スクレロメーター
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スクレロメーター (sclerometer)、ないし、ターナー・スクレロメーター (Turner-sclerometer) は、材料科学者や、冶金学(金属工学)研究者が、材料の引っかき硬度を計測するために使用する道具。名称は「硬い」を意味する古代ギリシア語: σκληρός (スクレロス)に由来する。1896年にイギリスで最初に冶金学の教授となった、バーミンガム大学教授トマス・ターナー(1861年 - 1951年)によって発明された。
ターナー・スクレロメーターによる試験は、一定の荷重をかけたダイアモンドで表面を引っかいて痕をつくり、顕微鏡を用いてその痕の幅を計測するというものである[1]。日本語では「引っかき試験機」などとも表現される[2]。
ダイアモンドの針先を支える芯に、炭化タングステンを用いたものなどもある[3]。
スクレロメーターの導入によって、モース硬度の間隔が均一ではないことが明らかにされた[4]。
脚注
[編集]- ^ Howe, Henry Marion (1916). The metallography of steel and cast iron. McGraw-Hill Book Company, Inc. p. 363
- ^ “エルコメーターの硬さ試験機”. イプロス. 2016年1月19日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “Elcometer 3092 スクレロメーター” (PDF). Elcometer Limited. 2016年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月19日閲覧。
- ^ “鉱物の硬さ”. ジュエリーナカザワ. 2016年1月19日閲覧。