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横山製薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イボコロリから転送)
横山製薬株式会社
YOKOYAMA PHARMACEUTICAL CO.,LTD
横山製薬本社
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 イボコロリ
本社所在地 日本の旗 日本
678-0882 
兵庫県明石市相生町2-2-16
設立 1947年昭和22年)2月1日
業種 医薬品
法人番号 6140001035661 ウィキデータを編集
事業内容 医薬品医薬部外品化粧品の製造販売
その他健康関連商品の製造販売
代表者 代表取締役社長 井上雅文
資本金 2500万円
売上高 非公表
従業員数 38名
主要子会社 イボコロリ薬粧
外部リンク http://www.yokoyama-seiyaku.co.jp/
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横山製薬株式会社(よこやませいやく)は、兵庫県明石市相生町に本社を置く日本の製薬会社である。1900年(明治33年)創業。コーポレートスローガンは「あなたの悩みイチコロリ」。

企業概要

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創業者は横山長次郎[1]。1900年(明治33年)、兵庫県明石市にて[1]、煎じ薬や丸薬等の医薬品製造を開始。

1919年(大正8年)に発売した「イボコロリ」は、ストレートでわかりやすいネーミングでヒット商品となった[1]

その「イボコロリ」の研究・開発を進めるにあたっては、兵庫県明石市から岡山県までの間の地域を個別に宅訪し、イボができている方を探して実際に使用してもらい、薬の効果を確かめるという作業を繰り返した。このような積み重ねを経て発売に至った「イボコロリ」は、次第に横山製薬の主力商品となった。

戦後、全国紙を含む新聞媒体や雑誌、テレビなどでの広告宣伝に注力。国民的に「イボの治療といえばイボコロリ」とすぐに想起されるほど、全国的に認知度の高い商品となった[1]

現在も、「ウオノメ、タコ、イボ、イボコロリ~」のCMソングや、そのメロディーに合わせて動くアニメは幅広く認知されている[1]

1989年(平成元年)以降は、創業以来の家訓「薬に必要なのは、効果とともに“分かりやすさと使いやすさ”。特化した商品ゆえに外からの声を大事にする」に基づき、全国の販売店や消費者から集まる声を活かした研究・開発を加速化した。

歴代社長

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  1. 横山長次郎 - 1947年〜1969年
  2. 横山茂 - 1969年〜1986年
  3. 横山通明 - 1986年〜1989年
  4. 横山慶子 - 1989年〜1996年
  5. 横山晴人 - 1996年〜2001年
  6. 井上雅文 - 2001年〜

代表的な商品と特徴

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イボコロリ <1919年(大正8年)発売>

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[第2類医薬品]

角質軟化溶解作用を持つサリチル酸の効能を利用した医薬品(角質剥離剤)。液体タイプで、患部に塗布すると乾燥して白い被膜をつくり、厚く硬くなった皮膚をやわらかくして魚の目・タコ・イボを取り除く。

イボコロリ
発売当時のイボコロリ
現在発売中のイボコロリ
現在発売中のイボコロリ

イボコロリ絆創膏 <1989年(平成元年)発売>

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[第2類医薬品]

絆創膏タイプの「イボコロリ」。S・M・L・フリーサイズと4種類あり、患部の大きさによって選べる。薬剤部に粘着性があり、患部に密着して有効成分であるサリチル酸の浸透効果を高める。保護用パッドが外部の刺激による患部の痛みをやわらげる。

イボコロリ内服錠 <2012年(平成24年)発売>

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[第3類医薬品]

首や顔、お腹、背中など、皮膚の柔らかい部分にできたイボを治療する内服用錠剤。生薬のヨクイニンから抽出されたエキスを錠剤にしたお薬。体にやさしく作用し、イボや皮膚のあれに効果がある。

ウオノメコロリ <1996年(平成8年)発売>

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[第2類医薬品]

魚の目やタコ用の治療薬として開発。液体タイプで、「イボコロリ」の主成分であるサリチル酸に加え、乾燥した角質を湿らせる作用がある乳酸を配合した医薬品(角質剥離剤)。痛む患部を保護するウオノメパッド付。

ウオノメコロリ絆創膏 <1995年(平成7年)発売>

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[第2類医薬品]

絆創膏タイプの「ウオノメコロリ」。足裏用と足指用の2種類があり、部位によって選べる。薬剤部に粘着性があり、患部に密着して有効成分サリチル酸の浸透効果を高める。保護用パッドが外部の刺激による患部の痛みをやわらげる。

足専ラボシリーズ <2012年(平成24年)発売>

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『女性のために製薬会社が開発したフットケアシリーズ』というコンセプトのもとに開発されたフットケア用品ブランド。

・薬品付絆創膏

足指や足裏などの魚の目やタコを除去する薬品付絆創膏。

・クッションパッド

クッション性に優れた低反発のアクリル樹脂素材を使用。足裏や足の指にできた魚の目・タコを靴の圧迫痛から守る。

・ゲルマニウム足裏樹液シート

吸湿によって発熱するシート。寝ている間に、血流と代謝を促進し、疲れた筋肉をほぐして翌日の疲労感やコリを緩和する。

など

ナチュラベーレTHEマイクロニードル<2019年(令和元年)発売>

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「ナチュラベーレ」は、横山製薬では初となる化粧品ブランド。「THEマイクロニードル」はマイクロニードル技術を採用した針状の目元ケア用パック。10種の美容成分をミクロの針状に結晶化させ、その針を敷き詰めたシートを皮膚に貼ることで、角質層へ直接潤いを届ける新しいスキンケア用品。

沿革

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  • 1900年明治33年)- 明石市にて医薬品製造販売業を始める。骨髄炎、リューマチ、脊髄炎の「天豹約」「狼獣剤」を発売。
  • 1903年(明治36年)- ナマズ良薬「ピオチオール」を発売。
  • 1919年大正8年)- 社名を横山製薬に変更。同時に「イボコロリ」の製造販売を開始。
  • 1946年昭和21年)-「イボコロリ」の医薬品製造承認を受け、1瓶4円で発売。水虫薬「ピレポン」、流行性感冒薬「ヨコピリン」も発売。
  • 1947年(昭和22年)‐ 横山製薬株式会社を設立、横山長次郎が初代社長に就任。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等で全国的に広告を展開。
  • 1965年(昭和40年)- 新工場を建設。
  • 1969年(昭和44年)- 横山茂が2代目社長に就任。
  • 1986年(昭和61年)- 横山通明が3代目社長に就任。
  • 1987年(昭和62年)- 本社新社屋完成。
  • 1989年平成元年)-「イボコロリ絆創膏」発売。横山慶子が4代目社長に就任。
  • 1991年(平成3年)- シンボルマーク決定。
  • 1993年(平成5年)-「ヨクイニン錠」発売。
  • 1994年(平成6年)-「馬油」発売。
  • 1995年(平成7年)-「ウオノメコロリ絆創膏 足指用」「ウオノメコロリ絆創膏 足裏用」発売。
  • 1996年(平成8年)-「ウオノメコロリ」、かゆみ製剤「スキンヘルプクリーム」発売。横山晴人が6代目社長に就任。
  • 1998年(平成10年)-「イボコロリ絆創膏・F」発売。
  • 2001年(平成13年)‐ 井上雅文が7代目社長に就任。「ウオノメパッド」「外反母趾パッド」「靴ずれパッド」発売。
  • 2005年(平成17年)-「虫よけリング」「虫よけシール」「虫よけシート」発売。
  • 2007年(平成19年)-「虫よけ子供用」発売。
  • 2008年(平成20年)-「ウオノメコロリ絆創膏50」「ジェルマークッション」「カチオンガードマスク」「ウィルスナイパーマスク」発売。
  • 2011年(平成23年)-「虫よけシール」サンリオキャラクター発売。「虫よけループ」発売。
  • 2012年(平成24年)‐「足専ラボ」シリーズ発売「イボコロリ内服錠」発売。
  • 2013年(平成25年)-「キズコロリ液体絆創膏T」発売。
  • 2019年令和元年)-「ナチュラベーレ THEマイクロニードル」発売。

広告展開

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テレビCM

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本社のある兵庫県のテレビ局サンテレビで放送されている。朝日放送制作の「プロ野球リレーナイターおよびリレー中継」のスポンサーを担当していた事もあり、過去には岐阜放送三重テレビ放送などで5秒バージョンも放送されていた。かつて「JNNニュース」(TBS系列・昼、1984年(昭和59年)頃)など全国ネット番組のスポンサーを務めた事もあった。

その他、関東地域ではテレビ東京tvkなどでCMが放映されていた事もある他、北海道では北海道放送で早朝や深夜の天気予報のスポンサーになっていた事もある(現在は降板)。

漫才ブーム全盛の1980年代前半、当時人気があった女性漫才コンビの春やすこ・けいこをCMキャラクターに起用していた。

ラジオCM

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1951年(昭和26年)の民間放送開局から、日本全国のラジオ局でラジオCMを放送開始した。本社のある兵庫県などの近畿広域圏を放送対象地域とするMBSラジオでは、開局から現在に至るまでスポットCMが放送されている。またラジオ関西(兵庫県)やTBSラジオでもスポットCMが放送されている。

新聞広告

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同社が本社を置く兵庫県一円で販売されている神戸新聞では、多数広告が掲載されている。その一方で、時折ではあるが朝日新聞読売新聞の全国版などに製品名のみの2ベタ広告が掲載されてもいる。

事業所

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本社・工場
兵庫県明石市相生町二丁目2番16号
東京オフィス
東京都港区港南一丁目9番36号 アレア品川 13階 201号
西神戸物流センター
兵庫県神戸市西区室谷一丁目3番5号

脚注

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外部リンク

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企業ホームページ

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ブランドホームページ 

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