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オレグ・シネグボウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オレグ・シネグボウ
Олег Васильович Синєгубов
生年月日 (1983-08-10) 1983年8月10日(41歳)
出生地 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
ウクライナ・ソビエト社会主義共和国の旗 ウクライナ・ソビエト社会主義共和国
ハルキウ
出身校 ハルキウ国政総務大学
前職 ポルタヴァ州知事
所属政党 国民の僕
配偶者 アンナ・ジュラヴリョーワ
子女 1人

在任期間 2021年12月24日 - 現職
大統領 ウォロディミル・ゼレンスキー
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オレグ・ヴァシロヴィッチ・シネグボウウクライナ語:Олег Васильович Синєгубов1983年8月10日 - )は、ウクライナ政治家法学者実業家弁護士[1][2]。2021年12月よりハルキウ州知事を務めている[3]2022年2月24日のロシア連邦によるウクライナ侵攻を受け、ハルキウ地方民軍行政局(HOVA)の局長に任命された[4]

経歴

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1983年8月10日、ハルキウに生まれた[1][2]。父は農学者、母は会計士である。

2000年、ハルキウ国政総務大学に入学。2004年に卒業し、弁護士資格を取得した。

教員歴

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2005年5月から2007年12月まで、ハルキウ国政総務大学で兼任講師を務めた[1][2]

2008年8月、同大学の市民法学科、社会経済学科で上級講師、2009年3月から2011年7月まで准教授を務めた[1][2]

2011年7月から2015年11月まで同大学法学部で教育・方法論作業担当副学部長を務めた[1][2]

2015年11月から2019年10月まで同大学法学部の学部長[1][2]

2016年、法学博士号を取得している[2]

2016年9月より専門学術会議副議長[1][2]

社会・政治的活動

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2018年、ウクライナ最高汚職防止裁判所の判事候補となったが選考を通過しなかった[1][5]

2019年のウクライナ議会選挙において、ハルキウ州内の選挙区で立候補した「国民の僕」党所属オレクシー・クラソフの後見人を務めた[1][2]

2019年10月、ホンチャルク政府はシネグボウのポルタヴァ州知事就任を承認した。

2021年11月11日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はシネグボウをハルキウ州知事に任命した[1][2][6][7]

2021年12月24日、ハルキウ州知事に就任。シネグボウは、早急に取り組むべき課題として、2021年から2022年の秋から冬にかけての暖房料金の不払いに関する覚書の履行と地域腫瘍センターの建設を挙げた[8]

ハルキウ地方民軍行政局局長として

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2022年2月24日のロシア連邦によるウクライナ侵攻を受け、シネグボウは、ハルキウ地方民軍行政局(HOVA)の局長に任命された[4]。以後、適時戦況報告を行っている。ハルキウは、ロシアとの国境から近く、ウクライナで第二の大都市であることから、ロシア連邦軍の主要な標的となった[9][10]。このハルキウの戦いは今回の侵攻の中でも最も激しい戦いが繰り広げられた。

2月26日、シネグボウは、市全体がウクライナの支配下にあると主張した[11]。アメリカ当局は、最も激しい戦闘はハルキウで起きていると報告した[12]

2月27日の午前中、ロシア軍がハルキウに入り、市内で激しい戦闘が起こっているとシネグボウは報告した[13]

3月2日、それまでの24時間で少なくとも21人が死亡、112人が負傷したと述べた[14]

3月8日、60万人以上の市民が鉄道を通じて都市から避難したと述べた[15]

4月29日、戦争が始まって以来、市内で2000以上の建物が損傷または破壊されたことを報告した[16]

5月10日、同州イジュームで、3月上旬にロシア軍の攻撃を受け崩壊した集合住宅のがれきの下から、民間人44人が遺体で発見されたと発表し、「ロシア軍による新たな戦争犯罪だ」と非難した[17]

5月14日、「イジュームでわが軍が反撃を始め、ロシア軍が一部方面では後退している」と伝え、ウクライナ軍が反撃に転じたと明かした[18]

5月15日、ウクライナ国防省は15日夜、ロシアの侵攻直後から戦闘が続いていた東部ハルキウ州の国境地帯を奪還したと発表した[19]。シネグボウはソーシャルメディアを通じて、「ロシアの侵略者から、命を懸けてウクライナを解放する全ての人に感謝する」と述べた一方で、「まだ先は長い」と警戒を示した[19]

起業家として

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シネグボウは、穀物、未加工タバコ、種子、飼料等の卸売企業「スロボジャーンシチナ種子販売」の経営者であった[20]。また、不動産取引を行う企業[21]、ビジネスや経営に関するコンサルティング企業[22]、法律事務所[23]などの共同設立者でもある[1]

褒章

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3等ボフダン・フメリニツキー勲章(2022年) - 国家主権とウクライナの領土保全への著しい個人的貢献、ロシアの侵略者から入植地を守る組織中に示された勇気と無私の行動に対して[24]

家族

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妻:アンナ・ジュラヴリョーワ(ハリコフ国立医科大学内科・内分泌学教室勤務)[1]

2016年に誕生した息子がいる。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l Що відомо про голову Полтавської ОДА Олега Синєгубова – новини Полтави” (ウクライナ語). www.depo.ua. 2022年5月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j Уряд погодив призначення харківського юриста головою Полтавської ОДА” (ウクライナ語). Інтернет-видання «Полтавщина». 2022年5月17日閲覧。
  3. ^ УКАЗ ПРЕЗИДЕНТА УКРАЇНИ №843/2019”. Офіс Президента України. 2022年5月17日閲覧。
  4. ^ a b Ворог програв наземну битву за Харків — інтерв'ю НВ з головою військової адміністрації області Олегом Синєгубовим” (ウクライナ語). nv.ua. 2022年5月17日閲覧。
  5. ^ Офіційний портал Національного агентства з питань запобігання корупції” (ウクライナ語). Національне агентство з питань запобігання корупції. 2022年5月17日閲覧。
  6. ^ Президент призначив Олега Синєгубова головою Харківської ОДА”. Офіс Президента України. 2022年5月19日閲覧。
  7. ^ Зеленский назначил главой Харьковщины экс-руководителя Полтавской ОГА” (ロシア語). Украинская правда. 2022年5月17日閲覧。
  8. ^ Олег Синєгубов проінспектував будівництво Харківського онкоцентру” (ウクライナ語). Слобідський край. 2022年5月17日閲覧。
  9. ^ Why is Kharkiv, Ukraine’s Second-Largest City, a Major Target of Russia - The New York Times”. web.archive.org (2022年2月24日). 2022年5月18日閲覧。
  10. ^ Why Kharkiv, a city known for its poets, has become a key battleground in Ukraine”. Washington Post. 2022年5月18日閲覧。
  11. ^ Walker, Shaun [@shaunwalker7] (2022年2月26日). "Governor of Kharkiv says whole city under Ukrainian control, announced curfew from 6pm - non-military vehicles on the street will be "liquidated"". X(旧Twitter)より2022年2月27日閲覧
  12. ^ CNN (2022年2月26日). “Heaviest fighting in Ukraine is "in and around Kharkiv," senior US defense official says” (英語). CNN. 26 February 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月26日閲覧。
  13. ^ Sullivan, Becky (2022年2月27日). “After a night of heavy fighting, Ukrainian officials say they still control Kharkiv” (英語). NPR. https://www.npr.org/2022/02/27/1083353689/russian-troops-enter-ukraines-2nd-largest-city-kharkiv-as-invasion-continues 2022年5月18日閲覧。 
  14. ^ Reuters (2022年3月2日). “At least 21 killed, 112 wounded in shelling of Kharkiv - Ukrainian official” (英語). Reuters. https://www.reuters.com/world/europe/least-21-killed-112-wounded-shelling-kharkiv-ukrainian-official-2022-03-02/ 2022年5月18日閲覧。 
  15. ^ More than 600,000 people evacuated by railways from Kharkiv, governor says” (英語). english.nv.ua. 2022年5月18日閲覧。
  16. ^ Moscow confirms attack on Kyiv during UN chief’s visit” (英語). the Guardian (2022年4月29日). 2022年5月18日閲覧。
  17. ^ 民間人44人の遺体、崩壊の集合住宅から発見…東部ハルキウで3月にロシアが攻撃”. 読売新聞オンライン (2022年5月11日). 2022年5月18日閲覧。
  18. ^ 東部要衝からロシア軍追い出しへウクライナ軍反撃、攻防続く…米分析”. 読売新聞オンライン (2022年5月15日). 2022年5月18日閲覧。
  19. ^ a b ウクライナ軍、東部ハルキウ州で国境地帯奪還 国防省”. www.afpbb.com. 2022年5月18日閲覧。
  20. ^ ТОВ "НАСІННЯ СЛОБОЖАНЩИНИ" — 39546057 — Опендатабот” (ウクライナ語). opendatabot.ua. 2022年5月17日閲覧。
  21. ^ ТОВ "ВІКАТА" — 43019795 — Опендатабот” (ウクライナ語). opendatabot.ua. 2022年5月17日閲覧。
  22. ^ ТОВ "СІБОНЕЙ СЕРВІС" — 42564715 — Опендатабот” (ウクライナ語). opendatabot.ua. 2022年5月17日閲覧。
  23. ^ АО "РАСКОСОВ ЛОЙЕС ГРУП" — 42767939 — Опендатабот” (ウクライナ語). opendatabot.ua. 2022年5月17日閲覧。
  24. ^ Про відзначення державними нагородами України” (ウクライナ語). Офіційний вебпортал парламенту України. 2022年5月17日閲覧。

外部リンク

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