隠れ切支丹鏡
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(キリシタン魔鏡から転送)
隠れ切支丹鏡(かくれキリシタンきょう)は、魔鏡の技術によってキリスト像を内部に隠した銅鏡である。キリシタン魔鏡とも呼ばれる[1]。4代目山本冨士夫が所在を突き止め復元した[2]。
概要
[編集]隠れキリシタンが弾圧を避けてキリスト教を信仰するために、これを隠し持った。光を反射させることによって、内部に隠されたキリストや聖母マリアの像をスクリーンに投影することができる[2]。
一例として、福岡県にある西南学院大学神学部に保存されているものがある(西南学院大学博物館に展示)。同大学に寄贈したもので、直径は21センチ[1]。
また、神奈川県中郡大磯町にあるエリザベス・サンダースホームの澤田美喜記念館も、キリスト像が映し出される魔鏡を所蔵している[3]。
1974年、無形文化財保持者、山本真治(凰龍)が、悪用を危惧して先代が途絶えさせた魔鏡の復元に成功。1990年には切支丹魔鏡をローマ法王に献上した[4][5]。さらに2014年には、山本富士夫が製作した切支丹魔鏡がローマ法王に献上された[5]。
脚注
[編集]- ^ a b お宝発見 キリシタン魔鏡 西南学院大 朝日新聞、2007年10月12日
- ^ a b 「“魔鏡”が映す 匠の技術-歴史・原理編-」『精密工学会誌』78巻 1号 2012年 p.49-52, doi:10.2493/jjspe.78.49
- ^ 所蔵品を見る(踏み絵・鏡) 澤田美喜記念館ホームページ 2022年10月17日閲覧
- ^ “Science Cafe: 第92会目 続・魔鏡づくりに挑戦”. 大日本図書. 2024年9月8日閲覧。
- ^ a b “「魔鏡」をローマ法王に献上した、京都の鏡師”. 中川政七商店 (2020年7月6日). 2024年9月8日閲覧。