ラジオライフ」(RL)の編集長を務めていた伊藤英俊が、1987年に東京都八王子市の無線販売店パックスラジオとRL関係者を引き連れ独立、「マガジンランド(当初は有限会社)」を設立して本誌を創刊した。RLと同様にアマチュア無線や業務無線、ハッキング等の情報を提供していたが、2005年10月号をもって休刊した。
かつては、別冊としてアマチュア無線機の送信改造方法を掲載した「送信改造バイブル」や、周波数情報を手帳サイズで収録した「周波数バイブル」を刊行していたが、現在では「周波数バイブル」のみが「歌の手帖」の別冊として毎年8月に発行されている。また改編期直後に「コミュニティFM番組表」を付録としてつけていた時期もある。
誌名の「アクションバンド」とは「業務無線の周波数帯域」を意味する言葉であった。先行誌のRLで多用されていたが、ABが発刊後には「おもしろ無線」という造語に置き換えられた。
雑誌の特徴
[編集]創刊当時は、先行雑誌であるRLへの対抗のために、それまでRLでタブーとされていた送信改造を積極的に公開。当時問題になっていた偽造テレホンカードなどの解析記事などを紹介していた。
当時は携帯電話の黎明期であり、その通信方法がアナログFMだったために、受信方法などを掲載していた。
編集体制
[編集]自遊舎
[編集]1993年秋、ABなどの編集を行う「自遊舎(当初は有限会社)」が設立された。しかし、1997年にはABの編集から手を引く。そして、1999年にはABと類似の雑誌「電波ワールド」を創刊した。RLからABが分かれたように、更に分岐が起きたわけである。
その他
[編集]- 1992年の映画『七人のおたく』において「受信おたく」に関する監修を行った。
- 朝日新聞1998年9月7日の「マガジントリップ」でRLとABが取り上げられた。これは、ある雑誌に対して文化人などにコメントさせるという企画記事で、この回は小田嶋隆が担当した。当時の大山俊一編集長も登場した。
外部リンク
[編集]- 株式会社マガジンランド公式サイト(1987-2021)
- アクションバンド電波バックナンバー[リンク切れ]
- 個人ブログアクションバンドはなぜ休刊しなくてはならなかったか?