アルセスト
アルセスト Alcest | |
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2011年 | |
基本情報 | |
出身地 |
フランス ラングドック=ルシヨン地域圏 ガール県 Bagnols-sur-Cèze |
ジャンル |
ブラックメタル(初期) シューゲイザー ポストメタル ブラックゲイズ |
活動期間 | 2000年 - |
レーベル |
Drakkar Productions Northern Silence Productions Prophecy Productions |
公式サイト | www.alcest-music.com |
メンバー |
ネージュ (ボーカル、ギター、ベース・キーボード) ヴィンターハルター (ドラム) |
旧メンバー |
Argoth (ベース) Aegnor (リードギター) |
アルセスト(Alcest)は、2000年にフランスで結成されたブラックメタルプロジェクト。シューゲイザーやポストロックの要素とブラックメタルを組み合わせることで、ブラックゲイズとも呼ばれるスタイルを提示した。
メンバー
[編集]現在のメンバー
[編集]- ネージュ (Neige) (Vocal,Guitar,Bass,Keyboards)
- 1985年生まれ。Amesoeurs、Mortiferaなど多くのバンドで活動している。
- ヴィンターハルター (Winterhalter) (Drums)
旧メンバー
[編集]- Argoth (Bass)
- Aegnor (Guitar)
ライブメンバー
[編集]- Indria (Bass)
- Zero (Guitar,Backing vocal)
来歴
[編集]2000年、フランスでNeigeによるソロプロジェクトとして発足。後にArgoth(Ba)とAegnor(Gt)が加入し、3ピースバンドとして活動を開始する。
2001年、Drakkar Productionsから4曲入りデモ『Tristesse Hivernale』をリリース。現在とは異なり、プリミティブブラックメタルに近い音楽性だった。しかし、この年にArgoth(Ba)とAegnor(Gt)が脱退。
2005年、EP『Le Secret』をリリース。このEPではドラムを含めてネージュがすべての楽器を担当していた。
2007年、Prophecy Productionsから1stアルバム『Souvenirs d'un Autre Monde』をリリースし、世界各所から絶大な名声を受ける。また、このアルバムは日本盤がQuince Recordsからリリースされた(現在は廃盤)。
2009年、ヴィンターハルター(Dr)が加入。現在のメンバー構成となる。
2010年、2ndアルバム『Écailles de Lune』をリリース。
2011年、2005年にリリースしたEP『Le Secret』に現在のメンバーで再録した音源を追加してリリース。
2012年、3rdアルバム『Les Voyages de l'Âme』をリリース。9月末にはVampilliaの主催する「いいにおいのする」シリーズのイベントで初の来日公演を行った[1]。特に東京公演はソールドアウトとなる人気ぶりで追加公演がアナウンスされた。
バンド名について
[編集]バンド名自体に特に意味はないが、アルセスト(Al-sest)という響きが音楽性に合うという理由で命名された[2]。
クインス・レコーズ[3]やDisk Unionが発売した国内盤ではアルセという表記がされていたが、その後4thアルバムの国内盤ではアルセストという表記がなされている[4]。Sighの川嶋によればこのスペリングで語末のstを発音しないのはフランス語でも稀であるという[5]。
コンセプトと音楽的特徴
[編集]Alcestのサウンドは、Neigeが幼少の頃から夢見てきた、『Faily Land』という空想世界への憧憬にコンセプトを持つ。その空想世界が他人に理解され辛いため、そうした心情を音楽として表現しているとNeigeは語る。歌詞はすべてフランス語で書かれているが、これは「なかなか英語では表せない細かい描写を伝えられるから」だという[3]。
影響を受けたアーティストについて、Neigeはこう語っている。「Alcestは他のバンドから影響を受けていないと思っている。そのほうがどんなジャンルからも離れた、自由な世界観を醸し出せるから。」しかし、その一方で彼は普段よく聞くアーティストとして、ジョイ・ディヴィジョン、デッド・カン・ダンス、ザ・キュアー、デペッシュ・モード、そして90年代のノルウェイジャン・ブラックメタルを挙げ、「(Alcestが)あえて比較されるバンドがデッド・カン・ダンスなら嬉しい」と語っている[3]。
ディスコグラフィ
[編集]スタジオアルバム
[編集]邦題はディスクユニオンより発売された日本仕様盤による。
- 2007年 - Souvenirs d'un Autre Monde - 別世界への追慕
- 楽曲Sur l'autre rive je t'attendraiではAmesoeursのAudrey Sylvainがゲストヴォーカルとして参加している。
- 2010年 - Écailles de Lune - 月鱗悲散
- 2012年 - Les Voyages de l'Âme - 魂魄の旅路
- 2014年 - Shelter - シュエルター
- 2016年 - Kodama
- 2019年 - Spiritual Instinct
- 2024年 - Les Chants de l'Aurore
シングル
[編集]EP
[編集]- 2005年 - Le Secret
- 女性ヴォーカルが参加していると誤解されることが多いが、Neigeが一人で歌っている。2011年にリイシュー盤がリリースされた。
- 2019年 - Protection EP
スプリット
[編集]- 2007年 - Aux Funérailles Du Monde / Tristesse Hivernale with Angmar
- 2009年 - Alcest / Les Discrets with Les Discrets
ライブアルバム
[編集]- 2012年 - BBC Live Session
デモ
[編集]- 2001年 - Tristesse Hivernale
脚注
[編集]- ^ “いいにおいのするALCEST JAPAN TOUR 2012”. 2014年10月4日閲覧。
- ^ “Alcest's Neige Interview”. 2014年10月4日閲覧。
- ^ a b c 荒木陽路美 (2007). スーヴェニール・ダン・オータ・モンド. Souvenirs d'un Autre Monde (CDライナー). アルセ. 日本東京都: クインス・レコーズ. QRCO-57。
- ^ “アルセスト / シュエルター”. 2016年8月23日閲覧。
- ^ “SIGH 川嶋氏コラム番外編!”. 2014年10月4日閲覧。