ダイヤモンド・ジュビリー
ダイヤモンド・ジュビリー(英: diamond jubilee)とは、60周年の記念日[1][2]、或いは60周年の記念式典[1][2]。特に、君主の即位や、団体の創設を記念する文脈で用いられる[3]。
人物ではなく、団体の場合は、[要出典]75周年を「ダイヤモンド・ジュビリー」とする例もある[4][例 1][例 2][例 3][例 4]。
ダイアモンド・ジュビリーとも表記される[5]。
イギリスと英連邦諸国
[編集]元来、ダイヤモンド・ジュビリーは75周年記念を意味していた。これは、シルバーが25周年、ゴールデンが50周年に続き、ダイヤモンドが75周年で、いずれも25の倍数になっている。しかし、英国でヴィクトリア女王の即位60周年がダイヤモンド・ジュビリーとして1897年6月22日に祝賀されて以来、60周年記念に変化した[要出典]。
エリザベス2世のダイヤモンド・ジュビリーは、2012年の年間を通して英連邦諸国中で祝された[6]。国王ジョージ3世は在位60年となる1820年にダイヤモンド・ジュビリーを迎える数か月前に死去した[要説明]。
その他の国々
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
東アジアでは、通例「ダイヤモンド・ジュビリー」と呼ばれることはないが、ちょうど60年で一巡する干支がそれに相当するものとして、伝統的に節目の年とされてきた。
清の皇帝である康熙帝と乾隆帝、日本の天皇である昭和天皇、タイ王国の国王であるプーミポン・アドゥンヤデートが各々、即位60周年に際して祝賀された。
そのほか、大韓民国は2005年に、中華人民共和国は2009年に、それぞれ建国60周年を祝った。
南アジアでは、ダイヤモンド・ジュビリーは100週記念を祝う際の用語としても使用される。たとえば、インドとパキスタンには、映画館での上映期間が100週以上となった映画を指す「ダイヤモンド・ジュビリー映画」なる言い回しがある。
世界最長の在位期間を経験したスワジランドのソブーザ2世は、戴冠から60年を迎えた1981年にダイヤモンド・ジュビリーを祝された。
在位60年記念を祝賀された君主の一覧
[編集]肖像 | 君主 | 国 | 即位日 | 記念祭 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
女王ヴィクトリア | イギリスおよび残りの大英帝国の国々 | 1837年6月20日 | 1897年6月22日[7] | 女王ヴィクトリアのダイヤモンド・ジュビリー | |
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世 | オーストリア帝国 オーストリア=ハンガリー帝国 |
1848年12月2日 | 1908年6月12日 | ||
イブラヒム | ジョホール王国 | 1895年9月7日 | 1955年9月17日 | ||
国王ソブーザ2世 | スワジランド | 1899年12月10日 | 1959年12月 | ||
昭和天皇 | 日本 | 1926年12月25日 | 1986年4月29日[8] | 天皇陛下御在位六十年記念式典 | |
国王ラーマ9世 | タイ王国 | 1946年6月9日 | 2006年6月10日 | ラーマ9世在位六十年記念式典 | |
女王エリザベス2世 | イギリス オーストラリア カナダ ニュージーランド 及び他の12の英連邦王国 |
1952年2月6日 | 2012年6月2日 - 5日 | エリザベス2世のダイヤモンド・ジュビリー | |
アーガー・ハーン4世 | シーア・イスマーイール派 | 1957年7月11日 | 2017年7月11日 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ “Diamond Jubilee: Celebrating 75 years in 1948”. Ohio State University. 2017年12月8日閲覧。
- ^ “1978 Ford Thunderbird Diamond Jubilee Edition”. AutomotiveMileposts.com. 2017年12月8日閲覧。
- ^ Matthew Westwood (2016年6月25日). “Opera Australia’s diamond jubilee doesn’t erase funding challenges”. The Australian 2017年12月8日閲覧。
- ^ “75th Diamond Jubilee Celebration”. Ontario Christian Schools. (2020年2月13日) 2020年4月4日閲覧。
出典
[編集]- ^ a b “diamond jubilee”. Cambridge Dictionary from Cambridge Advanced Learner's Dictionary & Thesaurus. Cambridge University Press. 2017年12月8日閲覧。
- ^ “diamond jubilee”. OxfordDictionaries.com. 2017年12月8日閲覧。
- ^ “diamond jubilee”. CollinsDictionary.com. Collins English Dictionary – Complete & Unabridged 11th Edition.. 2017年12月8日閲覧。
- ^ “自主ツアーガイドブック 日本語 JAPANESE” (PDF). Legislative Assembly of British Columbia. pp. 8-9 (2017年). 2017年12月8日閲覧。
- ^ “Extra bank holiday to mark Jubilee”. Press Association. (5 January 2010). オリジナルの5 January 2010時点におけるアーカイブ。 5 January 2010閲覧。
- ^ "Queen Victoria's Diamond Jubilee"
- ^ “昭和天皇が流した涙”. 文藝春秋 (2009年11月2日). 2017年12月6日閲覧。
関連項目
[編集]- 還暦
- 結婚記念日 - 結婚60周年の祝いはダイヤモンド婚式と呼ばれる。
- 天皇陛下御在位六十年記念硬貨
- ジュビリー
- (以下に挙げるように、必ずしも間隔が一定ではない)
- シルバー・ジュビリー - 25周年記念祭
- ルビー・ジュビリー - 40周年記念祭
- ゴールデン・ジュビリー - 50周年記念祭
- サファイア・ジュビリー - 65周年記念祭
- プラチナ・ジュビリー - 70周年記念祭