音度
表示
(ディグリーネームから転送)
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2021年7月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
音度(おんど、英: degree)とは、西洋音楽において、全音階上の各音に、主音との音程に従って、番号を振ったもののことである。
- 主音(英: tonic)をi度音と呼ぶ。階名は長調ではド、短調ではラまたはドである。
- 主音の2度上の音をii度音と呼ぶ。上主音(英: supertonic)とも呼ぶ。長調ではレ、短調ではシまたはレである。
- 主音の3度上の音をiii度音と呼ぶ。中音(英: mediant)とも呼ぶ。長調ではミ、短調ではドまたはミである。
- 主音の4度上の音をiv度音と呼ぶ。下属音(英: subdominant)ともいう。長調ではファ、短調ではレまたはファである。
- 主音の5度上の音をv度音と呼ぶ。属音(英: dominant)ともいう。長調ではソ、短調ではミまたはソである。
- 主音の6度上の音をvi度音と呼ぶ。下中音(英: submediant)ともいう。長調ではラ、短調ではファまたはラである。
- 主音の7度上の音をvii度音と呼ぶ。導音(英: leading note)または下主音(英: subtonic)ともいう。長調ではシ、短調ではソまたはシである。
これらの数字は、和音を呼ぶのによく使われる。すなわち、i度音を根音とする和音をI度の和音と呼び、v度音を根音とする和音をV度の和音と呼ぶなどである。なお、これらのローマ数字による和音の表記を和音記号と呼ぶ。
ポピュラー音楽理論においては、主音との半音関係をも織り込んで呼ぶことがある。すなわち、主音の長3度上の音であるならば major 3rd(英語の長3度に当たる)と呼び、短3度上の音であるならば minor 3rd(英語の短3度に当たる)と呼ぶなどである。