コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

申在範

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シン・チェボンから転送)
申 在範
名前
カタカナ シン・チェボン
ラテン文字 Shin Che-Bon[1]
チョソングル 신재범
基本情報
国籍 朝鮮籍
生年月日 (1971-09-27) 1971年9月27日(53歳)
出身地 東京都足立区
身長 176cm[1]
体重 70kg[1]
選手情報
ポジション FWDF
ユース
日本の旗 東京朝鮮高級学校
日本の旗 朝鮮大学校
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1992-1995 日本の旗 ジェフユナイテッド市原 18 (1)
1996 日本の旗 富士通川崎 6 (0)
1997-1998 日本の旗 ホンダルミノッソ狭山FC
1999-2001 日本の旗 横河電機 64 (4)
2002-2003 日本の旗 FC KOREA
2016 日本の旗 FCガンジュ岩手 0 (0)
通算 88 (5)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

申 在範(シン・チェボン、신재범1971年9月27日 - )は、東京都出身の在日朝鮮人の元サッカー選手、サッカー指導者。 日本サッカー協会公認A級ライセンス所持。

経歴

[編集]

東京都足立区[2]にて在日朝鮮人三世[2]として生まれる。小学校から一貫して朝鮮学校で育ち[3]、大学も朝鮮大学校に進んだが、半年ほどで退学してサッカー留学でブラジルに渡る[4]。ブラジル時代には広島で開催されたユニバーシアードに出場する北朝鮮代表チームに招集されたが、直後に肝炎を患ったため大会には出場できなかった[5]

1992年4月、東日本JR古河サッカークラブ(同年よりジェフユナイテッド市原。現・ジェフユナイテッド千葉)の入団テストを受け、240名の志願者の中からただ1人合格する[6][7]。あわせてJリーグの通称「在日枠」の適用条件を満たすため、東京都立上野高等学校の通信制に通い、高卒資格を得る[8][9]朝鮮学校出身でJリーガーとなった選手は申が初めてだった[10]

1993年8月14日、NICOSシリーズ第5節の浦和レッズ戦で途中交代によりJリーグ初出場[11]。市原には1995年まで在籍し、リーグ戦通算成績は18試合1ゴールだった[1]

その後は旧JFL富士通川崎(現・川崎フロンターレ)、関東サッカーリーグホンダルミノッソ狭山FCJFL横河電機(現・東京武蔵野シティFC)でプレー。2000年シーズンに一度は引退したが、2001年3月に現役復帰し同シーズンも横河電機でプレーした[12]。2002年より李清敬に誘われて彼が監督を務めるFC KOREAに加わり、選手兼コーチを務めた[13]

FC KOREAの監督、アルテ高崎のコーチ[14] を経て、2012年8月、東北社会人サッカーリーグ2部のFCガンジュ岩手監督に就任。同年、東北2部北リーグに優勝して1部に昇格。2014年、2015年と2年連続で1部リーグに優勝したが、全国地域リーグ決勝大会では両年とも1次ラウンドで敗退した。2015年12月1日、退任が発表された[15]

所属クラブ

[編集]

個人成績

[編集]
国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
1992 市原 - J - 0 0 0 0 0 0
1993 7 0 0 0 1 0 8 0
1994 8 1 0 0 2 0 10 1
1995 3 0 - 0 0 3 0
1996 富士通 旧JFL 6 0 - 0 0 6 0
1997 狭山 関東 - -
1998 - -
1999 横河 20 JFL 18 1 - 0 0 18 1
2000 22 3 - 1 0 23 3
2001 21 24 0 - 0 0 24 0
2002 KOREA 東京都1部 - -
2003 - -
2016 G岩手 29 東北1部 0 0 - - 0 0
通算 日本 J 18 1 0 0 3 0 21 3
日本 JFL 64 4 - 1 0 65 4
日本 旧JFL 6 0 - 0 0 6 0
総通算

代表歴

[編集]

指導歴

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d 申 在範”. J. League Data Site. Jリーグ. 2017年2月28日閲覧。
  2. ^ a b 藤井 2002, p. 23.
  3. ^ 藤井 2002, p. 24.
  4. ^ 藤井 2002, pp. 45–46.
  5. ^ 藤井 2002, p. 53.
  6. ^ 慎 2013, p. 111.
  7. ^ 藤井 2002, pp. 47–48.
  8. ^ 慎 2013, p. 108.
  9. ^ 藤井 2002, pp. 50–51, 54.
  10. ^ 慎 2013, p. 109.
  11. ^ 公式記録 ’93JリーグNICOSシリーズ 第5節第1日”. J. League Data Site. Jリーグ. 2017年2月28日閲覧。
  12. ^ -お知らせ-』(プレスリリース)横河電機サッカー部、2001年3月20日。オリジナルの2001年8月12日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20010812005436/http://fc.yokogawa.co.jp/020info.htm2017年2月27日閲覧 
  13. ^ 河崎三行 『チュックダン!―在日朝鮮蹴球団の物語』 双葉社、2002年、316-317頁、ISBN 978-4575294880
  14. ^ 新入団選手・スタッフのお知らせ』(プレスリリース)FCホリコシ、2006年1月25日。オリジナルの2006年2月2日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20060202001352/http://www.tacc.ac.jp/FC-Horikoshi/2017年2月28日閲覧 
  15. ^ ニュース』(プレスリリース)FCガンジュ岩手、2015年12月1日http://www.fc-ganju.jp/news2015/2015.12.01.html2017年2月28日閲覧 

参考文献

[編集]
  • 藤井, 誠二 (2002). コリアンサッカーブルース. アートン. ISBN 978-4901006309 
  • 慎, 武宏 (2013). 増補版 祖国と母国とフットボール ザイニチ・サッカー・アイデンティティ. 朝日新聞出版. ISBN 978-4022617675 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]