コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

李根鎬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イ・グンホから転送)
李 根鎬
名前
愛称 グノ
カタカナ イ・グノ
ラテン文字 Lee Keun-Ho
ハングル 이근호
基本情報
国籍 大韓民国の旗 大韓民国
生年月日 (1985-04-11) 1985年4月11日(39歳)
出身地 仁川広域市
身長 177cm
体重 77kg
選手情報
ポジション FW
利き足 右足
ユース
2001-2003 大韓民国の旗 富平高校
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2004-2006 大韓民国の旗 仁川ユナイテッドFC 2 (0)
2007-2008 大韓民国の旗 大邱FC 46 (19)
2009-2010 日本の旗 ジュビロ磐田 36 (13)
2010-2012 日本の旗 ガンバ大阪 52 (19)
2012-2014 大韓民国の旗 蔚山現代FC 33 (8)
2013-2014 大韓民国の旗 金泉尚武FC 43 (19)
2014-2015 カタールの旗 アル・ジャイシュ・ドーハ 18 (2)
2015 大韓民国の旗 全北現代モータース (loan) 15 (4)
2016 大韓民国の旗 済州ユナイテッドFC 35 (5)
2017-2018 大韓民国の旗 江原FC 50 (8)
2018-2022 大韓民国の旗 蔚山現代FC 52 (6)
2021 大韓民国の旗 大邱FC (loan) 30 (3)
2022-2023 大韓民国の旗 大邱FC 26 (1)
通算 438 (107)
代表歴
2003-2005  韓国 U-20 8 (0)
2003-2005  韓国 U-23 17 (5)
2007-2018 大韓民国の旗 韓国 85 (19)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

李 根鎬(イ・グノ、이근호1985年4月11日 - )は、大韓民国仁川広域市出身、元同国代表プロサッカー選手。現役時代のポジションフォワード本貫鶴城李氏[1]。イ・グンホと表記されることもある。

来歴

[編集]

元々スポーツ少年だったが、サッカーを本格的に始めたのは11歳の頃。高校卒業後、地元・仁川広域市から新たにKリーグに参入した仁川ユナイテッドFCに入団。年代別代表にも招集されるがラディボエ・マニッチジェナン・ラドンチッチなどの外国人FWを中心にする張外龍監督の方針や、選手としての未熟さ[2] からクラブでは出場機会をなかなか得られず、得点はなかった。

トレーニングを重ねて2006年シーズンにはサテライトリーグでMVPを獲得したが、仁川では出場機会は望めないだろうと考えていた所に大邱FCからオファーを受けて2007年に移籍。邊炳柱監督の信頼を得てクラブの主力としてプレーしたことから急成長、念願だったA代表にも招集され、親善試合イラク戦で代表初得点を挙げる。2008年北京オリンピック・サッカー韓国代表にも選出。またA代表としても2010 FIFAワールドカップ・アジア予選で3得点を挙げるなど主力選手として活躍し、クラブでも2年連続でKリーグベストイレブンに選出された。

2008年シーズンオフにヨーロッパ進出を目指して大邱を退団。交渉を重ねたが不調に終わり無所属状態になっていたが、2009年4月2日にJリーグジュビロ磐田と夏の欧州移籍を認めるとの条項を付して9ヶ月契約を結んだ。李が以前に「(ヨーロッパに比べるとレベルの低い)Jリーグには行きたくない」と発言していたため、韓国のサッカーファンはこの移籍に憤激した。Jデビュー戦でいきなり2ゴールを挙げて開幕から5試合未勝利だった磐田に初勝利をもたらし、その後の8試合で6得点を挙げて磐田を最下位から9位まで浮上させる原動力となった。

同年5月にフランス1部リーグパリ・サンジェルマンFCから複数年契約でのオファーを受け[3]、同年6月には移籍が内定したと報道された。この移籍決断には同じくJリーグを経由し欧州でプレーしている朴智星からの「若いうちにやるべきことがある」という助言が大きく作用したとされる[4]。磐田ではクラブ側が壮行会(送別会)も開催するほどだった。しかし翌7月に入ってからパリ・サンジェルマンは、入団は決定していないと発表し[5]、李の獲得に必要な外国人枠を確保するのに必要であった欧州圏外選手の放出も行わなかったため契約交渉は破談した[6]。7月19日に翌20日からの1年契約での磐田再入団が決定した[7]

2010年南アフリカW杯の韓国代表候補にあげられてきたが、韓国のW杯出場決定後は代表チームの親善試合で得点を挙げられなかったこともあり、同年6月1日に発表された最終エントリーメンバーからは外れた。

2010年6月末にて磐田との契約が満了し退団した[8]。同年7月2日、J1リーグガンバ大阪への完全移籍での入団が発表された[9]。移籍初年は連携が噛み合わず、4得点に終わるが、翌2011年はリーグ3位タイ、チームトップの15得点を挙げ、アシストもチームトップを記録する大車輪の活躍を見せ、G大阪の公式応援番組『GAMBA TV〜青と黒〜』の年末特別企画『GAMBA TV アウォーズ』において、2011年のMVPに選出された。

2012年、兵役に就くためG大阪を退団し、Kリーグ蔚山現代FCへ完全移籍[10]AFCチャンピオンズリーグ2012ではMVPを獲得し、チームのアジア制覇に貢献。11月にはアジア年間最優秀選手賞を受賞した。2013年より兵役のため軍へ入隊し、尚州尚武FCに所属。

2014年ブラジルW杯の韓国代表に選ばれ、同大会に初出場した。グループリーグのロシア戦で先制点を決めるなど、3試合に出場した。

2014年9月16日、軍から除隊され、同時にカタール・スターズリーグアル・ジャイシュ・ドーハへ移籍[11]

2015年7月、Kリーグ・全北現代モータースへレンタル移籍。同年終了後アル・ジャイシュへ復帰。

2016年は済州ユナイテッドに所属し、2017年から江原FCと3年契約を結んだ。

2018年6月にシーズン途中で蔚山現代FCに移籍。自身としては6年振りの復帰となった。[12]

2021年1月19日、大邱FCへレンタル移籍。13年ぶりの復帰となった[13]

2023年10月16日、同年限りでの現役引退を発表。

所属クラブ

[編集]
ユース経歴
  • 2001年 - 2003年 富平高校
プロ経歴

個人成績

[編集]
国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
韓国 リーグ戦 リーグ杯FA杯 期間通算
2004 仁川 32 K1 0 0 0 0 1 0 1 0
2005 11 0 0 5 0 1 0 6 0
2006 13 2 0 1 0 0 0 3 0
2007 大邱 22 20 8 7 2 2 0 29 10
2008 10 26 11 6 2 3 2 35 15
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2009 磐田 33 J1 24 12 1 0 1 1 26 13
2010 12 1 4 1 - 16 2
G大阪 22 20 4 - 5 1 25 5
2011 32 15 0 0 1 0 33 15
韓国 リーグ戦 リーグ杯FA杯 期間通算
2012 蔚山 11 K1 33 8 - 2 1 35 9
2013 尚武 K2 25 15 - 1 0 26 15
2014 K1 18 4 -
カタール リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
2014-15 アル・ジャイシュ 10 スターズ 18 2 - - 18 2
韓国 リーグ戦 リーグ杯FA杯 期間通算
2015 全北現代 33 K1 15 4 0 0 - 15 4
2016 済州 22 35 5 1 0 - 36 5
2017 江原 11 37 8 2 0 - 39 8
2018 13 0 0 0 - 13 0
蔚山 8 22 4 5 1 - 27 5
2019 11 18 2 0 0 - 18 2
2020 12 0 3 0 - 15 0
2021 大邱 22 30 3 5 1 - 35 4
2022 26 1 1 0 - 27 1
2023
通算 韓国 K1 339 31 25 5 9 3 373 39
韓国 K2 25 15 - 1 0 26 15
日本 J1 88 32 5 1 7 2 100 35
カタール スターズ 18 2 - - 18 2
総通算 250 80 30 6 17 5 297 89
国際大会個人成績 FIFA
年度 クラブ 背番号 出場 得点 出場 得点
AFCACLクラブW杯
2011 G大阪 22 7 2 -
2012 蔚山 11 12 4 2 1
2014 アル・ジャイシュ 10 2 0 -
2019 蔚山 11 3 0 -
2020 8 0 -
2021 大邱 22 -
通算 AFC 32 6 2 1

代表歴

[編集]

試合数

[編集]
  • 国際Aマッチ 85試合 19得点(2007年-2018年)[14]


韓国代表国際Aマッチ
出場得点
2007 3 1
2008 10 5
2009 14 2
2010 5 0
2011 8 2
2012 8 5
2013 11 3
2014 11 1
2015 6 0
2016 0 0
2017 6 0
2018 3 0
通算 85 19

タイトル

[編集]

クラブ

[編集]
蔚山現代FC

全北現代モータース

個人

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 월드컵, 이근호는 학성이씨 ‘가문의 영광’” (朝鮮語). 경상일보 (2014年6月22日). 2022年8月31日閲覧。
  2. ^ ジュビロ磐田移籍後、同クラブのサポーターズマガジンで「当時は本当にシュートが枠に行かない選手で、張監督からも落ち着いてやれとよくいわれました」と回想している。
  3. ^ 磐田FWイ・グノ今夏パリSG移籍へ nikkansports.com 2009年6月19日
  4. ^ イ・グノ再来日 フランス移籍「嬉しい」…磐田 スポーツ報知 2009年6月19日
  5. ^ <サッカー>PSG「李根鎬の入団、確定していない」 中央日報 2009年7月3日
  6. ^ イ・グノ、パリSG移籍寸前磐田“復帰” nikkansports.com 2009年7月19日
  7. ^ イ・グノ選手の復帰について ジュビロ磐田公式ホームページ 2009年7月19日
  8. ^ イ・グノ選手の契約満了のお知らせ ジュビロ磐田公式ホームページ 2010年7月1日
  9. ^ FWイ グノ選手 完全移籍加入のお知らせ ガンバ大阪オフィシャルサイト 2010年7月2日
  10. ^ FW イグノ選手 蔚山現代(韓国)へ完全移籍のお知らせ ガンバ大阪オフィシャルサイト、2012年1月11日
  11. ^ 元ガンバ大阪のイ・グノ、除隊後カタールリーグへ移籍 WoW! Korea、2014年9月16日
  12. ^ 過去Jでも活躍のイ・グノ、6年ぶり蔚山復帰 WoW! Korea、 2018年6月20日
  13. ^ 過去Jでも活躍のイ・グノ、大邱にレンタル移籍=13年ぶりに復帰“Yahoo!ニュース、2021年1月19日
  14. ^ 李根鎬 - National-Football-Teams.com

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]