エズラ・ヴォーゲル
人物情報 | |
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全名 | Ezra Frivel Vogel |
別名 | 傅高義 |
生誕 |
1930年7月11日 アメリカ合衆国 オハイオ州 デラウェア |
死没 |
2020年12月20日 (90歳没) アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ケンブリッジ |
出身校 |
ハーバード大学(Ph.D.) オハイオ・ウェスリアン大学 |
学問 | |
研究分野 | 東アジア史 |
研究機関 |
ハーバード大学 イェール大学 |
主な指導学生 | クリスチーナ・アメージャン |
エズラ・ファイヴェル・ヴォーゲル(Ezra Feivel Vogel、1930年7月11日 - 2020年12月20日[1])は、アメリカ合衆国の社会学者。中国と日本を筆頭に東アジア関係の研究に従事した。中国名:傅 高義(フー・ガオイー)。
息子はカリフォルニア大学バークレー校教授のスティーヴン・ヴォーゲル。
経歴
[編集]オハイオ州デラウェアでアシュケナジム・ユダヤ系の家庭に生まれる。1950年にオハイオ・ウェスリアン大学を卒業。アメリカ陸軍に2年間勤務したのち、大学に入り直す。1958年にハーバード大学大学院社会関係学科で博士号を取得。
1960年にイェール大学精神医学部助教授になるものの、翌1961年にハーバード大学に移り、博士研究員として中国の歴史の研究に従事する。1964年からハーバード大学講師(中国研究)、1967年にハーバード大学教授(社会学)になる。
同大学内で、1972年から1977年まで東アジア研究所長、1977年から1980年まで東アジア研究評議会議長、1980年から1988年まで日米関係プログラム所長、1995年から1999年までフェアバンク東アジア研究センター所長などを歴任。
1979年に『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を出版して日本でベストセラーになった。
また1993年から1995年までは国家情報会議(NIC)の東アジア・太平洋担当の国家情報官を務めた。
2000年にハーバード大学を退職して以降、中華人民共和国の鄧小平の本格的な研究に取り組む。2011年に出版された『Deng Xiaoping and the Transformation of China』は中国語にも翻訳され(中国語タイトル:『鄧小平時代』)、中国大陸、香港、台湾など中華圏で100万部を超えるベストセラーとなった[2]。
2014年、福岡アジア文化賞大賞受賞。
2020年12月20日、90歳で死去。
著作
[編集]- 1963年:Japan's New Middle Class
- 『日本の新中間階級―サラリーマンとその家族』佐々木徹郎 編訳、誠信書房(1968、1979)
- 1969年:Canton Under Communism
- 1975年:Modern Japanese organization and decision-making ISBN 0520028570(英語)
- 1979年:Japan as Number One
- 『ジャパン・アズ・ナンバーワン―アメリカへの教訓』広中和歌子・木本彰子訳、新版・CCCメディアハウス、ISBN 4813311989(2004)
- 1985年:Comeback: Case by case: Building the resurgence of American Business
- 『ジャパン・アズ・ナンバーワン再考―日本の成功とアメリカのカムバック』上田惇生訳、TBSブリタニカ、ISBN 4484841118 (1984)
- 1989年:One Step Ahead in China
- 『中国の実験―改革下の広東』中嶋嶺雄監訳、日本経済新聞社 ISBN 4532140390(1991)
- 1991年:The Four Little Dragons
- 『アジア四小龍―いかにして今日を築いたか』渡辺利夫訳、中公新書 ISBN 4121011244(1993)
- 1997年:Living with China 編集
- 2001年:Is Japan Still Number One
- 『ジャパンアズナンバーワン それからどうなった』福島範昌訳、バーナード・クリッシャー監修、たちばな出版(2000)
- 2011年:Deng Xiaoping and the Transformation of China
- 『現代中国の父 鄧小平』益尾知佐子・杉本孝、日本経済新聞出版社訳(上・下、2013)
- 2019年:China and Japan: Facing History
- 『日中関係史-1500年の交流から読むアジアの未来』益尾知佐子訳、日本経済新聞出版社(2019)
脚注
[編集]- ^ 「エズラ・ボーゲル死去 ジャパン・アズ・ナンバーワン」『』朝日新聞、2020年12月21日。オリジナルの2020年12月21日時点におけるアーカイブ。2020年12月21日閲覧。
- ^ “現代中国をつくった男〜「鄧小平」とは何者だったのか?”. 現代ビジネス. (2015年11月25日) 2018年8月26日閲覧。