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フォリント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハンガリーの通貨から転送)
フォリント
Magyar forint (ハンガリー語)
フォリント紙幣
ISO 4217
コード
HUF
中央銀行ハンガリー国立銀行
 ウェブサイトwww.mnb.hu
使用開始日1 August 1946
 情報源8.700/1946 (VII.29) Decree of the Prime Minister
使用
国・地域
ハンガリーの旗 ハンガリー第二共和国
ハンガリーの旗 ハンガリー人民共和国
ハンガリーの旗 ハンガリー共和国
ハンガリーの旗 ハンガリー
インフレ率2.4%
 情報源The World Factbook, 2017年
補助単位
 1/100フィレール
現金の単位としては使われていない。
通貨記号Ft
複数形forintok(使用されていない)
硬貨5, 10, 20, 50, 100, 200 フォリント
紙幣500, 1000, 2000, 5000, 10,000, 20,000 フォリント
紙幣製造Pénzjegynyomda Zrt. Budapest
 ウェブサイトwww.penzjegynyomda.hu
硬貨鋳造Hungarian Mint Ltd.
 ウェブサイトwww.penzvero.hu

フォリント (forint [ˈforint]) は、ハンガリー通貨単位。通貨記号はFtISO 4217の通貨コードはHUF。forint は語頭も小文字で表記する。補助単位フィレールであり、1フォリント=100フィレールである。

概要

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1945年から1946年にかけて、旧通貨であるペンゲー (pengő [ˈpeŋɡøː]) がハイパーインフレーションを起こした後、1946年8月1日から採用された。ハンガリーにおける略号はフォリントが Ft、フィレールが f。例えば、12フォリント34フィレールは 12 forint 34 fillér、12 Ft 34 f、12,34 Ft のように表記する。ただし、フィレールは1999年以降流通していない。現在は、株価・為替レートや単価などの、1フォリント未満の端数を表す目的にのみ使われる。また1フォリント・2フォリントの小額硬貨も2008年に流通停止となり、2013年に交換も停止され失効し、これにより現金の最小単位は5フォリントとなった。

ハンガリーはユーロ導入を目指しているが、大幅な財政赤字が削減できず2010年までという当初の目標は達成できなかった。

2020年1月現在、1フォリント=約0.37円[1]

硬貨

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現在、5, 10, 20, 50, 100, 200フォリント硬貨が発行されている。5フォリントと20フォリントは黄銅製、10フォリントと50フォリントは白銅製、100フォリントと200フォリントはバイメタル貨(100フォリントは外側銀色・内側金色、200フォリントはその逆)となっている。また、2フォリント以下の小額硬貨[2]のみならず、黄銅のみから成る100フォリント硬貨や200フォリント銀貨といった旧硬貨も現在では既に失効となっている。

紙幣

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紙幣一覧
画像 額面 主な配色 デザイン
500フォリント ラーコーツィ・フェレンツ2世 シャーロシュパタク城
1,000フォリント マーチャーシュ1世 ヴィシェグラード城のヘラクレスの泉
2,000フォリント ブラウン ベトレン・ガーボル 絵画「ベトレン・ガーボルと科学者たち」
5,000フォリント セーチェーニ・イシュトヴァーン ナジツェンク英語版のセーチェーニ家邸宅
10,000フォリント イシュトヴァーン1世 エステルゴムの風景
20,000フォリント 緑、オレンジ デアーク・フェレンツ英語版 旧国会議事堂

脚注

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  1. ^ バラジ・ラウラ (2020年1月21日). “ハンガリー政府、2020年1月から最低賃金を引き上げ(ハンガリー)”. 独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ). 2020年1月22日閲覧。
  2. ^ 2フォリント以下の小額硬貨としては、かつて2, 5, 10, 20, 50フィレールと1, 2フォリントの硬貨が発行されていた。これらは額面の低いものから順次失効したが、これらの硬貨が流通していた当時、10フィレールより低額面の現金としては2, 5フィレール硬貨(この2種類の硬貨は1992年流通停止、翌年交換も停止(失効))しかなかったため、1, 3フィレールの金額を現金で直接表す方法は存在しなかった。

関連項目

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外部リンク

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