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ナリカン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鳴鐶(ナリカン)とは、主に京都市内の神輿に見られる、錺金具の一種である。 神輿を担ぐために取り付けられる、(ナガエ)という棒の、前後の端(ハナと呼ばれる)各4カ所に取り付けられている。 「ホイット、ホイット」という掛け声とともに特殊なステップで跳ねる、京都市内特有の担ぎ方により、上下に揺さぶられることで「カシャン、カシャン」と鳴る。

京都、大将軍八神社の神輿を担ぐ担ぎ手。握っているのが鳴鐶。

形状

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コの字形の鐶に、三つ程度の座金を通して固定しており、上下に揺さぶることで音を鳴らす。 多くは意匠を凝らした細工がされており、美術的価値も高い。

鳴鐶巡行

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神輿渡御に先立ち、轅から取り外した(もしくは予備の)鳴鐶を頭上に掲げ、氏子地区を巡行する「鳴鐶巡行」も行われる。 「鐶鳴らし」とも呼ばれ、神輿渡御が始まることを知らせたり、道を浄める意味合いもある。