コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

NSファーファ・ジャパン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニッサン石鹸から転送)
NSファーファ・ジャパン株式会社
NS FaFa Japan Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
104-0033
東京都中央区新川1丁目24番1号
DAIHO ANNEX4F
設立 1974年昭和49年)11月
業種 化学
法人番号 5010601034762 ウィキデータを編集
事業内容 衣料用洗剤・柔軟剤・パーソナルケア製品等の製造、販売
代表者 代表取締役社長 里村治
資本金 3億5,000万円
売上高 114億円
2014年2月期)
純利益 7,300万円
(2024年2月期)[1]
総資産 34億8,700万円
(2024年2月期)[1]
従業員数 148人(2020年2月現在)
主要株主 エステー株式会社
株式会社コープクリーン
株式会社カネカ
フマキラー株式会社
三菱UFJ銀行
双日株式会社ほか
外部リンク https://www.nsfafa.jp/
特記事項:創業は1937年(昭和12年)6月。2011年(平成23年)9月1日付でニッサン石鹸株式会社から社名変更[2]
テンプレートを表示

NSファーファ・ジャパン株式会社(エヌ・エス・ファーファ・ジャパン - 、英称:NS FaFa Japan Co., Ltd.)は、東京都中央区に本社を置く洗剤石鹸の製造販売をおこなう企業である。

本社名の「NS」は、旧社名であるニッサン石鹸Nissan Soap)から由来しており、そこに主力ブランドである「ファーファ」を冠している。

概要

[編集]
旧ニッサン石鹸大阪本社工場(大阪市鶴見区横堤2丁目)

東京に本社を置き(営業本部・支店併設)[3]、現在は大阪に支社、兵庫県加東市茨城県神栖市にそれぞれ工場を持つ[4]2012年平成24年)まで同社は旧日産コンツェルン系企業が再結集した日産・日立グループ春光グループ)の日立グループに属する日油(旧・日本油脂)のグループ会社の一社であった。

2006年(平成18年)12月ユニリーバが事業撤退を表明した柔軟剤「ファーファ」ブランドを譲受した。なお、マスコットキャラクターのテディベアスナッグル」に対するライセンス料は同社が支払っている。

会社の歴史

[編集]

ニッサン石鹸

[編集]

1937年昭和12年)創業。社名の“ニッサン”は日産コンツェルングループに由来する。洗剤としては、1968年(昭和43年)に初めて酵素の入った洗剤「バリ」[5]を発売したのを皮切りに「ラブ」や柔軟剤の「ソフター」といった廉価品のほか、消臭成分を配合した「デオテクト」、UV予防効果を入れた洗剤、作業着専用洗剤などニッチ市場の付加価値商品も多く、大手企業とは一線を画した商品ラインナップを持ち、洗剤の他は石鹸やボディソープ、ハンドソープ、オーラル用の洗口液などを製造しており、大手企業のOEMスーパーホームセンター等のプライベートブランド製品も手掛けた。

1974年(昭和49年)11月に「ニッサン石鹸株式会社」設立。

1995年平成7年)には、俳優司会者として活躍した児玉清をナレーターに起用したテレビCMを放送。そのCMに当時の役員3人が出演し、役員の一人が言うセリフ「広告するのをころっと忘れてました」は語り草である(舞台は徐行中の軽トラック荷台、同社ロゴを表記した横断幕を掲げ、役員らはスーツにエプロン姿だった)。CMでは児玉によるナレーションで「誠実一筋、清潔一筋」と宣伝されていた。また当時『パネルクイズ アタック25』(ABC[6]の番組スポンサーもつとめていた。

2007年(平成19年)6月に本店を大阪市鶴見区横堤2丁目(旧大阪本社工場)から東京都墨田区菊川3丁目に移転させる。

2007年(平成19年)10月大阪府東大阪市に大阪本社を移転。翌年2008年(平成20年)1月で大阪本社工場を売却し、創業の地である大阪市鶴見区横堤2丁目を完全に離れる。背景には住宅街化したことがある。なお、商品の問い合わせなどの、お客様相談室は引き続き大阪に置いていた。

NSファーファ・ジャパン

[編集]

2011年(平成23年)9月1日付で、社名をこれまでの「ニッサン石鹸」から、「ファーファ」ブランドを冠した「NSファーファ・ジャパン株式会社」に変更した[2]

2012年(平成24年)1月19日エステーフマキラーとの3社間で資本業務提携を行うことで合意した[7]

2012年(平成24年)3月東大阪市の大阪支社を売却した。それに伴い、大阪支社に拠点のあった、西日本営業部門は吹田市へ、研究開発部門は各工場へと移転した。

2014年(平成26年)3月及び5月に、各月2週間ずつ「ファーファ・デオテクト」のTVCM(「主婦」篇&「OL」篇)を放送した。なお、このCMは社名変更後初CMであり、またファーファブランドの同社への譲受後初の「ファーファ」のTVCMである。

2015年(平成27年)、企業ホームページを、これまでの「キャラを押したポップなもの」から「スタイリッシュなもの」へと変更した。

2015年(平成27年)、商品開発の取り組みとして、facebook等のSNSを利用して、吸い上げた消費者の意見を基に製品開発を行なう「ファーファのものづくり部」と、シーズ製品をオンラインショップより数量限定で試販し、購入者の意見を聴取して改良していくという「ファーファのけんきゅう部」を開始した。

2019年8月5日、東京本社を東京都中央区新川に移転。

事業所

[編集]
  • 東京本社:〒104-0033 東京都中央区新川1-24-1 DAIHO ANNEX4F
    • 東日本営業部、特販営業部、営業本部、商品開発部、マーケティング部、総務部、経理部、生産管理部、業務部、購買部、お客様相談室
  • 西日本サポートセンター:〒541-0054 大阪府大阪市中央区南本町4-2-21 イヨビルディング8F
  • R&Dセンター:〒455-0812 愛知県名古屋市港区善北町1番地
  • 工場:兵庫工場(兵庫県加東市)、関東工場(茨城県神栖市

主な製品

[編集]

現在発売されている製品

[編集]

オリジナル製品

[編集]
  • ファーファシリーズ
  • WORKERSシリーズ(作業着専用洗いシリーズ)
  • make a new habit! マウスウォッシュシリーズ(洗口液
  • UVカット洗剤
  • おまかせドライ(ドライマーク衣料用液体洗剤)
  • トレハリッシモシリーズ(台所用洗剤ハンドソープ

など

業務用製品

[編集]
  • 無りんクリーニング洗剤(衣料用)
  • セブンK(台所用合成洗剤)
  • 多目的洗剤レインボー(マルチクリーナー)

など

ニッサン石鹸時代の製品

[編集]
  • ニッサン化粧石鹸
  • 徳用白大石鹸(パッケージには赤文字で「ニッサン」と表記されていたが社名変更に伴い「シロダイ」に変更、生産終了していたが、復活している。(お客さまからのお声で復刻とHPに記載してある)
  • 強力パワーマルセル石鹸
  • ニッサンクリームクレンザー
  • ラブシリーズ
  • ソフター
  • デオテクト
  • 潤い環
  • ナチュラルモコウォッシュシリーズ
  • トレハリッシモ

など

広告活動

[編集]

ニッサン石鹸時代は「UVカット洗剤」や前述自社のTVCMが中心だったが、現在は広告活動を休止している(2014年春にテレビ局と時期を限定して「デオテクト」のTVCMを行なった)。
なお2000年代末期まで放送していた「ファーファ」のTVCMは同社のものではなく、「ユニリーバ」のものである。

提供番組(いずれも過去)
※は現在も番組自体継続中。

その他

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b NSファーファ・ジャパン株式会社 第64期決算公告
  2. ^ a b 社名変更のお知らせ” (PDF). ニッサン石鹸株式会社 (2011年5月30日). 2011年6月16日閲覧。
  3. ^ かつては大阪との2本社体制をとっていた。
  4. ^ かつては愛知県名古屋市にも工場があった。
  5. ^ 国立科学博物館 産業技術の歴史
  6. ^ CMのナレーターを務めていた児玉清1975年の番組開始から36年にわたり司会を務めた。児玉は2011年5月16日に逝去、番組も2021年9月26日で終了したが、その後終了当時の筆頭スポンサーだったジャパネットたかたのBSチャンネル・BSJapanextに2022年3月27日から移籍予定。
  7. ^ エステー株式会社、フマキラー株式会社及びNSファーファ・ジャパン株式会社による 資本業務提携に関する基本合意締結のお知らせ NSファーファ・ジャパン株式会社、2012年1月19日 (PDF)
  8. ^ 15時台スポンサー(2008年9月)で、ローカルセールス枠。
  9. ^ 映画の主人公である「茶川竜之介」(吉岡秀隆)の自宅の店舗。
  10. ^ 三洋電機の事業は2011年末、パナソニックに引き継がれた。
  11. ^ 当時のプレスリリース(2011年6月15日、ニッサン石鹸株式会社)
  12. ^ 当時のプレスリリース(2011年11月14日)

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]