アロワナ上目
表示
(アロワナ団から転送)
アロワナ上目 | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アジアアロワナ(Scleropages formosus)
| |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
下位分類 | |||||||||||||||||||||||||||
本文参照
|
アロワナ上目[要出典](アロワナじょうもく)もしくはアロワナ団[1](アロワナだん、英: Osteoglossomorpha)は、硬骨魚類の分類群の一つ。アロワナ目およびヒオドン目が含まれる。ヒオドン目はかつてアロワナ目に含められていたが、Nelson(2006)により独立の目とされた[2]。
概要
[編集]現生のアロワナ上目魚類はジュラ紀後期(約1億4千年前)には地上に出現していたことが化石記録からわかっており、新鰭亜綱の魚類としてはガー目・アミア目に次いで古い系統である。
繁殖形態や初期生活史に特徴があり、多くの種類は何らかの子育てを行う。成魚には卵巣が左側にしかなく右側の卵巣は失われており、他の硬骨魚類にはほとんどみられない特徴となっている。ヒオドン属(ヒオドン目)と Pantodon 属(アロワナ目)は例外的に両側の卵巣をもち、子育ても行わない。
分類
[編集]現生のアロワナ上目はヒオドン目(1科1属2種)およびアロワナ目(4科28属218種)の2目を含む。アロワナ目にはかつてアロワナ亜目 Osteoglossoidei、ナギナタナマズ亜目 Notopteroidei の2亜目が下位分類として設置されていた。絶滅したIchthyodectiformes目はかつてこの上目に含まれていたが、基盤的な真骨類とする説が一般的[3]。
- †Lycopteriformes 目 Lycopteriformes (絶滅)
- †Lycopteridae 科 Lycopteridae (絶滅)
- ヒオドン目 Hiodontiformes
- ヒオドン科 Hiodontidae
- アロワナ目 Osteoglossiformes
- アロワナ科 Osteoglossidae
- Heterotidinae 亜科 Heterotididae (ピラルクー、ナイルアロワナ)
- アロワナ亜科 Osteoglossinae (アジアアロワナ、シルバーアロワナ、ブラックアロワナ)
- ナギナタナマズ科 Notopteridae (ナギナタナマズ)
- モルミュルス科 Mormyridae (エレファントノーズフィッシュ)
- ギュムナルクス科 Gymnarchidae
- †Ostariostomidae 科 Ostariostomidae (絶滅)
- アロワナ科 Osteoglossidae
脚注
[編集]- ^ 公益社団法人日本動物学会『動物学の百科事典』丸善出版、2018年9月28日。ISBN 978-4621303092。 pp.92-93
- ^ Nelson JS (2006). Fishes of the world (4th edn). New York: John Wiley and Sons
- ^ Hilton, Eric J. (2003-01). “Comparative osteology and phylogenetic systematics of fossil and living bony-tongue fishes (Actinopterygii, Teleostei, Osteoglossomorpha)” (英語). Zoological Journal of the Linnean Society 137 (1): 1–100. doi:10.1046/j.1096-3642.2003.00032.x. ISSN 1096-3642 .
参考文献
[編集]- オステオグロッサム類の系統関係と分岐年代の推定 - ウェイバックマシン(2014年10月16日アーカイブ分)