スペシャルティ・レコード
スペシャルティ・レコード | |
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親会社 | コンコード・バイシクル・ミュージック |
設立 | 1945年 |
設立者 | アート・ループ |
ジャンル | |
国 | アメリカ合衆国 |
本社所在地 | カリフォルニア州ロサンゼルス |
公式サイト | Specialty Records - Concord |
スペシャルティ・レコード(Specialty Records)は、米国カリフォルニア州ロサンゼルスに存在したレコードレーベル。R&B、ブルース、ゴスペルなどのブラックミュージックの専門レーベルとして、主に1950年代にリトル・リチャードを始め、多くのスターを送り出した。
歴史
[編集]スペシャルティ・レコードは、1946年にカリフォルニア州ロサンゼルスでユダヤ系のアート・ループによって設立された。ループは、その時点で既にジュークボックス・レコードを設立していたが、ビジネス・パートナーだったアル・ミドルマンにレーベルを譲り、新たにスペシャルティを興した[1]。初期にリリースしたアーティストにはロイ・ミルトン、ジミー・リギンズ、ジョー・ラッチャーらがいる。
1952年、ループは同じロサンゼルスのレーベル、インペリアルから登場したファッツ・ドミノに感銘を受け、新たなアーティストを探しに彼の出身地のニューオーリンズへ赴いた。同年、そこで発掘したロイド・プライス[2]を"Lawdy Miss Clawdy"でデビューさせる。これがR&Bチャートの1位を記録、存在感を示した。
1953年には、レーベルのプロモーションを担当していたジョニー・ヴィンセントがギター・スリムをループに紹介し[2]、レーベル・デビューを果たす。1955年には、ジョージア州メイコンのリトル・リチャードと契約した。
ゴスペルでは、サム・クックの率いるソウル・スターラーズがレーベルから作品をリリースし人気を博した。その後、宗教音楽から世俗のソウル・ミュージックへの転向を希望したサム・クックに対し、ゴスペル・ファン層の支持を失うことを恐れたループは強く反対し、クックとのレーベル契約を解約した[2]。
レーベルでは、他にラリー・ウィリアムズ、ドン&デューイー、パーシー・メイフィールドなどをレコーディングした。1960年代に入ると、ループの関心は石油などレコード業界以外のビジネスに移り[1]、新たなレコーディングのペースは落ちていった。
新作をリリースしなくなった後もレーベルの経営はループの娘に引き継がれ継続し、既存のレコーディングの再発を続け[2]ていたが、1990年にファンタジー・レコードに売却され傘下に入った。2004年にはファンタジーがコンコード・ミュージック・グループに買収され、現在はスペシャルティもその傘下にある。
2022年4月15日、アート・ループがカリフォルニア州サンタバーバラの自宅にて死去。104歳[3]。