カタバミ属
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(オキザリスから転送)
カタバミ属 | ||||||||||||||||||
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Oxalis L. | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
wood sorrel |
カタバミ属(カタバミぞく、学名: Oxalis)はカタバミ科に含まれる植物の一群である。花の美しいものは園芸用に栽培され、多くは学名カナ読みでオキザリスと呼ばれる。
特徴
[編集]カタバミ属は小柄な一年草、あるいは多年草である。地下に鱗茎か根茎を持ち、地上には茎を伸ばす場合もあるが、ほとんど伸ばさないものもある。
葉は三出複葉、四出、あるいは奇数羽状複葉のものもあるが、日本産のものはすべて三出複葉で、しかも頂小葉と側小葉の区別がほとんどつかないようになっている。この葉は夜間に閉じる。
花は葉腋から一つ出るか、柄の先に集散花序として出る。花弁は5、雄蘂は10。雌蘂は五室で、果実になるとそれぞれの部屋の背面が裂けてそこから種子を飛ばす(蒴果)。
分布
[編集]南アメリカやアフリカ等、熱帯を中心に850種ほどが知られる。
日本でカタバミ科はカタバミ属のみ分布する。日本産の種は帰化種が多い。
種
[編集]- コミヤマカタバミ Oxalis acetosella
- イモカタバミ Oxalis articulata あるいは Oxalis rubra
- ハギカタバミ Oxalis bahiensis
- ハナカタバミ Oxalis bowieana
- ベニカタバミ Oxalis brasiliensis
- カタバミ Oxalis corniculata
- ムラサキカタバミ Oxalis debilis subsp. corymbosa
- オッタチカタバミ Oxalis dillenii あるいは Oxalis stricta
- アマミカタバミ Oxalis exilis あるいは Oxalis amamiana
- ミヤマカタバミ Oxalis griffithii
- キダチハナカタバミ Oxalis hirta
- オオヤマカタバミ Oxalis obtriangulata
- ゴヨウカタバミ Oxalis pentaphylla
- オオキバナカタバミ Oxalis pes-caprae
- フヨウカタバミ Oxalis purpurea
- エゾタチカタバミ Oxalis stricta あるいは Oxalis fontana
- モンカタバミ Oxalis tetraphylla
- オカ Oxalis tuberosa
- シボリカタバミ Oxalis versicolor
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カタバミ
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オッタチカタバミ
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イモカタバミ
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ムラサキカタバミ
脚注
[編集]- ^ 『植物分類表』(初版第2刷)アボック社、2010年4月、pp. xx-xxiv, 129-130頁。ISBN 978-4-900358-61-4。
参考文献
[編集]- 平野隆久写真『野に咲く花』林弥栄監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、1989年、294-295頁。ISBN 4-635-07001-8。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- "Oxalis L." (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2011年5月16日.
- “Oxalis”. Taxonomy Browser. National Center for Biotechnology Information (NCBI). 2011年5月16日閲覧。
- "Oxalis" - Encyclopedia of Life
- 波田善夫. “カタバミ科”. 植物雑学事典. 岡山理科大学. 2011年5月16日閲覧。
- いがりまさし. “カタバミ属”. 植物図鑑・撮れたてドットコム. 2011年5月16日閲覧。
- The Angiosperm Phylogeny Group (2009). “An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG III” (PDF). Botanical Journal of the Linnean Society 161 (2): 105-121 .(APG III。オープンアクセス)