スタニスラス=アンドレ・ステーマン
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(スタニスラス=アンドレ・ステーマンから転送)
スタニスラス=アンドレ・ステーマン(Stanislas-André Steeman, 1908年 - 1970年)はベルギーの小説家。
概要
[編集]リエージュ出身。
1924年にブリュッセルの"La Nation belge"誌の記者となる。
1928年に"La Nation belge"の同僚のSintairと合同で推理小説を執筆し、1932年までに5冊を刊行した。
1929年からは単独でも執筆をし、1931年に"Six hommes morts"(邦訳『六死人』)でフランス冒険小説大賞を受賞。
代表作
[編集]マレーズ警部もの
[編集]- "Péril"(1930年)
- "Le doigt volé"(1930年)
- 邦訳『盗まれた指』
- "Zéro"(1932年)
- 邦訳『ゼロ』
ヴォロベイチク(ウェンズ氏)もの
[編集]- "Six hommes morts"(1931年)
- 邦訳『六死人』(『殺人環』) - マレーズ警部についての言及あり
- "La nuit du 12 au 13"(1931年)[1]- 「十二日から十三日の夜」
- "Un dans Trois"(1932年)
- 邦訳『三人の中の一人』
- "L'assassin assassiné (Le trajet de la foudre)"(1934年)- 「連鎖する落雷」
- "L'ennemi sans visage (M. Wens et l'automate)"(1934年)- 「見えない敵」
- "Crimes à vendre (Le furet)"(1946年)- 「犯罪売ります」
- "Poker d'enfer"(1955年)
- "La morte survit au 13 "(1958年) - ウェンズ氏の少年時代の話。同名の父親が探偵役[2]
マレーズ警部・ウェンズ氏の共演
[編集]- "Les atouts de M.Wens"(1932年)
- 邦訳『ウェンズ氏の切り札』 - 探偵役はウェンズ氏
- "Le mannequin assassiné"(1932年)
- 邦訳『マネキン人形殺人事件』 - 探偵役はマレーズ警部
デジレ・マルコもの
[編集]- "Madame la mort"(1951年)
- "Dix-huit fan tôme"(1952年)- 「十八人の幽霊」
- "Faisons les fous"(1961年)
ノンシリーズ
[編集]- "Feu Lady Anne (L'adorable spectre) "(1935年) - 英国が舞台で探偵役もスコットランドヤードのコトネージ警部。
- "L'Infaillible Silas Lord"(1937年) - 間違ってばかりなのに事件を解決してしまうサイラス卿(Infaillible Silas Lord)が探偵役。
- "Le fils de Balaoo "(1937年)
- "L'Infaillible Silas Lord "(1938年)
- "L'Assassin habite... au 21 "(1939年)
- 邦訳『殺人者は21番地に住む』
- 1942年にアンリ=ジョルジュ・クルーゾーの監督デビュー作として同題で映画化される。
- "Légitime défense"(1942年)- 『犯罪河岸』
- "Haute tension"(1953年)
- "Impasse des boîteux"(1959年)
短編
[編集]- "Le Mort dans L'Ascenseur"(1930年) - ウェンズ氏もの短編。
- 邦訳「エレベーターの中の死体」(HMM'09.7、早川書房)
- "Les yeux éteints"(1932年)
- 邦訳「見えない眼」(HMM'81.2、早川書房)
- "Le Mort Burlesque ou crime à distance"(1933年)
- 邦訳「風変りな死体」(HMM'04.11、早川書房)
- 他にマレーズ警部もの短編が複数あるが未訳[3]。
合作
[編集]- "Le Mystère du zoo d'Anvers"(1928年)
- "Le Treizième Coup de minui"(1928年)
- "Le Maître de trois vies"(1929年)
- "Le Diable au collège"(1930年)
- "Le Guet-apens"(1932年)
- いずれもSintairとの共同作品。