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クライング フリー セックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クライング フリー セックス
CRYING FREE SEX
監督 岩崎友彦
脚本 岩崎友彦
出演者 合アレン
マイケル・ファンコーニ
音楽 hoto-D
主題歌 谷洋幸「CRYING FOR FREEDOM」[1]
撮影 野火明
編集 岩崎友彦
製作会社 BOX Turtle BOX
配給 Allen Ai Film
公開 日本の旗 2018年9月8日
上映時間 15分1秒
製作国 日本の旗 日本
言語 英語(一部日本語[2]
製作費 20万円
興行収入 57万円[注 1]
(2018年10月23日時点)
次作 クライング フリー セックス Never Again!
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クライング フリー セックス』(CRYING FREE SEX)は、2018年日本短編映画ゆうばり国際ファンタスティック映画祭出品常連の岩崎友彦が監督を務めた[2]セックスコメディアクション映画である。キャッチコピーは「濃密な901秒の映画体験。」。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などの国内外の映画祭に出品されたのち、15分の短編映画ながら2018年9月8日より単独での劇場公開が行われた[3][4]

映倫の審査を受けていない作品だが、上映館の自主規制で15歳未満の鑑賞を禁止している[5]

ストーリー

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ある秘密組織に潜入中のコブラ(マイケル・ファンコーニ)とナオミ(合アレン)は、作戦遂行の朝につい盛り上がって性交してしまい、コブラの性器の特徴ゆえ、そのまま抜けなくなってしまう。2人はほぼ裸でつながったまま駅弁スタイルで敵と戦うことになる。

手枷や足枷ならぬ、膣枷でつながったままアクションという、非常に馬鹿げたシチュエーションを至って真面目にハリウッド的な話法で描く[4]

キャスト

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K's cinema公開初日の舞台挨拶
右から、岩崎友彦、合アレン、マイケル・ファンコーニ、木村圭作、熊王涼ほか

スタッフ

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製作

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監督の岩崎によると、本企画のアイディア自体はかなり前から思いついていたものの、演じてくれる俳優が見付からず制作を断念していた。岩崎の前作『手のひらに太陽を』に出演した合アレンに本企画を持ちかけたところ、合がコメディ好きであったことと、役として脱ぐことに抵抗がなかったことから快諾。合が私生活でのパートナーでもあるマイケル・ファンコーニに共演を持ち掛け、ファンコーニもコメディ好きであったことから快諾された。また、ファンコーニは格闘技の経験者でもあったことから体力があり、女性を抱えたままでのアクションに適していた[7]

撮影期間は3日間で、撮影中に生まれたつながったままアクションのアイディアも取り入れられていったという[7]。2018年1月に完成[8]。なお、本作の撮影後に合とファンコーニはを入れている[7]

本作は長編のパイロット版的な意味合いで制作したと岩崎は語っており、ナオミの青春時代や、ナオミとコブラのその後などを描いた長編化の構想があるとしていた[4]。合も長編化に積極的であり、予算5000万円を目指してアメリカで営業しているという[4]

封切り

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以下の映画祭に出品され、上映された。

映画祭以外では、2018年5月8日LOFT9 Shibuyaで開催された監督・岩崎の上映会イベント「ファンタスティック岩崎友彦!」で上映された[15]。その後、K's cinema新宿)にて同年9月8日から1週間限定で1日2回、15分の短編映画としては異例である単独でのロードショー公開が行われ[3][4][5]シネマスコーレ名古屋)では同年10月6日から2週間限定[16]シネマ・ジャック&ベティ横浜)では同年12月22日から2週間限定で公開された[17]。2019年はシアターセブン大阪)にて4月から上映された。

シネマ・ジャック&ベティでの公開期間中、12月23日・26 - 28日・1月2日の4日間は、監督の岩崎の過去作品『帰ラないマン』が本作上映前に併映された。

2019年7月8日には、U-NEXTにて配信が開始[18]

作品の評価

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単独での劇場公開にあたり、映画監督の西村喜廣上田慎一郎らがコメントを寄せ、「面白いよ、オモシレー! だけど、そこまで自分の欲望を出すか? ストレートすぎるだろ!」「なんてくだらないんだ!と多幸感でいっぱいになった」などとインディーズ映画ならではのバカらしさが称賛されている[3]

おっぱいと血の国際映画祭での招待上映時には、監督の岩崎にBEST psychotronic short賞が贈られている[19]

動員

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K's cinemaでは1日に昼と夕の2回、1週間で計14回の上映が行われたが、9月8日昼[20]、9日昼[21]、14日昼の回[22]が満席(84席)となり、累計868人の動員を記録した[23]

シネマスコーレでは2週間で計14回の上映が行われ、累計272人の動員を記録しており、通算で1千人以上の動員を記録したことになる[24]。シネマ・ジャック&ベティでの公開以後の動員数は公表されていない。

クライング フリー セックス Never Again!

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クライング フリー セックス Never Again!
CRYING FREE SEX Never Again!
監督 岩崎友彦
脚本 岩崎友彦
製作 合アレン
出演者 合アレン
マイケル・ファンコーニ
木村圭作
音楽 hoto-D
主題歌 谷洋幸
撮影 道川昭如
編集 岩崎友彦
製作会社 BOX Turtle BOX
配給 Allen Ai Film
公開 日本の旗 2019年11月9日
上映時間 45分
製作国 日本の旗 日本
言語 英語
前作 クライング フリー セックス
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映像外部リンク
「クライングフリーセックスネバーアゲイン」予告編 - YouTube

クライング フリー セックス Never Again!』(CRYING FREE SEX Never Again!)は、2019年日本中編映画。前作同様岩崎友彦が監督を務めた[2]セックスコメディアクション映画である。

2018年10月28日、公式ツイッターにて続編の撮影準備中であることがツイートされ[25]11月27日よりCAMPFIREにて続編『クライング フリー セックス 〜Never Again!』のクラウドファンディングが開始された[26]。なお、目標金額140万円に対し、37万円程度にとどまった。

2019年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019にてワールドプレミア上映が行われ、同年11月9日よりK's cinema新宿)にて1週間限定で劇場公開[27]。前作『クライング フリー セックス』と併映される。

キャスト(Never Again!)

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スタッフ(Never Again!)

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スペースクライングフリーセックス

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スペースクライングフリーセックス』(SPACE CRYING FREE SEX)は、2022年日本映画。これまで同様岩崎友彦が監督を務めたセックスコメディアクション映画であり、シリーズの完結編となる。本作は本編60分の長編作品となった。

コラボレーション

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  • 東京都武蔵村山市の自動車整備工場「ネオライフ」のマスコットキャラクター「あぷちん」が当映画仕様の「ナオミあぷちん」となって、そのイラストが使われたTシャツやステッカーの物販が行われた[28]。当初は劇場限定での販売だったが、2018年12月28日より「ネオライフ」のオンラインショップ上での販売が開始された[29]
  • 新宿三丁目の「Bar DUDE」ではK's cinemaでの上映期間限定で当映画のタイトルを冠したオリジナルカクテルが提供された[30]

脚注

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注釈

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  1. ^ 2018年10月時点で発表されている動員数に各上映館共通の鑑賞料金500円を乗じた額。

出典

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  1. ^ Hiroyuki Tani 谷 洋幸 [@hiroyukitani_jp] (2018年9月10日). "僕が歌ってる映画「クライングフリーセックス」のエンディング主題歌「CRYING FOR FREEDOM」の配信リリース準備を進めてるんやけど、". X(旧Twitter)より2018年9月14日閲覧
  2. ^ a b c d クライングフリーセックス (CRYING FREE SEX)”. ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018. 2018年7月30日閲覧。
  3. ^ a b c “『カメラを止めるな!』に続き、ゆうばりなど国内外の映画祭で笑いの渦を集め遂に異例の15分短編単独公開!?『クライング フリー セックス』”. CINEMATOPICS. (2018年7月30日). http://www3.cinematopics.com/archives/88766 2018年7月30日閲覧。 
  4. ^ a b c d e “くだらなさMAX、15分邦画 500円で異例の単独公開 『クライングフリー〜』”. 山陽新聞デジタル. (2018年8月10日). http://www.sanyonews.jp/article/766007/ 2018年8月11日閲覧。 
  5. ^ a b CRYING FREE SEX”. ケイズシネマ. 2018年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月31日閲覧。
  6. ^ Hiroyuki Tani 谷 洋幸 [@hiroyukitani_jp] (2018年7月30日). "エンディングテーマの作詞、メロディー作曲、歌唱をしております!!!". X(旧Twitter)より2018年7月30日閲覧
  7. ^ a b c 合アレン; 岩崎友彦(インタビュアー:メンズサイゾー)「「こんなに笑えるヌードはかつてなかったんじゃないでしょうか」 駅弁スタイルで合体したまま闘う映画『クライングフリーセックス』ヒロイン・合アレン独占インタビュー!!」『サイゾー』、2018年9月6日https://www.menscyzo.com/2018/09/post_76294.html2018年9月14日閲覧 
  8. ^ “性交したまま敵の攻撃切り抜ける男女描くコメディ公開、上田慎一郎らがコメント”. 映画ナタリー. (2018年9月8日). https://natalie.mu/eiga/news/298885 2018年9月14日閲覧。 
  9. ^ Part 4 International Hors Compétition – Courts-métrages” (フランス語). BIFFF. 2018年7月30日閲覧。
  10. ^ 22nd Bucheon International Fantastic Film Festival(富川国際ファンタスティック映画祭)”. ユニジャパン (2018年7月12日). 2018年7月30日閲覧。
  11. ^ SELECCIÓN OFICIAL 2018 / OFFICIAL SELECTION 2018” (スペイン語). Fantosfreak. 2018年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月31日閲覧。
  12. ^ NIFFF 2018 – “Crying Free Sex” : le n’importe quoi à la japonaise” (フランス語). Le cinéma, vu par les moins de 30 ans. (2018年7月18日). 2018年7月30日閲覧。
  13. ^ CRYING FREE SEX” (英語). Batsu Film Festival. 2018年7月30日閲覧。
  14. ^ JAPANESE MADNESS info” (英語). boobs and BLOOD! International Film Festival 2018. 2018年10月9日閲覧。
  15. ^ ファンタスティック岩崎友彦!”. LOFT PROJECT. LOFT PROJECT SCHEDULE. 2018年7月30日閲覧。
  16. ^ 映画 クライング フリー セックス [@cryingfreesex] (2018年9月20日). "名古屋シネマスコーレの『クライングフリーセックス』上映時間はこんな感じです!ワンコイン500円です!". X(旧Twitter)より2018年9月20日閲覧
  17. ^ クライング フリー セックス”. 横浜の映画館・ミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」. 2018年12月29日閲覧。
  18. ^ U-NEXT<ユーネクスト>公式 [@watch_UNEXT] (2019年7月8日). "各国の映画祭を席巻した、日本発の短編エロスアクション『#クライングフリーセックス』がついに配信開始🔥". X(旧Twitter)より2019年9月7日閲覧
  19. ^ 岩崎友彦 [@poo0h] (2018年10月7日). "クライングフリーセックス CRYING FREE SEX,BEST psychotronic short賞いただいた!BOOBS AND blood film festにて!". X(旧Twitter)より2018年10月9日閲覧
  20. ^ K's cinema [@ks_cinema] (2018年9月8日). "【残席情報】12:05現在 12:20回『CRYING FREE SEX』満席となりました。". X(旧Twitter)より2018年9月14日閲覧
  21. ^ K's cinema [@ks_cinema] (2018年9月9日). "【残席情報】12:20回「CRYING FREE SEX」 満席完売". X(旧Twitter)より2018年9月14日閲覧
  22. ^ 岩崎友彦 [@poo0h] (2018年9月14日). "クライングフリーセックス最終日、9/14、12時20分の回、おかげさまで満席でした!". X(旧Twitter)より2018年9月14日閲覧
  23. ^ 映画 クライング フリー セックス [@cryingfreesex] (2018年9月16日). "正式な動員数は868セクサーでした!". X(旧Twitter)より2018年9月17日閲覧
  24. ^ 映画 クライング フリー セックス [@cryingfreesex] (2018年10月23日). "おかげさまで272セクサー達成!". X(旧Twitter)より2018年11月3日閲覧
  25. ^ 映画 クライング フリー セックス [@cryingfreesex] (2018年10月29日). "只今続編、準備ちう。12月中旬撮影予定。". X(旧Twitter)より2018年11月3日閲覧
  26. ^ 映画「クライング フリー セックス ~Never Again!」シリーズ第二弾!”. CAMPFIRE. 2018年12月29日閲覧。
  27. ^ クライングフリーセックス~Never Again!”. ケイズシネマ. 2019年9月29日閲覧。
  28. ^ 映画 クライング フリー セックス [@cryingfreesex] (2018年9月5日). "制作協力の車屋さんネオライフのゆるキャラ「あぷちん」が上映期間だけセクシーキャラ「ナオミあぷちん」に変貌です!". X(旧Twitter)より2018年9月14日閲覧
  29. ^ 映画 クライング フリー セックス [@cryingfreesex] (2018年12月28日). "バントヒット公開中のクライングフリーセックス、オフィシャルセクサーショップが出来たよ!". X(旧Twitter)より2018年12月29日閲覧
  30. ^ 映画 クライング フリー セックス [@cryingfreesex] (2018年8月9日). "DUDEでは9/8からの公開期間限定で、スペシャルカクテルCRYING FREE SEX を提供して下さいます。". X(旧Twitter)より2018年9月14日閲覧

関連項目

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外部リンク

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