印度怪鬼譚
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(アーモンサーガ 月の御子から転送)
『印度怪鬼譚』(いんどかいきたん)は、夢枕獏が著した小説作品のシリーズ。また、それを原作としたコミカライズ作品。
概要
[編集]古代インドを舞台に、王子アーモンと従者ヴァシタの活躍を描く。
登場人物
[編集]- アーモン
- 主人公。古代インドの王子で、武勇神インドラの化身とも評される豪傑。実は国王の父と奴隷の母との間に生まれた子。
- ヴァシタ
- 本作の語り手。アーモンの従者である祈祷師の老人。ヴェーダの呪法を使う。
- アザド
- 体の半分が醜く焼け爛れている男。短編の一つ「傀儡子」では彼の視点から三人称形式で物語が語られている。
- 石川賢の漫画版では半人半獣の日本人・阿座土(アザド)として登場している。
書誌情報
[編集]小説
[編集]- 妖樹・あやかしのき(長編) トクマ・ノベルズ(1987年)→徳間文庫(1991年)→光文社文庫(2000年)
- 月の王(短編集。収録作:人の首の鬼になりたる、夜叉の女の闇に哭きたる、傀儡師、夜より這い出でて血を啜りたる、月の王) トクマ・ノベルズ(1989年)→徳間文庫(1993年)→光文社文庫(2002年)
- 月神祭(上記全2巻を一冊に合本。イラスト:寺田克也) トクマ・ノベルズ(2010年)→徳間文庫(2016年)
漫画版
[編集]- アーモンサーガ 月の御子
- 石川賢著。アーモンとヴァシタが平安時代の日本に召喚され、かぐや姫率いる魔物の軍勢と戦うオリジナルストーリーを展開している。
- 単行本全1巻(リイド社、絶版。ISBN 978-4-84581-475-6)。現在はeBookJapanより電子書籍として販売されている。