ガイ・スティール・ジュニア
GuySteele Jr. ガイ・スティール・ジュニア | |
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ガイ・スティール・ジュニア(2015) | |
生誕 |
1954年10月2日(70歳) アメリカ合衆国ミズーリ州 |
別名 | Great Quux, GLS |
市民権 | アメリカ合衆国 |
研究分野 | 計算機科学 |
研究機関 |
カーネギーメロン大学 シンキングマシンズ サン・マイクロシステムズ オラクル |
出身校 |
ハーバード大学 マサチューセッツ工科大学 |
博士課程 指導教員 | ジェラルド・ジェイ・サスマン |
プロジェクト:人物伝 |
ガイ・ルイス・スティール・ジュニア(英: Guy Lewis Steele, Jr.、1954年10月2日 - )はアメリカ合衆国の計算機科学者であり、3つの書籍の著者として知られている[1]。あだ名は The Great Quux[2]。ジャーゴンファイルの編集者でもあったが、その後エリック・レイモンドが改版したときにはガイ・スティール・ジュニアのイラスト付きの序文が寄せられた(MIT出版局)。Scheme 言語の共同開発者としても知られている。
略歴
[編集]ガイ・スティール・ジュニアはミズーリ州生まれ。1972年、ボストン・ラテン・スクールを卒業し、ハーバード大学で学士号(1975年)、マサチューセッツ工科大学で計算機科学の修士号(1977年)と博士号(1980年)を取得している。シンキングマシンズ社に入る前にカーネギーメロン大学で計算機科学の助教授をつとめていた。
シンキングマシンズ社でシニアサイエンティストを務め、LISP 言語の並列版
業績
[編集]スティールは LISP 言語とその実装に関する論文をいくつも発表している[3]。彼の最も重要な貢献は(ジェラルド・サスマンと共同での)Scheme 言語の設計である。また、Emacs のオリジナルのコマンド群を設計し、TeX を世界で初めて移植した(WAITS から ITS へ)。他にも、コンパイラや並列処理や言語に関する論文を発表している。彼の書いた歌が コミュニケーションズ・オブ・ジ・アソシエーション・フォー・コンピューティング・マシーネリー誌[4]に掲載されたことがある[5]。
彼は ANSI でのプログラミング言語標準化にも参加している(C言語、FORTRAN、Common Lisp)。また、IEEEでの Scheme 言語標準化のワーキンググループにも参加している。サン・マイクロシステムズでの高性能 FORTRAN フォーラムを主催し、1993年5月に High Performance Fortran の仕様を作り上げた。
著書
[編集]- Guy L. Steele Jr.他『Common LISP 言語仕様書』井田昌之・後藤英一訳、共立出版、1986年10月。ISBN 4-320-02271-8。
- Guy L. Steele Jr.『COMMON LISP 第2版』井田昌之翻訳監修、共立出版、1992年6月。ISBN 4-320-02588-1。
- サミュエル・P・ハービソン、ガイ・L・スティール共著『詳説C言語 H&Sリファレンス』斎藤信男監訳、日本ソフトバンク出版事業部、1989年5月。ISBN 4-89052-050-3。
- サミュエル・P・ハービソン、ガイ・L・スティール共著『新・詳説C言語 H&Sリファレンス』斎藤信男監訳、ソフトバンク出版事業部〈ソフトバンク・ブックス〉、1994年3月。ISBN 4-89052-506-8。
- ガイ・L・スティール・ジュニアほか『ハッカー英語辞典』犬伏茂之訳、自然社〈自然社ペーパーバックス〉、1989年10月。ISBN 4-7825-7006-6。
- Eric S. Raymond編 編『ハッカーズ大辞典』Guy L. Steele Jr.絵、福崎俊博訳、アスキー〈ASCII books〉、1995年7月。ISBN 4-7561-0374-X。 - 原著(The new Hacker's dictionary)第2版の翻訳。
- Eric S. Raymond編 編『ハッカーズ大辞典』Guy L. Steele Jr.絵、福崎俊博訳(改訂新版)、アスキー〈ASCII books〉、2002年6月。ISBN 4-7561-4084-X。 - 原著(The new Hacker's dictionary)第3版の翻訳。
- ジェイムス・ゴスリン、ビル・ジョイ・ガイ・スティール『Java言語仕様』村上雅章訳、アジソン・ウェスレイ・パブリッシャーズ・ジャパン、1997年12月。ISBN 4-7952-9670-7。
- ジェームズ・ゴスリン、ビル・ジョイ・ガイ・スティール・ギッラード・ブラーハ『Java言語仕様』村上雅章訳(第3版)、ピアソン・エデュケーション、2006年12月。ISBN 4-89471-715-8。
- サムエル・P・ハービソン3世、ガイ・L・スティール・ジュニア『S・P・ハービソン3世とG・L・スティール・ジュニアのCリファレンスマニュアル』玉井浩訳、エスアイビー・アクセス、2008年10月。ISBN 978-4-434-12423-5。
受賞
[編集]1988年、ACMグレース・ホッパー賞を受賞した。1994年には ACM のフェローに選ばれた。2005年、Dr. Dobb's Journal 誌のエクセレンス・イン・プログミング賞を受賞した[6]。
脚注
[編集]- ^ Common Lisp: The Language、C: A Reference Manual、The High Performance Fortran Handbook
- ^ “Q&A with Guy Steele '75”. Harvard School of Engineering and Applied Sciences. 2009年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月12日閲覧。
- ^ Lambda Papers と呼ばれている。
- ^ 英: Communications of the Association for Computing Machinery
- ^ Telnet Song(2004年1月11日時点のアーカイブ) Mark Crispin によるPDP-10用Telnet実装の動作に関するパロディ。
- ^ DDJ > Dr. Dobb's Articles > Dr. Dobb's Journal, 2005 > April 2005 > 2005 Dr. Dobb's Journal Excellence in Programming Award(2005年4月30日時点のアーカイブ)