バゴ (競走馬)
バゴ | |||||||||||||||||||||
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ニアルコス・ファミリーの勝負服 | |||||||||||||||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||||||||||||||
性別 | 牡 | ||||||||||||||||||||
毛色 | 黒鹿毛 | ||||||||||||||||||||
生誕 | 2001年2月3日 | ||||||||||||||||||||
父 | Nashwan | ||||||||||||||||||||
母 | Moonlight's Box | ||||||||||||||||||||
母の父 | Nureyev | ||||||||||||||||||||
生国 | フランス | ||||||||||||||||||||
生産者 | Famille Niarchos | ||||||||||||||||||||
馬主 | Famille Niarchos | ||||||||||||||||||||
調教師 | Jonathan E.Pease(フランス) | ||||||||||||||||||||
競走成績 | |||||||||||||||||||||
生涯成績 | 16戦8勝 | ||||||||||||||||||||
獲得賞金 |
1,739,186ユーロ 127,985ポンド | ||||||||||||||||||||
WTRR |
L126 / 2004年[1] L124 / 2005年[2] | ||||||||||||||||||||
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バゴ(Bago、2001年2月3日 - )はフランスの競走馬・種牡馬。
主な勝ち鞍は2003年のクリテリウムアンテルナシオナル、2004年のジャンプラ賞、パリ大賞、凱旋門賞、2005年のガネー賞。馬名の意味は、ミャンマーの都市名。主戦騎手はデビューしてから一貫してティエリ・ジレであった。
戦績
[編集]2歳・3歳時
[編集]2003年8月のデビュー戦で勝利すると、6馬身差で勝利したクリテリウム・アンテルナシオナル (G1) を含む4連勝(すべて1600mのレース)で、翌年のクラシック戦線の有力馬と目されるようになる。
しかし翌2004年はクラシックには出走せずジャンプラ賞 (G1) から始動し、ここを勝利。次に出走したパリ大賞典 (G1) も勝利し、デビューからG1レース3勝を含む6連勝を達成する。ここで陣営はイギリスで8月に行われるインターナショナルステークス (G1) に出走することにしたが、初めての国外レースでは3着に敗れて連勝はストップした。ここまでマイルから中距離路線を中心に使われてきたバゴだが、フランスに帰国すると、凱旋門賞 (G1) に出走するため、そのプレップレースであるニエル賞 (G2) に出走し3着となる。迎えた凱旋門賞では5番人気にとどまったが、レースでは抜け出したチェリーミックスを差し切り優勝。この年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬に選ばれた。このあと引退と種牡馬入りが検討されたが、翌年も現役を続行することとなった。
古馬時代
[編集]2005年はガネー賞 (G1) から始動し、ここでも危なげなく勝利する。しかしタタソールズゴールドカップ (G1) を惜敗すると、サンクルー大賞 (G1) ではアルカセットに完敗し3着。続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス (G1) でも3着どまり、連覇を狙った凱旋門賞でも3着と、大崩れはしないものの勝ちきれないレースが続く。
その後アメリカに遠征し、ブリーダーズカップ・ターフ (G1) に出走するも4着。引退レースとして出走したジャパンカップ (G1) ではアルカセットの激走を尻目に8着と大敗し、生涯で初めて掲示板(5着以内)を外した。
競走成績
[編集]出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2003.08.05 | ドーヴィル | ブルジェブス賞 | 芝1600m | 1着 | T.ジレ | 2馬身 | (Marnix) | |
2003.09.02 | ロンシャン | エーグル賞 | 芝1600m | 1着 | T.ジレ | 2馬身 | (Joursanvault) | |
2003.09.20 | ロンシャン | シェーヌ賞 | G3 | 芝1600m | 1着 | T.ジレ | 1 1/2馬身 | (Valixir) |
2003.11.01 | サンクルー | クリテリウム国際 | G1 | 芝1600m | 1着 | T.ジレ | 6馬身 | (Top Seed) |
2004.06.06 | シャンティ | ジャンプラ賞 | G1 | 芝1800m | 1着 | T.ジレ | 3馬身 | (Cacique) |
2004.06.27 | ロンシャン | パリ大賞典 | G1 | 芝2000m | 1着 | T.ジレ | 1/2馬身 | (Cacique) |
2004.08.17 | ヨーク | 英国際S | G1 | 芝10f88y | 3着 | T.ジレ | 1 1/2馬身 | Sulamani |
2004.09.12 | ロンシャン | ニエル賞 | G2 | 芝2400m | 3着 | T.ジレ | 1馬身 | Valixir |
2004.10.03 | ロンシャン | 凱旋門賞 | G1 | 芝2400m | 1着 | T.ジレ | 1/2馬身 | (Cherry Mix) |
2005.04.24 | ロンシャン | ガネー賞 | G1 | 芝2100m | 1着 | T.ジレ | 1 1/2馬身 | (Reefscape) |
2005.05.22 | カラ | タタソルズ金杯 | G1 | 芝10f110y | 2着 | T.ジレ | 3/4馬身 | Grey Swallow |
2005.06.26 | サンクルー | サンクルー大賞 | G1 | 芝2400m | 3着 | T.ジレ | 4馬身 | Alkaased |
2005.07.23 | ニューベリー | KGVI&QEDS | G1 | 芝12f5y | 3着 | T.ジレ | 1 1/4馬身 | Azamour |
2005.10.02 | ロンシャン | 凱旋門賞 | G1 | 芝2400m | 3着 | T.ジレ | 3 1/2馬身 | Hurricane Run |
2005.10.29 | ベルモントパーク | BCターフ | G1 | 芝12f | 4着 | T.ジレ | 2 3/4馬身 | Shirocco |
2005.11.27 | 東京 | ジャパンC | GI | 芝2400m | 8着 | T.ジレ | 0.7秒 | アルカセット |
種牡馬成績
[編集]引退後は日本にて種牡馬となり、日本軽種馬協会静内種馬場に繋養されていたが、2008年の種付けシーズン終了後に胆振種馬場へ移動、2009年の種付けシーズン終了後に静内種馬場に戻った。
初年度産駒から、菊花賞を制したビッグウィーク、フラワーカップを制し桜花賞でも2着に好走したオウケンサクラを送り出した。後年の産駒にはグランプリ3連覇を果たすクロノジェネシス[3]がいる。
2024年10月26日に種牡馬を引退し、功労馬となることが発表された[4]。
主な産駒
[編集]グレード制重賞優勝馬
[編集]太字はGI競走
- 2007年産
- 2010年産
- トロワボヌール(クイーン賞2回、スパーキングレディーカップ)
- 2011年産
- 2012年産
- 2014年産
- 2016年産
- 2018年産
- 2022年産
地方重賞優勝馬
[編集]- 2007年産
- ショウリュウ(ハイセイコー記念)
- 2011年産
- カンスタントリー(新涼賞、長月賞)
- カシノタロン(吉野ヶ里記念)
- 2012年産
- ブラックバゴ(OROカップ)
- 2013年産
- ジャストフォファン(王冠賞)
- 2016年産
母父としての主な産駒
[編集]- 2019年産
血統表
[編集]バゴの血統(ブラッシンググルーム系(ナスルーラ系) / Natalma 4×5=9.38%、Nearco 5×5=6.25%、Native Dancer 5×5=6.25%) | (血統表の出典) | |||
父 Nashwan 1986 栗毛 アメリカ |
父の父 Blushing Groom1974 栗毛 フランス |
Red God | Nasrullah | |
Spring Run | ||||
Runaway Bride | Wild Risk | |||
Aimée | ||||
父の母 Height of Fashion1979 鹿毛 フランス |
Bustino | Busted | ||
Ship Yard | ||||
Highclere | Queen's Hussar | |||
Highlight | ||||
母 Moonlight's Box 1996 鹿毛 アメリカ |
Nureyev 1977 鹿毛 アメリカ |
Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | ||||
Special | Forli | |||
Thong | ||||
母の母 Coup de Genie1991 鹿毛 アメリカ |
Mr. Prospector | Raise a Native | ||
Gold Digger | ||||
Coup de Folie | Halo | |||
Raise the Standard FNo.2-d |
- 半弟に2013年イスパーン賞、ムーラン・ド・ロンシャン賞優勝馬Maxios(父Monsun)がいる。
- 2代母Coup de Genieは1993年フランス最優秀2歳牝馬であり、その全兄にMachiavellianがいる。
- 5代母にNatalma(本血統表内Raise the Standardの母)がおり、その母Almahmoudから広がる牝系からはNorthern Dancer、Halo、デインヒルなど多くの活躍馬が輩出されている。また、母Moonlight's BoxはそのAlmahmoudが4×4×5とラインブリードされ、牝系の良さが強調されている。
脚注
[編集]- ^ “World Thoroughbred Racehorse Rankings”. IFHA. 2024年8月28日閲覧。
- ^ “The 2005 World Thouroughbred Racehorse Rankings”. IFHA. 2024年8月28日閲覧。
- ^ “グランプリ3連覇を含むG1競走4勝のクロノジェネシスが引退 ノーザンファームで繁殖入りへ”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2021年12月28日). 2023年11月4日閲覧。
- ^ “04年凱旋門賞バゴが種牡馬引退「功労馬として余生を過ごします」代表産駒クロノジェネシスなど”. 日刊スポーツ. 2024年10月26日閲覧。
- ^ “タガノファジョーロ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年11月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- バゴ (FR) - 日本軽種馬協会
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- バゴ(FR) - 競走馬のふるさと案内所