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センニュウ科

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オオセッカ科から転送)
センニュウ科
オニセッカ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Passeri
小目 : スズメ小目 Passerida
上科 : ウグイス上科 Sylvioidea
: センニュウ科 Locustellidae
学名
Locustellidae Charles Lucien Bonaparte, 1854
シノニム

Megaluridae Blyth1875

英名
Grassbirds
Megalurid Warblers

センニュウ科(センニュウか、Locustellidae)は、鳥類スズメ目の科である。オオセッカ科 (Megaluridae) とも。

和名に「センニュウ(仙入)」「オオギセッカ(扇雪加)」「オオセッカ(大雪加)」「ツグミモドキ(鶫擬)」を含む種などが属する。なおセッカは、同上科別科のセッカ科である。

特徴

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アジアアフリカオーストララシアの、主に灌木林、一部は沼地や、森林限界以上の高山に生息する[1]

多くの種の羽色はカウンターシェードしており、体の背側は褐色で、腹側は白っぽい。オニセッカ属 Megalurusセンニュウ属 Locustella の一部は背側に縞があり、オウギセッカ属 Bradypterus の一部は腹側にも縞がある。ヒバリモドキ Megalurus cruralis の雄は例外的に、腹側もすすけた褐色である[1]

多くの種は小型で、全長13–16cm。ただし一部は例外的に大きく、オニセッカ Megalurus palustris は22–28cmである[1]

さえずりは単純だが、近縁な種でも異なる[1]

系統と分類

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系統

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科間の系統関係は Johansson et al. (2008)[2]より。clade H は彼らによる仮の系統名である。センニュウ科の内部系統は Alström et al. (2011)[1]より。ただし、カレドニアオナガセッカ属 Megalurulus の系統位置は不明で、図での位置は仮のものである。系統位置が不明ないくつかの単型属は記されていない。

clade H

ヨシキリ科 Acrocephalidae

センニュウ科

センニュウ属 Locustella

オウギセッカ属 Bradypterus

フトオセッカ属 Schoenicola

オニセッカ属 Megalurus

? カレドニアオナガセッカ属 Megalurulus

ミズベマネシツグミ科 Donacobiidae

テトラカヒヨドリ科 Bernieridae

センニュウ科はミズベマネシツグミ科、テトラカヒヨドリ科と共に単系統を作る。この3科間の系統関係は不確実だが、おそらく (オオセッカ科 + (ミズベマネシツグミ科 + テトラカヒヨドリ科)) である[2]

分類史

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センニュウ科は伝統的には、ウグイス科 Sylviidae拡大したヒタキ科を採用するならヒタキ科ウグイス亜科)に分類されていた。これらの分類群は「ムシクイ類」と呼ばれる。

Sibley & Ahlquist (1985; 1990) は、現在のセンニュウ科の一部、つまり、現在の分類で

ウグイス科オオセッカ亜科 Megalurinae とした。ただし、現在のセンニュウ科のいくつかの属、つまり、現在の分類で

は、ウグイス科オオセッカ亜科ではなくウグイス科ヨシキリ亜科 Acrocephalinae(彼らによるムシクイ類)に含まれた。

Alström et al. (2006)[3]は、センニュウ属、オウギセッカ属、オニセッカ属をオオセッカ科 Megaluridae とし、Sibley & Ahlquist がオオセッカ亜科に含めたコシアカセッカを除外した。この範囲は、彼らが扱った属に限れば、現在の分類に一致する。また彼らは、(当時の定義での)センニュウ属とオオギセッカ属が単系統でないことも示した。

Sangster et al. (2009)[4]は、科名をセンニュウ科 Locustellidae とした。

Alström et al. (2011) などの分子系統により、いくつかの属分類が修正を受けた(あるいは修正が再確認された)[1][5]

属と種

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国際鳥類学会議 (IOC)[5]より。和名は厚生労働省[6]などより。9属57種。

出典

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  1. ^ a b c d e f Alström, Per; Fregin, Silke; Norman, Janette A.; Ericson, Per G.P.; Christidis, Les; Olsson, Urban (2011), “Multilocus analysis of a taxonomically densely sampled dataset reveal extensive non-monophyly in the avian family Locustellidae”, Mol. Phylogenet. Evol. 58: 513–526, http://www.nrm.se/download/18.42129f1312d951207af800049217/Alstr%C3%B6m+et+al+Locustellidae+MPEV+2011.pdf 
  2. ^ a b Johansson, U.S.; Fjeldså, J.; Bowie, Rauri C.K. (2008), “Phylogenetic relationships within Passerida (Aves: Passeriformes): A review and a new molecular phylogeny based on three nuclear intron markers”, Mol. Phylogenet. Evol. 48: 858–876, http://www.nrm.se/download/18.7d9d550411abf68c801800015111/Johansson+et+al+Passerida+2008.pdf 
  3. ^ Alström, Per; Ericson, Per G.P.; Olsson, Urban; Sundberg, Per (2006), “Phylogeny and classiWcation of the avian superfamily Sylvioidea”, Mol. Phylogenet. Evol. 38: 381–397, http://www.nrm.se/download/18.4e1d3ca810c24ddc70380001143/Alstr%C3%B6m%2Bet%2Bal%2BSylvioidea%2BMPEV%2B2006.pdf 
  4. ^ Sangster, George; Collinson, J. Martin; Knox, Alan G.; Parkin, David T.; Svensson, Lars (2009), “Taxonomic recommendations for British birds: Sixth report”, Ibis 152: 180-186, doi:10.1111/j.1474-919x.2009.00983.x, http://www.nrm.se/download/18.494d73201246d535da780006824/Sangster+et+al+2010ip+TSC+6th+report+IBIS.pdf 
  5. ^ a b Gill, F.; Donsker, D., eds. (2012), “Old World Warblers & babblers”, IOC World Bird Names, version 3.1, http://www.worldbirdnames.org/n-warblers.html 
  6. ^ 厚生労働省, “届出対象動物の種類名リスト”, 動物の輸入届出制度, https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000069864.html 

外部リンク

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