アングル (写真)
表示
(アングル (映画)から転送)
アングル(angle)とは、写真術(スチル写真、映画、テレビ、ビデオを含む)において、被写体に対するカメラの角度や位置のこと。カメラアングルともいう。ハイ・アングルは被写体の上から、ロー・アングルとは被写体の下から撮られたもの。
アングル(角度)と言う用語であるが、カメラ自体の位置も含めてアングルである。
ほとんどの「標準」ショットは、アイレヴェル・ショット(eye-level shot)とも呼び、床面からおよそ150センチか180センチほどの高さのカメラの位置で撮られたショットを指す。おおよそ人間の目の高さに一致している。
この「標準」ショットより低ければロー・アングル、高ければハイ・アングル、またさらに極端なものを超ローアングル、超ハイアングルと呼ぶことができるだろう。ブームやクレーン、ヘリコプターなどの機械設備を用いることは、こういった可能性を間違いなく広げることになる。
ポジション (カメラ)
[編集]カメラのポジションは被写体に対するカメラの撮影位置である[1][2]。
カメラの仰俯角とは独立した概念であり、混同してはならない[3]。
レベル (カメラ)
[編集]カメラのレベル(英: Level)は基準面(地面)に対するカメラの高さである[4]。
レベルは撮影する高さであり、カメラポジションの1属性である。以下のような分類が存在する[5][6][7]:
- ハイレベル(ハイポジション): 基準面に立った人の目より上に相当する高さ(アイレベルより上)
- アイレベル: 基準面に立った人の目に相当する高さ[8]
- ローレベル(ローポジション): 基準面に立った人の目より下に相当する高さ(アイレベルより下)
レベルは写真や動画のフレーミングへ大きく影響する。映画監督の小津安二郎はローポジションを多用したことで知られる(詳細は小津安二郎#ロー・ポジション)。そのため特定の高さで撮影されたショットは〇〇レベルショット(例: アイレベルショット、グランドレベルショット)と呼ばれることがある。
脚注
[編集]- ^ "被写体に対するカメラの撮影位置のことをカメラポジションと言う。" 馬場 1997 より引用。
- ^ "「ポジション」とはカメラを構えている位置のこと" Sony 2024a より引用。2024-08-05閲覧.
- ^ "「アングル」とはカメラの角度のことで ... 構える高さは関係ない" Sony 2024a より引用。2024-08-05閲覧.
- ^ "カメラを構える位置、高さの変化を「レベル」といいます。" 斎藤 2024 より引用。2024-08-05閲覧.
- ^ "特に高さに関して、立って顔の高さに構えるのをアイレベル、しゃがんで低い位置に構えるのをローポジション、立って頭上よりも高い位置に構えるのをハイポジションと言う。" 馬場 1997 より引用。
- ^ "ポジション ... 以下があります。 ・ハイポジション:目線よりも高い位置 ・アイレベル:目線の位置 ・ウエストポジション:腰の位置 ・ローポジション:腰より低い位置" Sony 2024a より引用。2024-08-05閲覧.
- ^ "高い位置から撮れば「ハイレベル」、低い位置から撮れば「ローレベル」です。" 斎藤 2024 より引用。2024-08-05閲覧.
- ^ "アイレベルとは、立ったままカメラを構えた目線の高さのことを指します。" Canon. 写真用語集 - アイレベル(あいれべる). canon.jp. 2024-08-07閲覧.
参考文献
[編集]- 馬場 (1997年). “カメラと写真がわかる本”. 株式会社リコー/リコーフォトプロダクツ アジア LTD. 2024年8月5日閲覧。
- Sony (2024a). “カメラの基礎知識 - 覚えておきたい人物撮影のテクニック”. 2024年8月5日閲覧。
- 斎藤 (2024年). “Lesson12:写真がより良くなるフレーミングと構図”. nikon-image.com. 2024年8月5日閲覧。