サマーナイトフェスティバル
概要 | |
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格付け | GII |
優勝賞金 | 1500万円(2024年) |
愛称 | サマーナイト |
概定番組 | 4日間トーナメント |
開催地 | 持ち回り |
開催時期 | 7月 |
歴史 | |
初回開催 | 2005年 |
開催回数 | 20回(2024年) |
初代優勝者 | 有坂直樹 |
最多優勝者 | 松浦悠士(3回) |
直近優勝者 | 眞杉匠(2024年) |
次回開催予定 | |
次回開催 | 2025年7月18日 - 21日 |
次回開催地 | 玉野競輪場 |
サマーナイトフェスティバルは、2005年度から行われている競輪のGII競走である。
概要
[編集]本大会は、ナイター競走を実施している競輪場(2024年7月時点では函館・青森・いわき平・宇都宮・弥彦・前橋・西武園・京王閣・松戸・川崎・平塚・伊東・静岡・豊橋・名古屋・岐阜・松阪・四日市・奈良・玉野・松山・高知・小倉・久留米・武雄・佐世保・別府)[注 1]を舞台にしたレースである[注 2]。2014年から2024年の期間中は、併せてガールズケイリンフェスティバルも同時に開催された。
全国的なナイター競走の場外発売体制が整っていないため、一部の競輪場または場外車券売場においては車券の場外発売が行われない。また発売が行なわれても時間が限定される事もある[注 3]。なお電話投票などは金融機関が対応していればリアルタイムで投票可能となっている。
第21回大会より、第9回大会以来12年ぶりに男子のみの開催に戻され、併せて日程も3日間から4日間に変更される[1]。
賞金
[編集]以下は、第20回大会(2024年)の決勝戦における各着順の賞金額[2]。( )内は副賞(1 - 3着に授与)を含んだ金額。いずれも単位は万円。
1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 | 7着 | 8着 | 9着 |
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1,500(1,570[3]) | 718(728[3]) | 449(454[3]) | 281.5 | 213.1 | 197.4 | 182.8 | 168.4 | 155.3 |
歴史
[編集]2005年及び2006年は9レース制だったが、2007年においては、国際競輪レース(両日とも1個レースずつ)を併催するため、両開催日とも10レース制で開催された。2014年から女子選手によるガールズケイリンフェスティバルも同時に開催されるようになり、2015年から3日制で開催されることになった。
新型コロナウイルス感染症の流行期に開催された第16回大会(2020年)、第17回大会(2021年)は、事前抽選による入場制限[4][注 4][注 5]が行われたが[5][6]、巣ごもり特需によるインターネット投票の増加により、目標を大きく上回る売り上げを達成した[7][8]。特に第16回大会の総売上額57億4570万8300円は、当時サマーナイトフェスティバルにおける過去最高の売り上げ記録を樹立した[9][10]。
入場制限が撤廃された第18回大会(2022年)[注 6]、続く第19回大会(2023年)も、好調な売り上げを継続している[11][12][注 7]。
3日間制としては最後の開催となった第20回大会(2024年)では、総売上額64億6833万2900円(目標額55億円)となり、3日間制時代としては過去最高の売上額となり大成功を収めた[13][9]。
出場選手選抜方法
[編集]サマーナイトフェスティバルの出場選手は、特別競輪・記念競輪・S級シリーズの優勝者が一堂に集結するように選抜される。毎回若干変更・修正されるものの、概ね以下の資格順位により正選手81名、補欠選手5名を選抜する[14]。
- 選考期間…前年11月〜当年4月(6ヶ月)、選考月…5月、最低出走回数…24出走[注 8](但し変更になる可能性がある)
- S級S班在籍者
- 選手選考対象期間において2ヶ月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した者(開催時S級1班所属が条件)
- GI・GII(ヤンググランプリを含む)・GIIIの優勝者
- FIの優勝回数上位者
なお、優勝回数が同じ場合は平均競走得点の上位者を、それも同じ場合は賞金獲得額の上位者を選抜
なお、補欠選手は正選手を除くFIの優勝回数上位者からさらに順次選抜される。
また、正選手のうち、以下の条件を満たした合計9名については、特別選抜予選に出走できる(2015年より)。
特別選抜予選(9名)
- 前年のKEIRINグランプリ優勝者
- GI・GII(ヤンググランプリを含む)の優勝者
- 残余は平均競走得点上位者を順次選抜する
概定番組
[編集]以下は、3日間制であった2024年のもの
第1日 | 第2日 | 第3日 | ||
特別選抜予選 | 準決勝 x3 | 決勝 | ||
特選予選 1-9位 (9) 予選 1-2位 (16) 3位 (2) |
準決勝 1-3位 (9) | |||
予選 x8 | 特選 x3 | 特秀 x2 | ||
予選 3位 (6) 4-5位 (16) 6位 (5) |
準決勝 4-6位 (9) 特選 1-3位 (9) | |||
選抜 x3 | 特選 x2 | |||
予選 6位 (3) 7-9位 (24) |
準決勝 7-9位 (9) 特選 4-6位 (9) | |||
選抜 x2 | ||||
特選 7-9位 (9) 選抜 1-3位 (9) | ||||
凡例: 勝ち上がり戦 敗者戦 | 一般 x2 | |||
選抜 4-9位 (18) |
- 勝ち上がり戦
- 「特別選抜予選」 第1日最終レース。失格にならない限り、9名全員が「準決勝」進出。
- 「予選」 合計8レース行われ、各レース1-2着16名と3着8名のうち平均競走得点上位2名が「準決勝」進出。
- 「準決勝」 合計3レース行われ、各レース1-3着9名が「決勝」進出。
- 「決勝」 第3日最終レース。第14回(2018年)以降は、第11レースが「ガールズケイリンフェスティバル」決勝戦、第12レースが「サマーナイトフェスティバル」決勝戦で固定されていた。
その他、2日目以降に敗退者を対象とした「一般」(3日目のみ)、「選抜」、「特選」、「特別優秀(特秀)」が開催される。
過去のレース編成
[編集]- 2007年
2007年においては、国際競輪レース(両日とも1個レースずつ)を併催するため、両開催日とも10レース制で開催された。
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- 2014年
2014年から女子選手によるガールズケイリンフェスティバルも同時に開催されるようになり、2015年から3日制で開催されることになった。
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過去の優勝者
[編集]回 | 開催日 | 開催場 | 優勝者 | 府県 |
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1 | 2005年8月5日-6日 | 川崎 | 有坂直樹 | 秋田 |
2 | 2006年7月21日-22日 | 函館 | 市田佳寿浩 | 福井 |
3 | 2007年7月20日-21日 | 松戸 | 濱口高彰 | 岐阜 |
4 | 2008年7月19日-20日 | 四日市 | 新田康仁 | 静岡 |
5 | 2009年7月24日-25日 | 川崎 | 武田豊樹 | 茨城 |
6 | 2010年7月17日-18日 | 函館 | 成田和也 | 福島 |
7 | 2011年7月22日-23日 | 松山 | 神山雄一郎 | 栃木 |
8 | 2012年8月17日-18日 | 四日市 | 武田豊樹 | 茨城 |
9 | 2013年8月2日-3日 | いわき平 | 佐藤友和 | 岩手 |
10 | 2014年8月8日-9日 | 松戸 | 深谷知広 | 愛知 |
11 | 2015年8月21日-23日 | 函館 | 近藤龍徳 | 愛知 |
12 | 2016年7月16日-18日 | 川崎 | 浅井康太 | 三重 |
13 | 2017年7月15日-17日 | 伊東温泉 | 新田祐大 | 福島 |
14 | 2018年7月14日-16日 | 松戸 | 渡邉一成 | 福島 |
15 | 2019年7月13日-15日 | 別府 | 村上博幸 | 京都 |
16 | 2020年7月10日-12日 | いわき平 | 清水裕友 | 山口 |
17 | 2021年7月16日-18日[注 9] | 函館 | 松浦悠士 | 広島 |
18 | 2022年7月16日-18日 | 玉野 | ||
19 | 2023年7月15日-17日 | 函館 | ||
20 | 2024年7月13日-15日 | 松戸 | 眞杉匠 | 栃木 |
今後の開催予定
[編集]決勝戦テレビ中継
[編集]- 一部放送していない大会はあるが、第9回(2013年)から第15回(2019年)はBS日テレで放送されていた。
- 第16回(2020年)はプロ野球中継(読売ジャイアンツ対東京ヤクルトスワローズ戦)を優先して[注 10]、第17回(2021年)はプロ野球中継は組まれていなかったが、中継も放送されなかった。
- 第18回(2022年)・第19回(2023年)は、BSよしもとのレギュラー番組「競輪LIVE!チャリロトよしもと」のスペシャルとして、決勝戦を生中継した[15][16]。なお、第20回(2024年)はよしもとBASEBALL LIVEを優先した為に中継されなかった。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 大垣競輪場や岸和田競輪場など、ミッドナイト競輪は実施していてもナイター競走は実施していない競輪場では開催されない。また、立川競輪場のように照明設備は整っているがナイター競走を実施いない競輪場でも開催されない。ほか、TIPSTAR DOME CHIBAもナイター競走は実施しているが、競輪開催は実施していないため除外。
- ^ ただし、小倉では毎年GI「競輪祭」を開催しているため、「GIII(記念競輪)以上の4日間制グレードレースの開催は原則として1競輪場につき年間1節に限る」という競輪の規程に抵触することから、本大会が開催されることはない。
- ^ 例を挙げると、第9回大会(2013年)の場外売場数は92場(いずれの場外とも2日間発売)で、当時110場(本場場外43場、専用場外67場)のうち18場で発売をしなかった。
- ^ 2020年は、最終日の965名が最高だった。
- ^ 2021年は、最終日の2,504名が最高だった。
- ^ 実際は、最終日の2,133名が最高だった。
- ^ 第17回大会(2021年)は3日間制時代では歴代5番目[9]。
- ^ 2020年は、COVID-19の影響であっせん状況を考慮して変更された。
- ^ 当初は7月17日-19日の予定だったが、最終日に予定されていた海の日が7月22日に変更になったため1日前倒しになった。
- ^ なお、当試合は屋外のほっともっとフィールド神戸で行われたが、試合中止の場合でも雨傘番組として放送される予定も無かった。
出典
[編集]- ^ “2025年度におけるGI開催の新設及びGII開催の日数拡大について”. KEIRIN.JP(JKA) (2023年12月1日). 2023年12月1日閲覧。
- ^ サマーナイトフェスティバル(GⅡ)(SN4) (PDF) 副賞を含まない金額
- ^ a b c “◇GII第20回サマーナイトF決勝 2015㍍(写真ニュース)”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2024年7月16日) 2024年7月16日閲覧。
- ^ サマーナイトフェスティバルにおける入場制限について - 函館競輪、2021年6月28日
- ^ “【いわき平競輪】第16回サマーナイトフェスティバル開催について重要なお知らせ”. KEIRIN.JP (2020年6月21日). 2020年6月22日閲覧。
- ^ “7月G2サマーナイトFは1000人限定入場で開催”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年6月21日) 2020年7月14日閲覧。
- ^ “3日間の総売り上げはあと少しで50億円で目標を大幅に上回る/函館G2”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2021年7月19日) 2021年7月19日閲覧。
- ^ 函館市競輪運営協議会 議事録 (PDF)
- ^ a b c GP、GⅠ、GⅡ開催別売上高順位(1~10位)(127頁) - 2022年版競輪年間記録集
- ^ “清水裕友が〝夜王〟初襲名 ~いわき平競輪場~”. プロスポーツ (日刊プロスポーツ新聞社). (2020年7月12日) 2020年7月13日閲覧。
- ^ “シリーズ3日間で55億円超え!目標クリア/玉野”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年7月18日) 2022年7月18日閲覧。
- ^ “【競輪】3日間の総売り上げは54億円超え 前年比98.8%も目標52億円はクリア/函館G2”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年7月17日) 2023年7月18日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2024年7月15日). "【#松戸競輪 #サマーナイトフェスティバル 売り上げ】". X(旧Twitter)より2024年7月16日閲覧。
- ^ 選考基準 ⇒ ここから「サマーナイトフェスティバル(GII)」をクリック
- ^ 7/18(月)20時よりチャリロトよしもとサマーナイトSP放送決定! チャリロト 2022年7月4日
- ^ 2022年はレギュラー放送の時間まで通しで放送。2023年は決勝戦を含む20時~21時をBSで実施し、通常のレギュラー放送もBSで実施した。
外部リンク
[編集]- サマーナイトフェスティバル 競輪資料室|KEIRIN.JP