チーズ鱈
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(チータラから転送)
チーズ鱈(チーズたら)およびチータラは、株式会社なとりから発売されているおつまみで、商標登録されている。
チーズ鱈
[編集]チーズ鱈とはシート状にしたタラのすり身でチーズを挟んだおつまみで、なとりから1982年に発売された[1]。形状は細長い棒状のものを基本とし、他に少し太くて短い短冊状のものや、小さい正方形のものがある[2]。
商品の開発に当たっては、なとりの創業社長である名取光男が1981年に死去し後を継いだ長男の名取小一の指示がきっかけであったという[3]。当初はチーズにイカを合わせた商品を考えていたものの、チーズの常温保存のために必要な脱酸素剤がイカの変色を促進してしまうことなどから商品化が難航していた[4]。小一は「チーズいか」の開発を中止し「チーズ鱈」の開発に着手するよう指示を出した[4]。
チーズ鱈は1982年2月に300円で販売された[5]。全国の大手スーパーマーケットを中心に流通し、三菱総合研究所が発表した1982年の「成長消費財トップ20」では新商品部門の1位となった[5]。発売から2年後には埼玉に工場を新設するほどの大ヒット商品となり、1987年には商標登録された[5]。
2015年2月には、日本食糧新聞社が制定する第33回食品ヒット大賞の「ロングセラー賞」を受賞した[6]。
2022年には発売40周年を記念して、1982年にチーズ鱈の生産を開始した2月23日を「チーズ鱈の日」として日本記念日協会に申請、2023年に認証制定された[7]。
チータラ
[編集]1988年に商標登録された[8]。 チーズ鱈では原材料のすり身がタラのみであるのに対し、チータラではホッケなどのタラ以外の魚肉も使用されている[9]。
脚注
[編集]- ^ “40周年を迎えた『チーズ鱈』 コロナ禍でも成長を続ける“おつまみ”の役割とその変化の変遷”. ORICON NEWS (2022年3月10日). 2024年2月16日閲覧。
- ^ “珍味とおつまみは違う 「チーズ鱈」進化の四半世紀”. 日経電子版 (2019年12月10日). 2022年3月10日閲覧。
- ^ 中村瞬 (2023年2月23日). “2月23日はチーズ鱈の日 過去に数百種、SNSで話題の変わり種も”. 朝日新聞. 2024年2月16日閲覧。
- ^ a b 曲沼美恵 (2019年12月3日). “実はイカだった珍味「チーズ鱈」 定番断念し大ヒット”. 日経電子版. 2024年2月16日閲覧。
- ^ a b c “チーズ鱈 ニッポン・ロングセラー考”. COMZINE by NTTコムウェア (2012年10月). 2024年2月16日閲覧。
- ^ “第33回食品ヒット大賞”. 日本食糧新聞社. 2022年3月11日閲覧。
- ^ “なとり、2月23日「チーズ鱈の日」に制定 発売40周年迎え”. 日本食糧新聞 (2023年2月20日). 2024年2月16日閲覧。
- ^ “登録2099820”. JPlat-Pat. 2022年3月20日閲覧。
- ^ “別物?「チーズ鱈」と「チータラ」の違い”. デイリーポータルZ (2013年1月28日). 2022年3月10日閲覧。