シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ
シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ ホテル&スパリゾート CHÂTERAISÉ Gateaux Kingdom SAPPORO Hotel & SPA Resort | |
---|---|
ホテル概要 | |
ホテルチェーン | シャトレーゼグループ |
設計 | 日本都市設計[1] |
施工 | 伊藤組土建[5] |
運営 | 札幌シャトレーゼ |
前身 | テルメインターナショナルホテル→オテル・ド・レーゼン・サッポロ |
階数 | 地下1階 - 地上11階 |
開業 |
1993年4月1日(テルメインターナショナルホテル)[2] 2002年7月15日(オテル・ド・レーゼン・サッポロ→シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ ホテル&スパリゾート)[3][4] |
閉業 | 1998年 - 2002年 |
最寄駅 | 麻生駅 |
所在地 |
〒002-8043 札幌市北区東茨戸132 |
位置 | 北緯43度10分18秒 東経141度21分23秒 / 北緯43.17167度 東経141.35639度座標: 北緯43度10分18秒 東経141度21分23秒 / 北緯43.17167度 東経141.35639度 |
公式サイト | シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ 公式サイト |
シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ(CHÂTERAISÉ Gateaux Kingdom SAPPORO)は、札幌市北区にあるホテル。
沿革
[編集]施設は、バブル景気に北海道拓殖銀行(拓銀)から巨額の融資を受けたソフィアが、北海道中央バスから遊園地施設「茨戸園(1986年3月28日付で閉園[6])」を取得。一方でドイツ・フランクフルト郊外のクアハウス「タウナス・テルメ」と提携、合弁会社「タウナステルメ札幌」を設立、タウナス・テルメを参考にして建設した「札幌テルメ」(1988年開業)と「テルメインターナショナルホテル」(1993年開業)が前身になっている[7]。
ソフィア中村グループ中核企業のソフィアは、個人理容室からブライダルやサウナ事業を手掛けるまで拡大していき[7]、温水保養施設を計画すると拓銀はインキュベーターの融資先として支援を始めた[7]。ソフィアは札幌テルメに隣接してホテル・ショッピングセンター・コンドミニアムなどを建設する計画を持っており[7]、ヤオハンをテナントとして誘致する動きも進んでいたが[8]、市街化調整区域による制約や農地法違反疑惑の影響などから実現しなかった[9]。
回収を懸念しつつ先行融資を続けていた拓銀はソフィアグループの分離再編を実施したが[7]、当初の見込み以上の融資を実行し続けたことはカブトデコムに対する不良債権などとともに拓銀の体力低下の一因となり[7]、1997年(平成9年)に経営破綻した[10]。
拓銀の経営破綻後は施設の売却先を探すが不調に終わり[11]、1998年(平成10年)にホテル経営の「テルメインターナショナルホテルシステム」、札幌テルメ経営の「タウナステルメ札幌」、資産管理会社の「ナカムラ興産」が破産宣告を受け、施設は閉鎖になった[7]。
その後、破産管財人によって複数の企業と任意交渉を試みるが実現せず[12][13][14][15]、破産財団が放棄して整理回収機構の申立てにより不動産競売にかけられた[16]。2001年(平成13年)に最低売却価格を減額した再入札によって「シャトレーゼ」(現在のシャトレーゼホールディングス)が14億1,650万円で落札し[16]、最終的にはナカムラ興産などと売買契約を締結して取得した[16]。
シャトレーゼは施設の改修を行い、2002年(平成14年)に「シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ」として開業(旧札幌テルメは「スパ&リゾート フェアリー・フォンテーヌ」、旧テルメインターナショナルホテル札幌は「オテル・ド・レーゼン・サッポロ」と改称)[3]。シャトレーゼは周辺を「お菓子の街」のテーマパークにする構想を持っていたが、市街化調整区域であるために交渉が進展しなかった[17]。
年表
[編集]- 1988年(昭和63年):「札幌テルメ」開業[18]。
- 1993年(平成 5年):「テルメインターナショナルホテル」開業[2]。
- 1997年(平成 9年):北海道拓殖銀行が経営破綻[10]。
- 1998年(平成10年):関連会社が自己破産し、施設閉鎖[19][20]。
- 2001年(平成13年):シャトレーゼが取得[21]。
- 2002年(平成14年):「シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ」開業[3][4]。
- 2007年(平成19年):オテル・ド・レーゼン・サッポロが「ホテル シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ」と改称。
- 2010年(平成22年):シャトレーゼホールディングス設立に伴い、札幌シャトレーゼが運営会社になる。
施設
[編集]- 客室
- ファミリールーム ONE (30.3 m²)
- シングルルーム (18.89 m²)
- ダブルルーム (22.37 m²)
- スタンダードツインルーム (25.03 m²)
- デラックスツインルーム (38.22 m²)
- デラックスツインデザイナーズルーム (38.22 m²)
- ジュニアスイート (52.99 m²)
- デラックススイートデザイナーズルーム (52.99 m²)
- スイートデザイナーズルーム (45.04 m²)
- 和室+ツインベッド (48.76 m²)
- 和室+リビング (48.76 m²)
- 純和室 (38.76 m²〜77.50 m²)
- ロイヤルスイートルーム (128.30 m²)
- レストラン、バー
- レストラン「ヴィーニュ」
- フレンチレストラン「ル・バラト」
- 中国レストラン「香満樓」
- 和食処「大善」
- 鉄板焼「甲斐路」
- カラオケ「香満街」
- 屋台ラーメン
- スカイラウンジ「ポールスター」
- プール、温泉
- プール(1階)
- 温泉(3階)[22]
- スパゾーン
- 低温湯
- 檜風呂
- 泡風呂
- 水風呂
- 歩行浴
- 寝湯
- 高温風呂
- 露天風呂
- 陶器風呂
- 塩サウナ
- 高温サウナ
- スチームサウナ
- 洗い場
- リラクゼーション
- 岩盤風呂
- 休憩室
- フードコート&ショップ
- プールサイド フードコート
- フードコート
- ゲームコーナー
- ショップ
- フィットネス
- ショップ
- ウェディング
- チャペル
- 神殿
- アトリウムウェディング
- ガーデンウェディング
- 宴会、会議
- カベルネ (1,357 m²)
- メルロ (691 m²)
- ピノノアール (629 m²)
- シャルドネ (1,415 m²)
- セミヨン (514 m²)
- リースリング (389 m²)
- ミュスカデ (512 m²)
- サンセット (185 m²)
- サンセットA (68 m²)
- サンセットB (55 m²)
- サンセットC (62 m²)
- マスカット (219 m²)
- ロザリオ (55 m²)
- シラー (56 m²)
- ナイアガラ (56 m²)
- コンコード (53 m²)
- デラウェア (70 m²)
- ピオーネ (117 m²)
北区歴史と文化の八十八選
[編集]敷地内には2つの句碑があり、北区歴史と文化の八十八選のうち「藍の道〈篠路・拓北・あいの里コース〉」に選定されている[24]。
- 79.水野波陣洞句碑 - 1960年(昭和35年)建立。俳誌『はまなす』を創刊した活躍を称えて。
白鳥の 翼の唸り ふり被り
- 80.川端麟太句碑 - 北海道の俳句の指導者としての業績を称えて。
のぞみありて 庶民の帽の 青きひさし
-
水野波陣洞句碑
-
川端麟太句碑
アクセス
[編集]- 札幌市営地下鉄南北線麻生駅から車で約20分
- 丘珠空港(札幌飛行場)から車で約20分
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)札幌駅から車で約30分
- 新千歳空港から高速道路利用して車で約60分
- 北海道中央バス(石狩営業所)「東茨戸2条1丁目」バス停から徒歩10分
脚注
[編集]- ^ “テルメインターナショナルホテル”. 日本都市設計. 2016年12月10日閲覧。
- ^ a b “国際ツーリズムの歩み 1993年” (PDF). 日本国際ツーリズム殿堂. 2016年12月10日閲覧。
- ^ a b c “沿革”. シャトレーゼホールディングス. 2016年12月10日閲覧。
- ^ a b “新生「ガトー・キングダム」開業*札幌旧テルメ”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2002年7月15日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “テルメインターナショナルホテル”. 伊藤組土建. 2016年12月10日閲覧。
- ^ “茨戸園 スポーツ施設に全面改修”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1986年5月31日). 2016年12月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g “平成11(ワ)2446 損害賠償請求事件” (PDF). 裁判所 (2004年3月26日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “ヤオハン、札幌茨戸に進出 —道内最大級の店舗。テナントは海外の専門店誘致”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1991年6月15日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “拓銀元頭取 特別背任刑事告発*テルメ融資 深まる疑惑*ヤオハン、93年に茨戸開発断念*知りつつ継続指示*元頭取”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1998年12月30日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ a b “北海道拓殖銀行経営破綻”. 北海道ファンマガジン (2008年3月14日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “拓銀傘下の「札幌テルメ」*台湾財閥に売却交渉”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1998年1月13日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “札幌テルメ*奈良のホテル業者に売却*55億円前後で*月内仮契約へ最終調整”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1998年11月25日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “*旧テルメリゾート(札幌・茨戸)*バブル時代の夢 今は昔”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1999年8月3日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “オリックス 30億円でテルメ買収*月内にも正式契約*7月に営業再開方針”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2000年3月11日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “テルメ売却 消えた“本命”オリックス*価格折り合わずシネコンも無理*期限切れなら競売*売り値下落で再浮上も”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2000年8月10日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ a b c “平成15(行ウ)26 不動産取得税賦課処分取消請求事件” (PDF). 裁判所 (2005年2月28日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “ガトーキングダムサッポロ開業2年*「お菓子の街」軌道修正も*市街化調整区域*交渉進まず練り直し*客室稼働率90%”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2004年7月14日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “通年の都市型リゾート 「札幌テルメ」 24日オープン”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1988年4月6日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “テルメ3社破産*都市型リゾート失速*周囲に残る買収農地*驚く利用客「残念だ」”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1998年3月11日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “テルメ破産*売却交渉すべて失敗*なお拓銀が模索か”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1998年3月11日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “テルメ・リゾート落札*「迷走」の末…思い交錯*「経済効果大きい」*地元住民*「脅威にならず」中心部ホテル”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2001年9月13日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ a b c d 夏休みは遊ばなくっちゃ!イチオシアミューズメント総まくり! フェアリー・フォンテーヌ - 北海道ウォーカー2003年7月23日-8月5日号(角川書店北海道)44-45頁
- ^ “東京スマイル合同会社”. 2016年12月11日閲覧。
- ^ 札幌市北区役所 - 5.藍の道〈篠路・拓北・あいの里コース〉
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ (gateauxkingdom.sapporo) - Facebook
- シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ (@gateauxkingdom_official) - Instagram