ウィリアム・ウッダード
ウィリアム・パーソンズ・ウッダード(William Parsons Woodard、1896年9月10日 - 1973年2月19/20日)[1][2]は、日本の宗教の研究者。日本の占領に際して、民間情報教育局で宗教政策に関する助言をし、宗教法人法(宗教法人令)の成立を助けた[1][3]。アメリカ合衆国ミシガン州カラマズー生まれ[2][1]。
ウッダードの書簡や占領関係文書などが「William P. Woodard papers, 1896-1974」としてオレゴン大学に所蔵されている[1][3]。
経歴
[編集]1918年カラマズー大学で歴史学学士[1]。短い従軍を経て、ユニオン神学校で学び1921年に神学学士 (Bachelor of Divinity)[1]。
1924年から1941年まで会衆派の宣教師として札幌[1]、京城[1]、大阪[2]、東京[2]などで活動。
1942年から1947年までアメリカ海軍に従軍[1]。1946年から占領終結の1952年まで(1947年の退役後は民間人として)連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の民間情報教育局宗教文化資源課で Chief of the Religious Research Branch, Special Projects Officer, 及び Advisor[1]。
占領終結後、1954年の国際宗教研究所設立に携わった[4]。1961年にカラマズー大学で名誉神学博士 (Honorary doctor of Divinity)[1][2]。1966年から1972年まで Claremont Graduate School で教鞭をとった[1][2]。1972年に自身の経験とGHQ文書を元にした著書 The Allied Occupation of Japan, 1945-1952 and Japanese Religions を出版[3](下記は訳書)。