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アレシャンドレ・ロドリゲス・ダ・シウヴァ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
この名前は、ポルトガル語圏の人名慣習に従っています。第一姓（母方の姓）はロドリゲス、第二姓（父方の姓）はダ・シウヴァです。
アレシャンドレ・パト
チェルシーFC時代（2016年）
名前
本名 アレシャンドレ・ロドリゲス・ダ・シウヴァ
Alexandre Rodrigues da Silva
愛称 パト (アヒル)
ラテン文字 Alexandre Pato
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
イタリアの旗 イタリア
生年月日 (1989-09-02) 1989年9月2日（35歳）
出身地 パト・ブランコ（ポルトガル語版）
身長 179cm[1]
体重 78kg[1]
選手情報
在籍チーム ブラジルの旗 サンパウロ
ポジション FW
背番号 12
利き足 右足
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
2006-2007 ブラジルの旗 インテルナシオナル 10 (6)
2007-2013 イタリアの旗 ミラン 117 (51)
2013-2016 ブラジルの旗 コリンチャンス 30 (9)
2014-2015 →ブラジルの旗 サンパウロ (loan) 62 (19)
2016 →イングランドの旗 チェルシー (loan) 2 (1)
2016-2017 スペインの旗 ビジャレアルCF 14 (2)
2017-2019 中華人民共和国の旗 天津権建 47 (30)
2019-2020 ブラジルの旗 サンパウロ 20 (5)
2021-2022 アメリカ合衆国の旗 オーランド・シティ 27 (4)
2023- ブラジルの旗 サンパウロ
代表歴2
2007-2008 ブラジルの旗 ブラジル U-20 12 (8)
2008-2012  ブラジル U-23 9 (3)
2008-2013 ブラジルの旗 ブラジル 27 (10)
獲得メダル
男子 サッカー
オリンピック
銅 2008 北京 サッカー
銀 2012 ロンドン サッカー
1. 国内リーグ戦に限る。2023年6月2日現在。
2. 2013年9月6日現在。
■テンプレート（■ノート ■解説）■サッカー選手pj

アレシャンドレ・ロドリゲス・ダ・シウヴァ（Alexandre Rodrigues da Silva, 1989年9月2日 - ）は、ブラジル・パラナ州パト・ブランコ出身のサッカー選手。ポジションはフォワード。 サンパウロFC所属、元ブラジル代表。

登録名はアレシャンドレ・パト (Alexandre Pato) 。「パト」は、出身地に由来する[2]。

経歴

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クラブ

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インテルナシオナル

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4歳の時にはじめたフットサルで基本技術を身につけ[2]、12歳でSCインテルナシオナルの下部組織に入団した[3]。16歳のときにU-20の州選手権で得点王を獲得し、「クラブ史上最高の素材」と評判になった。当時は他クラブの引き抜きを恐れ、あえて下部組織で教育を続けられた[3]。2006年11月末のSEパルメイラス戦でデビューすると、開始わずか1分でプロ入り初ゴールを決め、さらに3得点に絡むというドラマチックなデビューを飾った[2]。17歳でFIFAクラブワールドカップ2006に出場、得点を上げるなどの実績を残している。アル・アハリ戦では肩でリフティングをするドリブルを披露するなどし、メディアの注目を集めた[2]。

2007年7月、カナダで行われたFIFA U-20ワールドカップでの活躍により、ACミラン、インテル・ミラノ、レアル・マドリード、チェルシーFCなどが獲得オファーを出した。

ACミラン

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ACミラン時代（2010年）

2007年8月、セリエAのACミランへ移籍[4]。移籍金は推定2200万ユーロ（約36億円）。しかし、FIGCのEU圏外選手登録年齢制限が解ける18歳にならないと試合出場ができないため、公式戦に出場するのは翌2008年初頭からとなり、1月4日にレガ・カルチョから登録を完了したことが発表された。背番号は7番。

2008年1月13日、セリエA第18節のSSCナポリ戦にてセリエAデビューを果たし、この試合でセリエA初ゴール記録。シーズン通算で20試合に出場し、チーム3位となる9得点を挙げた。

2008-09シーズンはレギュラーに定着し36試合に出場。チーム2位でセリエA全体でも6位となる15得点を挙げ、セリエA年間最優秀若手選手賞を受賞。なお、イタリア人選手以外での受賞は、前年度のマレク・ハムシークに続き2人目。

2009-10シーズンはレオナルド監督の下、ロナウジーニョ、マルコ・ボリエッロとともに3トップを形成し好パフォーマンスを披露。2010年1月にはブラジル人選手として初めて、オスカル・デル・カルチョの年間最優秀若手選手賞を受賞した。一方で、2010年1月に肉離れを起こして以降、負傷を繰り返すようになり、2年間で8度の筋肉の怪我を負っている[5]。

2010年12月にはアメリカのデューク大学で精密検査を受けた[6]。

2011-12シーズンはさらに負傷離脱が続き、リーグ戦11試合出場でわずか1得点に終わった。2012年1月には、パリ・サンジェルマン移籍の噂が出るも残留。

2012-13シーズンから7番に代わってフィリッポ・インザーギの引退で欠番となった背番号9番を背負うも度重なる負傷癖は変わらず。冬の移籍市場で移籍を志願した[7]。

ブラジル時代

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2013年1月、母国のコリンチャンスに完全移籍した[8]。契約は4年間で移籍金は1500万ユーロ（約17億円）[9]。

2014年2月、サンパウロFCにレンタル移籍した[10]。

チェルシー

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2016年1月30日、チェルシーFCに半年間のレンタル移籍が決定[11]。背番号はかつてディディエ・ドログバやオスカルの着用した11番[12]。コンディション不良[13]などで、移籍後およそ3カ月間は出場機会が無かったが、2016年4月2日のアストン・ヴィラ戦でデビューし、ゴールを記録した。しかし、リーグ戦2試合の出場に留まり、シーズン終了後退団した[14]。

ビジャレアル

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2016年7月27日、スペインのビジャレアルCFと4年の完全移籍で合意したことを発表した[15]。

天津権建

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2017年1月30日、中国超級・天津権建に移籍した[16]。移籍金は1800万ユーロ。2017年シーズンはリーグ戦24試合に出場し、15得点を記録した[17]。2018年10月27日、広州富力戦では芸術的なミドルシュートで2ゴールを挙げ、さらにその試合でハットトリックを記録した[18]。

2019年3月、契約解除により退団[19]。

サンパウロ

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2019年3月27日、サンパウロに2022年までの契約で加入した[20]。

2020年8月、サンパウロから退団すると発表した[21]。

オーランド・シティ

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2021年2月13日、オーランド・シティSCと契約した[22]。

ブラジル代表

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ブラジル代表時代（2008年）

2008年3月26日、ロンドンで行われた国際親善試合、スウェーデン戦でA代表デビュー。決勝点となるゴールを決め、華々しいデビューを飾った。五輪には飛び級で選出された北京大会と、ロンドン大会[23]の2大会に出場し、A代表でもコパ・アメリカやコンフェデレーションズカップに出場するも、W杯だけは縁がなく、度重なる怪我の影響もあり外された2010 FIFAワールドカップをはじめ、1度も本大会メンバーには選出されていない。

人物

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2009年7月に結婚し[24]、その後はゴールを決めたあとに妻に向け両手でハートマークを作るパフォーマンスを度々していたが[3]、2010年に離婚した[25][26]。2011年からはミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長の娘であるバルバラ・ベルルスコーニと交際していた[27][28]。

個人成績

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国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯オープン杯 期間通算
2006 インテルナシオナル セリエA 1 1
2007 11 9 5
イタリア リーグ戦 イタリア杯オープン杯 期間通算
2007-08 ミラン 7 セリエA 18 9 0 0 - 18 9
2008-09 36 15 0 0 - 36 15
2009-10 23 12 0 0 - 23 12
2010-11 25 14 3 2 - 28 16
2011-12 11 1 1 1 - 12 2
2012-13 9 4 0 0 0 - 4 0
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯オープン杯 期間通算
2013 コリンチャンス セリエA 30 9
2014 0 0
2014 サンパウロ 29 9
2015 30 10
イングランド リーグ戦 FLカップFAカップ 期間通算
2015-16 チェルシー 11 プレミア 2 1 0 0 0 0 2 1
スペイン リーグ戦 国王杯オープン杯 期間通算
2016-17 ビジャレアル 10 プリメーラ 14 2 3 1 - 17 3
中国 リーグ戦 リーグ杯FA杯 期間通算
2017 天津権建 中国超級 24 15 0 0 0 0 24 15
2018 23 15 0 0 0 0 23 15
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯オープン杯 期間通算
2019 サンパウロ セリエA 20 5 0 0 2 0 22 5
2020
通算 ブラジル 99 34
イタリア 117 51 4 3 - 121 54
イングランド 2 1 0 0 0 0 2 1
スペイン 14 2 3 1 - 17 3
総通算 232 88
国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点
UEFA CL
2007-08 ミラン 7 2 0
UEFAUEFA EL
2008-09 ミラン 7 6 3
2009-10 ミラン 7
通算 UEFA 8 3

タイトル

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代表

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ブラジル代表

クラブ

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SCインテルナシオナル
ACミラン
コリンチャンス

個人

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代表

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出場大会

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試合数

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チーム シーズン 出場 得点
ブラジル代表[29] 2008 4 1
2009 4 0
2010 3 3
2011 7 2
2012 4 3
2013 3 1
通算 25 10

代表での得点

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日時 場所 相手 スコア 結果 大会
1. 2008年3月26日 イングランドの旗 ロンドン スウェーデンの旗 スウェーデン 0-1 0-1 親善試合
2. 2010年8月10日 アメリカ合衆国の旗 イーストラザフォード アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 0-2 0-2 親善試合
3. 2010年10月7日 アラブ首長国連邦の旗 アブダビ イランの旗 イラン 0-2 0-3 親善試合
4. 2010年10月11日 イングランドの旗 ダービー ウクライナの旗 ウクライナ 0-2 0-2 親善試合
5. 2011年7月13日 アルゼンチンの旗 コルドバ エクアドルの旗 エクアドル 1-0 4-2 コパ・アメリカ2011
6. 3-2
7. 2012年5月30日 アメリカ合衆国の旗 ワシントンD.C. アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1-4 1-4 親善試合
8. 2012年8月15日 スウェーデンの旗 ストックホルム スウェーデンの旗 スウェーデン 0-2 0-3 親善試合
9. 0-3
10. 2013年9月6日 ブラジルの旗 ブラジリア オーストラリアの旗 オーストラリア 5-0 6-0 親善試合

脚注

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  1. ^ a b http://www.acmilan.com/it/teams/roster_player/7466
  2. ^ a b c d アレシャンドレ・パトサンケイSAL
  3. ^ a b c 「楽しき2年目のマエストロ修行」footballista、ソルメディア、2009年2月11日号、4-5頁
  4. ^ “サッカー＝ＡＣミラン、ブラジルの17歳ＦＷパトを獲得”. Reuters. (2007年8月4日). https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-27218920070804 2020年1月8日閲覧。 
  5. ^ パトの負傷続きに頭を悩ますミラン goal.com 2011年9月23日
  6. ^ ミランＦＷパトが精密検査のため米国入り nikkansports.com 2010年12月17日
  7. ^ ガッリアーニ：「パトとロビーニョは移籍を求めてきた」 goal.com 2012年12月23日
  8. ^ パトのコリンチャンス移籍が正式決定Goal.com、2013年1月3日
  9. ^ パトがコリンチャンスへ　移籍金17億円 nikkansports.com2013年1月4日
  10. ^ Alexandre Pato já está integrado ao elenco tricolor サンパウロFC公式サイト 2014年2月11日
  11. ^ “チェルシー、パトをレンタル移籍で獲得「ここでのプレーが待ちきれない」”サッカーキング、2016年1月30日
  12. ^ “チェルシー加入のパト、背番号は長年ドログバが背負った「11」に決定”. サッカーキング (2016年2月3日). 2020年1月8日閲覧。
  13. ^ “パト、チェルシー加入も“ブランク”に苦しむ？　調整に6週間必要か”フットボールチャンネル、2016年2月6日
  14. ^ “レンタル加入のパトとファルカオ、チェルシー退団が決定…GKアメリアも”サッカーキング、2016年7月1日
  15. ^ “パトのビジャレアル移籍が決定、リーガ初挑戦へ…コリンチャンスが発表”サッカーキング、2016年7月27日
  16. ^ “パト、中国・天津権健への移籍が決定…移籍金20億円超、年俸は3倍か”サッカーキング、2017年1月30日
  17. ^ “パト、自身初のW杯出場を目指す…「代表復帰だけを考えてプレーしてきた」”サッカーキング、2018年1月17日
  18. ^ “ブラジルの“元神童”パト、芸術ミドル2連発に海外誌も賛辞 「疑う余地のない才能」”. www.football-zone.net (2018年10月29日). 2020年1月8日閲覧。
  19. ^ “元ミランのパトが突如フリーの身に… 中国・天津天海と契約解除”. FOOTBALL TRIBE (2019年3月17日). 2019年3月17日閲覧。
  20. ^ “Bate no peito, Pato: o São Paulo é sua casa! - SPFC”. Saopaulo FC (2019年3月27日). 2020年1月8日閲覧。
  21. ^ “元ブラジル代表FWパトがサンパウロ退団を表明、ミランで一時代築く”. 超WORLDサッカー! (2020年8月22日). 2020年9月19日閲覧。
  22. ^ “元セレソンFWパトがオーランドにフリー加入! 過去には同胞カカが在籍”. 超ワールドサッカー (2021年2月14日). 2021年2月14日閲覧。
  23. ^ “ブラジル代表、五輪に向けた代表メンバーを発表”. Goal.com (2012年7月5日). 2020年1月8日閲覧。
  24. ^ “19歳のパト、年上女優と結婚”. ゲキサカ (2009年7月10日). 2020年1月8日閲覧。
  25. ^ ＡＣミラン、パット女優の夫人と離婚へニッカンスポーツ、2010年4月25日
  26. ^ パト、離婚の代償は年収の20％？livedoorスポーツ、2010年7月16日
  27. ^ パトがミランと感動の別れ　バルバラは「遠距離でも大丈夫」 Gazzetta.it. 2013年01月05日
  28. ^ “ブラジル代表FWパト、ミラン会長の娘バルバラさんと破局”. サッカーキング (2013年7月3日). 2020年1月8日閲覧。
  29. ^ National Football Teams - Player - Alexandre Pato

外部リンク

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イタリア人選手賞
外国人選手賞
若手選手賞
ゴールキーパー賞
ディフェンダー賞
監督賞
審判賞
2000年代
2010年代
2020年代
 
ブラジル代表 - 出場大会
U-20ブラジル代表 - 2007 南米ユース選手権 優勝 (9回目)
ブラジルの旗
U-20ブラジル代表 - 2007 FIFA U-20ワールドカップ
ブラジルの旗
ブラジル代表 - 2008 北京五輪 サッカー競技 銅メダル
ブラジルの旗
ブラジル代表 - FIFAコンフェデレーションズカップ2009 優勝 (3回目)
ブラジルの旗
ブラジル代表 - コパ・アメリカ2011
ブラジルの旗
ブラジル代表 - 2012 ロンドン五輪 サッカー競技 銀メダル
ブラジルの旗
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