ちょんちょんキジムナー
「ちょんちょんキジムナー」は、沖縄民謡の楽曲、また、それを下敷きに創作された楽曲。この曲名で言及される楽曲には、詞曲とも作者不詳の民謡とされるもの、詞を川上進行と照屋林助が共作したもの、詞曲とも照屋政雄によるとされるもの、などがある[1]。
民謡「ちょんちょんキジムナー」
[編集]民謡の「ちょんちょんキジムナー」は、樹木、特にガジュマルの精霊とされるキジムナーの伝承を踏まえた歌詞で歌われる。代表的な歌詞は次のようなものである(普天間かおりの歌唱による)[2]。
月ぬ夜や 呼びぃが来うくとぅ
まじゅん行かやー カマデー
大漁や汝むん 目玉や我むん
ちょん ちょん ちょん ちょん
ちょん ちょん ちょん ちょん
キジムナーが ちょーん ちょん
キジムナー小や 何さる者かや
魚捕い上手ぬ ウミヤカラー
魚捕てぃ 儲きてぃ まぎ家造らな
ちょん ちょん ちょん ちょん
ちょん ちょん ちょん ちょん
キジムナーが ちょーん ちょん
此処からあがたぁ 深海どぅやー
我がうふぁすさ カマデー
屁や放んなよー うっちゃんぎらりんどー
ちょん ちょん ちょん ちょん
ちょん ちょん ちょん ちょん
キジムナーが ちょーん ちょん
キジムナー小とぅ 同志小なぃねー
旅かい行ちゅしん ただどうやー
唐旅やらわん アメリカやらわん
ちょん ちょん ちょん ちょん
ちょん ちょん ちょん ちょん
キジムナーが ちょーん ちょん
手八ちーとぅ あかちちみーこーかー
くりが何やか うとぅるしむん
潮や満ちゅしが 早くなー急げ
ちょん ちょん ちょん ちょん
ちょん ちょん ちょん ちょん
キジムナーが ちょーん ちょん
川上進行、照屋林助の「ちょんちょんキジムナー」
[編集]この歌詞は広く普及しており、ライブなどではこちらの歌詞で歌われることが多いとされる[1]。
照屋政雄の「ちょうんちょうん節」
[編集]照屋政雄は、さらに歌詞が異なる楽曲を「ちょうんちょうん節」という曲名で、自ら作詞・作曲した楽曲として登録しており、一般的には、「政雄のちょんちょんキジムナー」、また、「チョンチョンキジムナー」などとして言及される[1]。原案として、進行、林助の名を表示する例もある。ソウル・フラワー・モノノケ・サミットが2005年にリリースした『デラシネ・チンドン』に、照屋政雄の許可を得て、ヤマトグチのヴァージョンを制作、収録している。
モノレールの車内メロディー
[編集]2019年10月に開業した沖縄都市モノレール線の石嶺駅で、到着時の車内メロディーに使用されている[3]。
脚注
[編集]- ^ a b c 篠原章 (2014年3月8日). “沖縄ロックの名曲の著作権がユーミンに譲渡されている! 〜沖縄における音楽著作権問題〜”. 批評.COM. 2018年3月21日閲覧。
- ^ “ちょんちょんキジムナー 歌詞”. J-Lyric.net. 2018年3月21日閲覧。
- ^ “沖縄都市モノレール線「ゆいレール」の魅力”. 沖縄情報サイトRACO (2017年11月30日). 2018年3月21日閲覧。