コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

カワサキ・ロードレーサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

カワサキ・ロードレーサーでは、川崎重工業製ロードレーサーについて説明する。ロードレーサーとは、ロードレースに使用する競技用バイクのことである。

Aシリーズ

[編集]

A1R

[編集]

A1Rは、1966年型ロードスター(roadster)250A1[1]を基に開発された1967年型市販ロードレーサーである[2](→写真)。

250A1R

[編集]

250A1Rは、1966年型ロードスター(roadster)250A1[1]を基に開発された1968年型市販ロードレーサーである。1967年型A1Rの1968年版である[3]

A7R

[編集]

A7Rは、1967年型ロードスター(roadster)350A7[4]を基にして開発したロードレーサーである[5]

GA-Rシリーズ

[編集]

90GA-R

[編集]

90GA-Rは、ロードスター(roadster)90SSにキットパーツを組み込んだ1970年型ロードレーサーである[6]

KAシリーズ

[編集]

KA-?

[編集]

カワサキは1965年の日本GP(鈴鹿)で空冷2ストローク直列2気筒125ccエンジンのワークスマシンをテストとして走らせている。マシンの型名不明[7]

KA-1

[編集]

KA-1(ケイエイワン)は、1966年の日本GP(鈴鹿)でデビューした水冷ロータリーディスクバルブ直列2気筒125ccエンジンを搭載したワークスマシンのロードレーサーである[8]

KA-1スペシャル

[編集]

KA-1スペシャル(ケイエイワン—)は、水冷直列2気筒125ccエンジンを搭載したワークスマシンのロードレーサーで、1969年のチャンピオンマシンである[10]

KA-2

[編集]

KA-2(ケイエイツー)は、1967年の日本GP(富士スピードウェイ)に出場した水冷V型4気筒125ccエンジンを搭載したワークスマシンのロードレーサーである[8]

KRシリーズ

[編集]

KR250

[編集]

KR350

[編集]

KR500

[編集]

KR750

[編集]

Hシリーズ

[編集]

H1R

[編集]

H1R(エイチワンアール)は、ロードスター(roadster)500SS(マッハIII/H1)を基にして開発したロードレーサーである[5]ロードレース世界選手権500ccクラスに参戦し[11]1971年シーズンはデイブ・シモンズがランキング4位、エリック・Offenstadtがランキング6位、ロン・チャンドラーがランキング10位となり、1972年シーズンはデイブ・シモンズがランキング7位となる。1970年にもカワサキは500ccクラスに出場し、クリスチャン・ラベルがランキング7位になっているが、マシンがH1Rか否かは不明[12]。ロードスター500SS(マッハIII/H1)は1969年に発売された[13]

H1RW

[編集]

H1RW(エイチワンアールダブリュー)は、H1R水冷エンジン化したロードレーサーである[8]

H2R

[編集]

H2R(エイチツーアール)は、ロードスター(roadster)750SS(H2)を基にした750cc市販ロードレーサーであるが、H2はF750用ロードレーサーH2Rを生産する目的で登場したロードスターであった。H2RはアメリカのF750で活躍する[16]。なお、2014年にレース専用車としてニンジャH2Rが発表された。

Zシリーズ

[編集]

Z1改

[編集]

Z1改(ゼットワンかい)は、ロードスター(roadster)900 Super Four(Z1)を改造したロードレーサーである。Z1は、ヨーロッパでは耐久レース用マシンの元になるバイクとして注目され、1974年シーズンの耐久レースで全勝し[17]ボルドール24時間耐久ロードレースでは1-2-3フィニッシュを為し遂げた[18]。1975年以降のZ1改耐久レーサーの塗色がライムグリーンとなり、以後カワサキ・カラーとして定着する[17]

ZXシリーズ

[編集]

ZX-RR

[編集]

ZX-RR(ゼットエックスダブルアール)は、MotoGP用ワークスマシンのロードレーサーである。『カワサキZX-RR』を参照。

別名

[編集]

Aシリーズ

Hシリーズ

脚注

[編集]
  1. ^ a b 日本モーターサイクル史』(p317)より。
  2. ^ a b 日本モーターサイクル史』(p329)より。
  3. ^ a b 日本モーターサイクル史』(p341)より。
  4. ^ 日本モーターサイクル史』(p330)より。
  5. ^ a b グランプリを走りたい』(p44)より。
  6. ^ a b 日本モーターサイクル史』(p382)より。
  7. ^ a b 国産二輪車物語』(p172)より。
  8. ^ a b c d e f g 浅間から世界GPへの道』(p124)より。
  9. ^ サーキットの軌跡』(p112)より。
  10. ^ a b c サーキットの軌跡』(p112, p114)
  11. ^ 国産二輪車物語』(p130)より。
  12. ^ Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix』(p193, p194)より。
  13. ^ 日本モーターサイクル史』(p352)より。
  14. ^ a b 国産二輪車物語』(p134)より。
  15. ^ a b 後輪を保持し、サスペンションの一部としても機能する部品 --『図解でわかる バイクのメカニズム』(p11)より。
  16. ^ 国産二輪車物語』(p132)より。
  17. ^ a b c 日本モーターサイクル史』(p62, p63)より。
  18. ^ ホンダ・モーターサイクル・レーシング・レジェンド』(p162)より。

参考文献

[編集]
  • 『浅間から世界GPへの道 - 昭和二輪レース史1950-1980』八重洲出版ヤエスメディアムック 212〉、2008年12月29日 発行。ISBN 978-4861441158 
  • 『日本モーターサイクル史 1945→2007』八重洲出版ヤエスメディアムック 169〉、2007年7月30日 発行。ISBN 978-4861440717 
  • 小関和夫『国産二輪車物語 - モーターサイクルのパイオニア達』(新訂版初版)三樹書房、2007年4月25日 発行。ISBN 978-4895224925 
  • 『ホンダ・モーターサイクル・レーシング・レジェンド - 世界制覇の軌跡1976-1990』八重洲出版ヤエスメディアムック 143〉、2006年10月4日 発行。ISBN 978-4861440458 
  • 小川直紀『図解でわかる バイクのメカニズム』山海堂、2001年11月1日 第1刷発行、2003年5月8日 第3刷発行。ISBN 978-4381077486 
  • 根本健『グランプリを走りたい』(初版)枻出版社枻文庫〉、2002年11月20日 発行。ISBN 978-4870997561 
  • Noyes, Dennis; Scott, Michael, eds. (October 1999), Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, Hazleton Pub Ltd, ISBN 978-1874557838 
  • 中沖満ピーター・クリフォードグランプリイラストレイテッド編集部『サーキットの軌跡 - 世界ロードレースGPの歴史』(初版)グランプリ出版、1987年1月26日 発行。ISBN 978-4906189564 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]