コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ジョン・メイオール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョン・メイオール
John Mayall
ジョン・メイオール(1968年)
基本情報
生誕 (1933-11-29) 1933年11月29日
出身地 イングランドの旗 イングランド マクルスフィールド
死没 (2024-07-22) 2024年7月22日(90歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州
ジャンル ブルースロックブルース
担当楽器 ボーカルギターハーモニカピアノキーボードハモンドオルガン
活動期間 1956年 -
レーベル デッカ・レコード
DJMレコード
ABCレコード
イーグル・レコード
スナッパー・ミュージック
ワン・ウェイ・レコード
ポリドール・レコード
シルバートーン・レコード
GNPクレセンド・レコード
共同作業者 ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ
キャンド・ヒート
クリーム
フリートウッド・マック
キーフ・ハートリー・バンド
マーク=アーモンド英語版
公式サイト www.johnmayall.com

ジョン・メイオール[注釈 1]英語: John Brumwell MayallOBE1933年11月29日 - 2024年7月22日)は、イギリスのミュージシャン。1950年代から音楽活動を開始。ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズJohn Mayall & The Bluesbreakers)を率いて、1960年代のイギリスのブルース・ロック・ブームを牽引した。21世紀に入ってからも、音楽活動を続けた。

略歴

[編集]

チェシャー州出身。ギタリストの父の影響で子供の頃からブルースに親しみ、楽器を覚える。本格的にバンド活動を始めたのは1956年から。後にロンドンへ移り、イギリスのブルース・ギタリストの先駆者的存在であるアレクシス・コーナーの影響を受け、1962年にブルースブレイカーズを結成する。

1965年ヤードバーズを脱退したエリック・クラプトンがブルースブレイカーズに加入。折しもブルースロックの流行が到来する時期で、クラプトンとともにメイオールも名を上げた。クラプトンの脱退後もピーター・グリーンミック・テイラーハーヴィー・マンデル(のちキャンド・ヒートなど)らのギタリストを輩出、ジョン・メイオール学校とも呼ばれる由縁となった。

ブルースブレイカーズからはギタリストだけでなく、ジャック・ブルースアンディ・フレイザー[注釈 2](のちフリーなど)、ジョン・マクヴィー(のちフリートウッド・マック)、ラリー・テイラー[注釈 3](のちキャンド・ヒート)といったベーシストや、キーフ・ハートリーエインズレー・ダンバー(のちザ・マザーズ・オブ・インヴェンションジャーニーホワイトスネイクなど)、ミック・フリートウッド(のちフリートウッド・マック)、ジョン・ハイズマン(のちコロシアムなど)、コリン・アレン(のちストーン・ザ・クロウズフォーカス)といったドラマーも多く輩出された。

80歳半ばでも現役で活動したメイオール(2019年)

2005年大英帝国勲章(OBE)を受章した。

2000年代に入ってもコンスタントに新作を発表しており、2007年リリースしたアルバム『In The Palace of the King』が現時点(2008年8月)での最新作となっている。また2008年も精力的にライブ活動を行っていた。

息子のギャズ・メイオール[1]は、イギリスを代表するスカレゲエ・バンドであるザ・トロージャンズ(The Trojans)[2]のリーダーとして知られる。ギャズは日本通で日本語の理解力は高く、日常会話程度であれば難なく話せる。

2024年7月22日カリフォルニア州の自宅で死去[3][4]。90歳。翌23日(日本時間24日)にフェイスブックなどの公式SNSから発表された[5]

ディスコグラフィ

[編集]

スタジオ・アルバム

[編集]
  • ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン』 - Blues Breakers with Eric Clapton (1966年)
  • ジョン・メイオールとピーター・グリーン/ブルースの世界』 - A Hard Road (1967年) ※旧邦題『ハード・ロード』
  • 『革命』 - Crusade (1967年) ※旧邦題『クルセード』
  • 『ブルース・アローン』 - The Blues Alone (1967年)
  • 『ベア・ワイヤーズ』 - Bare Wires (1968年)
  • 『ローレル・キャニオンのブルース』 - Blues from Laurel Canyon (1968年)
  • The Turning Point (1969年)
  • Empty Rooms (1970年)
  • 『U・S・A・ユニオン』 - USA Union (1970年)
  • 『バック・トゥ・ザ・ルーツ』 - Back to the Roots (1971年) ※旧邦題『根源に還れ』
  • Memories (1971年)
  • Jazz Blues Fusion (1972年)
  • 『テン・イヤーズ・アー・ゴーン』 - Ten Years Are Gone (1973年)
  • 『ザ・レイテスト・エディション』 - The Latest Edition (1974年)
  • New Year, New Band, New Company (1975年)
  • 『出会い』 - Notice to Appear (1975年)
  • A Banquet in Blues (1976年)
  • A Hard Core Package (1977年)
  • Bottom Line (1979年)
  • No More Interviews (1980年)
  • Road Show Blues (1981年)
  • Return of the Bluesbreakers (1985年)
  • Chicago Line (1988年)
  • 『センス・オブ・プレイス』 - A Sense of Place (1990年)
  • Cross Country Blues (1992年)
  • 『ウェイク・アップ・コール』 - Wake Up Call (1993年)
  • 『スピニング・コイン』 - Spinning Coin (1995年)
  • 『ブルース・フォー・ザ・ロスト・デイズ』 - Blues for the Lost Days (1997年)
  • Padlock on the Blues (1999年)
  • 『アロング・フォー・ザ・ライド』 - Along for the Ride (2001年)
  • Stories (2002年)
  • Road Dogs (2005年)
  • In the Palace of the King (2007年)
  • Tough (2009年)
  • 『ア・スペシャル・ライフ』 - A Special Life (2014年)
  • 『ファインド・ア・ウェイ・トゥ・ケア』 - Find a Way to Care (2015年)
  • 『トーク・アバウト・ザット』 - Talk About That (2017年)
  • 『ノーバディ・トールド・ミー』 - Nobody Told Me (2019年)

ライブ・アルバム

[編集]
  • 『ジョン・メイオール・プレイズ・ジョン・メイオール』 - John Mayall Plays John Mayall (1965年)
  • 『ブルース・バンドの日記 VOL.1』 - The Diary of a Band, Vol. 1 (1968年)
  • 『ブルース・バンドの日記 VOL.2』 - The Diary of a Band, Vol. 2 (1968年)
  • 『前進』 - The Turning Point (1969年)
  • Live in Europe (1971年)
  • Jazz Blues Fusion (1972年)
  • 『ムーヴィング・オン』 - Moving On (1972年)
  • Lots of People (1977年)
  • 『プライマル・ソロズ』 - Primal Solos (1977年)
  • The Last of the British Blues (1978年)
  • Rock the Blues Tonight (1999年)
  • Live at the Marquee 1969 (1999年)
  • Time Capsule (2000年)
  • UK Tour 2K (2001年)
  • Boogie Woogie Man (2001年)
  • Rolling with the Blues (2002年)
  • Live: 1969 (2004年)
  • Live from Austin, TX (2007年)
  • Howlin' at the Moon (2011年)
  • Live in London (2011年)
  • Smokin' Blues (2012年)
  • Historic Live Shows, Vol. 1 (2012年)
  • Historic Live Shows, Vol. 2 (2012年)
  • Historic Live Shows, Vol. 3 (2012年)
  • Blues Alive NYC 1976 (2015年)
  • 『スリー・フォー・ザ・ロード』 - Three for the Road (2018年)

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ ジョン・メイヨール」「ジョン・メヨール」の表記もある。
  2. ^ ただし、フレイザーは「良かったことはミック・テイラーと出会えたことぐらいで、メイオールやバンドから得たものは何もない」と切り捨てている(フラッシュバック・シリーズ『ブリティッシュ・ハード・ロック』シンコーミュージック・エンタテイメント)。
  3. ^ メル・テイラーの実弟。

出典

[編集]
  1. ^ Discogs”. 2024年7月29日閲覧。
  2. ^ Discogs”. 2024年7月24日閲覧。
  3. ^ Morris, Chris; Willman, Chris (2024年7月23日). “John Mayall, British Blues-Rock Legend and 2024 Rock and Roll Hall of Fame Inductee, Dies at 90” (英語). https://variety.com/2024/music/obituaries-people-news/john-mayall-dead-blues-legend-1236082294/ 2024年7月24日閲覧。 
  4. ^ “ブリティッシュ・ブルースのゴッドファーザー”ジョン・メイオールさん90歳で死去」『日刊スポーツ』2024年7月24日。2024年7月24日閲覧。
  5. ^ “ブリティッシュ・ブルースのゴッドファーザー”ジョン・メイオールさん90歳で死去”. 日刊スポーツ (2024年7月24日). 2024年7月24日閲覧。

外部リンク

[編集]