パオロ・ジョルダーノ
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(パウロ・ジョルダーノから転送)
パオロ・ジョルダーノ(伊: Paolo Giordano、1982年12月19日 - )は、イタリアの作家。トリノ生まれ[1]。
人物・来歴
[編集]トリノ大学で物理学を学び、素粒子物理学のPh.Dを取得。その関連で仕事をしていた。
処女作の『素数たちの孤独』(La solitudine dei numeri primi) が2008年のストレーガ賞 (Premio Strega) 受賞。2008年から2009年の春にかけてヨーロッパでベストセラーになり、イタリア国内だけでも120万部以上を発刊。30ヶ国以上で翻訳され、世界中で読まれている。 2010年に『素数たちの孤独』がイタリアで映画化され、日本では第23回東京国際映画祭で上映された[2]。
著作
[編集]- 『素数たちの孤独』早川書房 ISBN 978-4152090539
- 幼い頃に大きな事故にあった少女と、双子の妹と離れ離れになった少年。過去のトラウマから、それぞれ自傷と拒食症になっていた。二人は知り合い、特別な親しい関係になるが、そこに恋愛感情はなかった。それぞれの人生の交差に待ち受けるものとは、あるいはそこには何もないのか。
- 『兵士たちの肉体』早川書房 ISBN 978-4152094063
- アフガニスタンに派兵されたイタリアの若者たちの孤独、性、葛藤を瑞々しい筆致で描きながら、現代の矛盾に鋭く迫る二十一世紀の戦争小説。
- 『コロナの時代の僕ら』早川書房 ISBN 978-4152099457
- 2020年2月下旬から3月下旬、イタリアでコロナウイルスの感染が広がり、死者が急激に増えていく中で書かれたエッセイ。早川書房のサイトで期間限定先行公開された[3]。
- 『タスマニア』早川書房 ISBN 978-4152102980
- イタリア人作家である主人公「僕」の姿を描くオートフィクション。
脚注
[編集]- ^ “『コロナの時代の僕ら』著者が語る、現代人が抱える不安の正体とは? 『タスマニア』(パオロ・ジョルダーノ)訳者の飯田亮介あとがき”. Hayakawa Books & Magazines(β) (2024年1月19日). 2024年8月26日閲覧。
- ^ “東京国際映画祭|素数たちの孤独”. 2010.tiff-jp.net. 2024年8月26日閲覧。
- ^ 何を守り、何を捨て、僕らはどう生きていくべきか。『コロナの時代の僕ら』全文公開【終了/著者あとがきのみ継続】(早川書房、2020年4月10日)