シーバンス
シーバンス | |
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S館(左)、アトリウム(中央)、N館(右) | |
情報 | |
用途 | 事務所、店舗、駐車場[1] |
設計者 | NTT都市開発、清水建設[2][3] |
施工 |
N館:清水建設、共立建設[2] S館とアトリウム棟:清水建設[2] |
建築主 | 清水建設、NTT都市開発、東和運輸倉庫、桝田鉄工所、華陽電機工業所、大阪商船三井船舶、国際コンテナターミナル[3] |
構造形式 | S造、SRC造、RC造[3] |
敷地面積 | 26,468.49 m² [2] |
建築面積 | 10,649.321 m² [2] |
延床面積 | 167,807 m² [3] |
階数 | 地上24階、塔屋2階、地下2階[2][3] |
高さ | 98.8m[2] |
竣工 | 1991年1月30日[2] |
所在地 | 東京都港区芝浦1-2-1~3[1][3] |
座標 | 北緯35度38分58.7秒 東経139度45分23.6秒 / 北緯35.649639度 東経139.756556度座標: 北緯35度38分58.7秒 東経139度45分23.6秒 / 北緯35.649639度 東経139.756556度 |
備考 | 第33回BCS賞受賞[3] |
シーバンス(Seavans)は、清水建設、NTT都市開発等により計画建設された、東京都港区芝浦に建つツインタワー型の高層ビル。
概要
[編集]近隣の東京ガスビルディング、東芝ビルディングと共に、港湾施設の沖合移転後の都市環境整備計画の一環として計画された[1]。芝浦運河側を将来の顔として意識し、どこからでもアクセスできる配置計画としている[1]。アトリウムを設けるなど、湾岸に位置するオフィス街区の開発である、ニューヨークのバッテリーパークシティに影響を受けている[4]。名前は、海を意味する“SEA”、前進の“ADVANCE”、建設主体となったNTT都市開発の“N”、清水建設の“S”の組み合わせからきている[2]。昼間人口は合わせて8,500人弱[2]。
敷地を斜めに横切る日本では最大規模のアトリウム「ア・モール」と、これを挟んで向き合う高さ約100mのオフィスビル「N館」、「S館」によって構成される[2]。2棟のビルとアトリウム棟は敷地に対して45度振ることで、近接するビルとの視線の交差を避け、街路への導入部側の「丘の広場」と運河側の「水の広場」に奥行きと眺望を確保している[1]。
隣接の東芝ビルディングの公開空地と連なるアーバンデザインを考慮した[5]公開空地は敷地の7割を占め、浜離宮庭園、旧芝離宮恩賜庭園につらなる水辺のグリーンベルトを構成し、1991年度の都市景観大賞を受けている[2]。運河沿いの緑道および親水護岸と一体となった南側の「水辺の広場」は、中央の「水のラビリンス(迷路)」を核に憩いの場として計画されている[1]。
アトリウム棟は、Aクラスのモール(散歩道)を目指して「ア・モール」と名付けられた。公開空き地に指定されている[5]、長さ100m、幅20m、高さ30mのア・モール内には、中央に小川が流れ樹木が植えられている。小川沿いには雁行する4層の商店街が構成され、街路として通り抜け出来るよう7:00 - 23:00に開放されている。ア・モール内の空調や照明は外部の環境や時間経過に合わせ、コンピュータにより自動制御される[2]。
入居者
[編集]- N館
- S館
アクセス
[編集]脚注
[編集]注釈・出典
[編集]参考文献
[編集]- 森喜則; 今吉賢一郎 (1992). ビル紳士録. 毎日新聞社. ISBN 4620308854
- 松葉一清 (1992). 東京現代建築ガイド. 鹿島出版会. ISBN 4306043002
- TEKU・TEKU (1997). 魅力発見東京まち歩きノート. 彰国社. ISBN 4395004776
- 畔柳昭雄, ed (2002). 東京ベイサイドアーキテクチュアガイドブック. 共立出版. ISBN 4320076567
- 日本建設業連合会 (1992年). “シーバンス”. BCS賞受賞作品. 2015年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月11日閲覧。
- 清水建設 (2012年5月23日). “超環境型オフィス、清水建設新本社が竣工”. 2012年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月7日閲覧。