ホラティウス
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(クィントゥス・ホラティウス・フラックスから転送)
クィントゥス・ホラティウス・フラックス(ラテン語: Quintus Horatius Flaccus, 紀元前65年12月8日 - 紀元前8年11月27日[nb 1])は、古代ローマ時代の南イタリアの詩人。一般には単にホラティウスと呼ばれる。
概要
[編集]アウグストゥスと同時代に生きたラテン文学黄金期の詩人で、ウェルギリウスと並んで評価される。
書簡詩『詩について』(Ars poetica)はアリストテレスの『詩学』と並んで、古典主義詩論で重要視された。このなかの一節「詩は絵のように(ut pictura poesis)」は、のちに絵画にも拡大され、近世詩論および絵画論に影響を与えた。
また「征服されたギリシア人は、猛きローマを征服した(Graecia capta ferum victorem cepit)」という、有名な言葉を残した。
作品
[編集]- 『風刺詩』
- 『エポーデス』 (30 BC)
- 『カルミナ』抒情詩集
- Epistles
- Epistles 1 (c. 21 BC)
- Epistles 2 (c. 11 BC)[nb 3]
- en:Carmen Saeculare (17 BC)
- 『詩について』 (c. 10–8 BC)[nb 4]
日本語訳
[編集]- 『ホラティウス全集』 鈴木一郎訳、玉川大学出版部、2001年、ISBN 4-472-11901-3。
- 『ホラーティウス 詩論』 岡道男訳、岩波文庫、1997年。ワイド版岩波文庫、2012年
- 他は「アリストテレース 詩学」松本仁助・岡道男訳
参考文献
[編集]- 鈴木一郎『ホラティウス 人と作品』 玉川大学出版部、2001年、ISBN 4-472-11911-0。
- ピエール・グリマル『アウグストゥスの世紀』 北野徹訳、白水社〈文庫クセジュ〉、2004年、170頁。
- 中山恒夫『詩人ホラーティウスとローマの民衆』 内田老鶴圃新社、1976年
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ John Granger Cook(2018) Crucifixion in the Mediterranean World p.79
- ^ According to a recent theory, the three books of Odes were issued separately, possibly in 26, 24 and 23 BC (see G. Hutchinson (2002), Classical Quarterly 52: 517–37
- ^ 19 BC is the usual estimate but c. 11 BC has good support too (see R. Nisbet, Horace: life and chronology, 18–20
- ^ The date however is subject to much controversy with 22–18 BC another option (see for example R. Syme, The Augustan Aristocracy, 379–81