トゥールーズ・ブラニャック空港
トゥールーズ・ブラニャック空港 Aéroport de Toulouse – Blagnac | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
IATA: TLS - ICAO: LFBO | |||||||||||||
概要 | |||||||||||||
国・地域 | フランス | ||||||||||||
所在地 | オート=ガロンヌ県トゥールーズ | ||||||||||||
種類 | 公共 | ||||||||||||
運営者 | トゥールーズ商工会議所 | ||||||||||||
標高 | 151 m (497 ft) | ||||||||||||
座標 | 北緯43度37分44秒 東経01度21分49秒 / 北緯43.62889度 東経1.36361度座標: 北緯43度37分44秒 東経01度21分49秒 / 北緯43.62889度 東経1.36361度 | ||||||||||||
公式サイト | http://www.toulouse.aeroport.fr | ||||||||||||
地図 | |||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||
| |||||||||||||
リスト | |||||||||||||
空港の一覧 |
トゥールーズ・ブラニャック空港 (フランス語 : Aéroport de Toulouse – Blagnac) はフランス共和国オート=ガロンヌ県トゥールーズ北西部およびブラニャック西部にまたがって位置する空港。航空機メーカーのエアバスおよびATRの組み立て工場に隣接している。
2012年の利用者は7,559,350名[1]であった。
概要
[編集]旅客ターミナルからはヨーロッパ各地やアフリカ北部への便が発着している。ターミナルは1つの建物であるが、航空会社によって利用するホール(Hall)は異なる。
旅客用空港としての役割だけでなく、エアバス・ATRの組み立て拠点にもなっている。両社で製造された航空機はこの空港からテスト飛行を実施するほか、機体の部品を輸送する大型輸送機(エアバス ベルーガ)が飛来する。新型機の発表などもこの空港において行われる事が多い[2]。 エアバスのトゥールーズ工場は約16,000名の従業員が勤務する同社最大の拠点であり、約13,000名が勤務するドイツのハンブルク工場と並んでヨーロッパの航空産業・国際分業における重要な地位を占める拠点である。
トゥールーズ・ブラニャック空港の運営会社(Toulouse–Blagnac Airport S.A.)は2007年3月に資本金148,000ユーロで設立された。フランス政府(60%)、トゥールーズ商工会議所(25%)などが株主となっている。この運営会社は2046年までフランス政府からのフランチャイズ契約の下で運営されることになっている。
就航地
[編集]この他、エアバス社従業員のための工場間連絡シャトル便(チャーター便)がトゥールーズ-ハンブルク間に朝晩1往復ずつ就航している[5]。
交通機関
[編集]トゥールーズ市街地と空港を結ぶシャトルバスがホールB前から20分間隔で運行されている。市街地までの所要時間は約20分で、トゥールーズ地下鉄B線上のCompans Caffarelli駅およびジャンヌ・ダルク駅、TGVのトゥールーズ・マタビオ駅に停車する。[6]
2015年4月には、空港駅と市南部のPalais de Justice駅を結ぶトラムのT2系統が開業した。Arènes駅でメトロA線と、Palais de Justice駅でメトロB線と接続する。
タクシーでもトゥールーズ市街地中心部へ片道約22ユーロで移動できる[7]。
空港を持たないアンドラに近いため、アンドラへ向けて毎日3往復のバスが運航されている[8]。
航空事故・インシデント
[編集]- 1988年1月29日 : ビッカース ヴァンガード(機体記号:F-GEJF)で運航されていたインターカーゴサービス1004便が、エンジン4発中3発しか正常に動作しない状態で離陸を試みて墜落した。死者はいなかった[9]。
- 1994年6月30日 : テスト飛行の一環としてエンジン1基を停止して飛行を行っていたエアバスA330-300が墜落し、乗っていた7人全員が死亡した(エアバス・インダストリー129便墜落事故)[10]。
- 2007年11月15日 : エアバスの工場において、エティハド航空に納入される予定だったエアバスA340-600がエンジンテスト中に暴走し、コンクリート製のジェットブラストデフレクターに衝突した。作業員が適切な手順を踏まずにテストを実施したため、車輪がロックされていない状態で4つのエンジン出力が最大になったことに加え、ブラストデフレクターから機体を離して試験を実施したことで制動力が減少したことで事故が発生した。 5名が怪我を負い、機体は大破した[11]。
展示
[編集]エールフランスで使用されていたコンコルド(機体記号:F-BVFC)が屋外に展示されている。
脚注
[編集]- ^ Résultats de trafic | Aéroport Toulouse-Blagnac Archived 2013年5月6日, at the Wayback Machine.. Toulouse.aeroport.fr. Retrieved on 2013-10-29.
- ^ エアバスA350 XWB初号機、14日に初飛行へ - Aviation Wire(2013年6月12日付)
エアバス、乗客役250人乗せて長距離飛行テスト開始 - Aviation Wire(2014年6月2日付)
エアバスA380が試験飛行 - 在日フランス大使館 - ^ easyJet lancera en octobre une ligne Toulouse-Marrakech | Air Journal. Air-journal.fr (2013-07-22). Retrieved on 2013-10-29.
- ^ [1]
- ^ 月刊エアライン 2015年4月号 P.78
- ^ Les transports en commun (navettes, bus, etc...) | Aéroport Toulouse-Blagnac Archived 2010年5月24日, at the Wayback Machine.. Toulouse.aeroport.fr. Retrieved on 2013-10-29.
- ^ By taxi | Aéroport Toulouse-Blagnac. Toulouse.aeroport.fr. Retrieved on 2013-10-29.
- ^ Novatel Toulouse to Andorra Archived 2012年9月28日, at the Wayback Machine.
- ^ “Accident description”. Aviation Safety Network. 9 October 2009閲覧。
- ^ 浜田一穗「JET AIRLINER TECHNICAL ANALYSIS - AIRBUS A330/A340 (PART2)」『エアライン』第33巻、第10号、イカロス出版、92-97頁、2013年8月1日。ISSN 0285-3035。
- ^ “F-WWCJ Final Report”. Bureau d'Enquêtes et d'Analyses pour la sécurité de l'aviation civile. 22 Jan 2014閲覧。
外部リンク
[編集]- Toulouse–Blagnac Airport (公式サイト)
- Aéroport de Toulouse – Blagnac (Union des Aéroports Français)
- TLSの航空事故、事件履歴 - アビエーション・セーフティー・ネットワーク