ジャケツイバラ亜科
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ジャケツイバラ亜科 | ||||||||||||||||||
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||
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ジャケツイバラ亜科 (Caesalpinioideae) はマメ科の亜科の一つ。
特徴
[編集]果実は豆果。 花は左右相称で、5枚の花びらが大きく開いて目立つものが多い。葉は単葉または羽状複葉。多くは木本で、つる性のものも多い。熱帯・亜熱帯に多く分布する。日本にはジャケツイバラ、サイカチ、カワラケツメイなど数種が自生する。
大きな花をつけ熱帯で花木として栽培されるものも多い(ホウオウボクなど)。
薬用や飲用に用いられるもの(カワラケツメイ、センナ、エビスグサ、ハブソウ、サイカチなど)もある。
分類
[編集]かつての新エングラー体系では、マメ科は大きく、ジャケツイバラ亜科、マメ亜科、ネムノキ亜科の3つのグループに分けられていた(クロンキスト体系ではそれぞれ科の階級)。しかし2017年の研究によりジャケツイバラ亜科は大きく再編され、ハナズオウ亜科、デタリウム亜科、ディアリウム亜科などの亜科が分離された。また、ネムノキ亜科はMimosoid cladeとしてジャケツイバラ亜科内に含まれるようになった[1]。
この新しいジャケツイバラ亜科は生態的、形態的に非常に多様な種を含むグループだが、明確な共有派生形質としてスクロースシンターゼ遺伝子が重複していることが挙げられる[2]。
以下に示す8個程度のクレードに分けられるが、それぞれの単系統性や含む範囲は確定していない[2][1]。
- Umtiza grade
- Pterogyne - アメンドイム
- Caesalpinia clade
- Cassia clade
- Peltophorum clade
- Tachigali clade
- Dimorphandra Group A
- Dimorphandra Group B
出典
[編集]- ^ a b The Legume Phylogeny Working Group (2017). “A new subfamily classification of the Leguminosae based on a taxonomically comprehensive phylogeny”. Taxon 66 (1): 44–77. doi:10.12705/661.3.
- ^ a b Manzanilla, Vincent, and Anne Bruneau (2012). “Phylogeny reconstruction in the Caesalpinieae grade (Leguminosae) based on duplicated copies of the sucrose synthase gene and plastid markers”. Molecular Phylogenetics and Evolution 65 (1): 149-162. doi:10.1016/j.ympev.2012.05.035.