ギレスン県
Giresun ili ギレスン県 | |
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ギレスン県の位置 | |
概要 | |
地方: | 黒海地方 |
県都: | ギレスン |
県番号: | 28 |
面積: | 6,934 (km2) |
人口: | 448,721 2020年 |
人口密度: | 65 人/km2 |
自治体数: | 16 |
ギレスン県の自治体 | |
市外局番: | 0454 |
知事: |
Enver Ünlü |
公式サイト: |
ギレスン県(ギレスンけん、トルコ語: Giresun ili)は、トルコ北部、黒海海岸線、黒海地方の県。西からトラブゾン、ギュミュシュハーネ、エルズィンジャン、スィヴァス、オルドゥの各県と接している。県都はギレスン。
土地柄
[編集]ギレスンは農業を多く行っていて、丘陵地が多く、自然が豊かで美しい。
黒海海岸沿いの低地地帯は、トルコ最大のヘーゼルナッツの生産地となっており、ギレスンのフォークソングでは「あなたが隣にいなければ、ヘーゼルナッツが喉を通らない」と歌われているくらいに一般的である。その他にもヘーゼルナッツの木の下で射殺された恋人の歌などがある。
山地地帯は森と牧草地になっており、近くでは銅、亜鉛、鉄などが鉱産されている。山岳地帯の村同士は離れており道も細く、その他のインフラも進んでいない。
農業を行うには丘陵地は急勾配であるため、小麦が作れない場合はとうもろこしを作っており、コーンブレッドは伝統的な食品である。このような丘陵地での生活は非常に大変であるために、人々はトルコの大きな都市や外国へ仕事を探しに去ることも多い。
気候は黒海海岸に多く見られるものと同様に非常に高湿度。植物相にはトルコ語でタフランと呼ばれるビルベリーも見られる
文化
[編集]人口密度が低いために、木工はギレスンで一般的な手工芸である。都市に独特の木工は撹乳器、キュレック(チーズ格納ポット)、スプーンなどである。
また、都市では古くから機織がなされている。ウール、リネン糸、マレリアルは手動の織り機で布にされ、この地方の衣類、ショルダーバッグ、バッグなどになっている。強い糸と編み糸の多くは手織で作られる。
独特の食べ物はコーンスープ(Mısır çorbası)、キャベツスープ(lahana çorbası)、肉詰めキャベツ(Etli lahana sarması)、黒キャベツ(karalahana yemeği or pancar yemeği)、アンチョビピラフ(hamsili pilav)、キャベツピラフ(dible)、kaygana、kuymakなどである
観光に良い山岳部の牧草地帯がデレリにあり、軽登山などが楽しめる。また、デレリでは年に一度の夏、民族祭りが行われている。
アフメト・カヤの歌Micanはこの県の地元の山賊のバラードである。