ナンバンハコベ
ナンバンハコベ | |||||||||||||||||||||||||||
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福島県会津地方 2008年8月
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Cucubalus baccifer L. var. japonicus Miq. | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
本文記載 | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ナンバンハコベ(南蛮繁縷) |
ナンバンハコベ(南蛮繁縷、学名:Cucubalus baccifer var. japonicus )は、ナデシコ科ナンバンハコベ属の多年草。別名、ツルセンノウとよばれる[1]。
特徴
[編集]茎はよく分枝し、つるのように細長く横に伸びて長さは1.5 - 1.7mほどになり、他のものに寄りかかって生長する[1]。緑色で茎には細毛が生え、節がある[1]。
葉は長さ1 - 4mmの葉柄をもって対生し、葉の形は広披針形(こうひしんがた)から卵状楕円形で、先端は鋭尖[1]。大きさは長さ2 - 9cm、幅1 - 2.5cmになり、葉縁はなめらかで、縁と裏面に毛が生える[2]。
花期は夏から秋の7 - 10月にかけて咲き、枝分かれした小枝の先に1個の花を、横向きないし下向きにつく[1]。萼(がく)は緑色で、合生して筒状の広鐘形になり、5中裂し、裂片は長卵形で長さ1 - 1.2cmあり、先端は鋭形になる。花弁は5個で離れてつき、白色、長さ約15mmで、途中から反り返り爪部は長く、舷部はくさび形となって2裂する[2]。雄しべは子房より下位につき10本、花柱は3本ある[1]。
果実は液果状の蒴果で黒色に熟し、径6 - 8mmの球形[1]をしている。果実は裂開せず、中に多数の種子が入っている[2]。種子の長さは約1.3mmの腎形で、光沢のある黒色になる。
分布と生育環境
[編集]日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し[2]、世界では、中国の東北部、朝鮮半島、アムール、ウスリー、サハリン、千島などに分布する。山野に自生する。和名にナンバン(南蛮)とつくが、帰化植物ではない在来種である[1][2]。
シノニム
[編集]- Silene baccifera (L.) Roth var. japonica (Miq.) H.Ohashi et H.Nakai
- Silene baccifera (L.) Roth
- Cucubalus baccifer auct. non L.
- Cucubalus japonicus (Miq.) Vorosch.
ナンバンハコベ属
[編集]ナンバンハコベ属に属する種は、ユーラシアの温帯に1種のみ存在する。ナンバンハコベ属 Cucubalus L. は、センノウ属 Lychnis L. とともに、マンテマ属 Silene L. に含める場合がある。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』(1982年)平凡社
- 内藤俊彦『秋の花』北隆館〈フィールド検索図鑑〉、1995年9月1日、84頁。ISBN 4-8326-0371-X。
- 林弥栄・平野隆久『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花』(1989年)山と溪谷社
- 山田孝彦、山津京子『万葉歌とめぐる野歩き植物ガイド』(初版)太郎次郎社エディタス、2013年8月15日、41頁。ISBN 978-4-8118-0762-1。
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)