ピュリキオス
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(ピリックから転送)
ピュリキオス(古代ギリシア語: πυρρίχιος / pyrrhichios、または δίβραχυς ディブラキュス)は、西洋古典詩の韻脚のひとつ。短短格とも呼ばれる。近代西洋詩では、音節の長短をアクセントの強弱に置き換えて、2つのアクセントの弱い音節続く脚構成に用いられる(弱弱格と訳される)[1]。英語ではピリック(pyrrhic または dibrach)と呼ばれる。
同様に短(弱)が3音節続くものをトリブラキュス(τρίβραχυς)、4音節続くものをプロケレウスマティコス(προκελευσματικός)と呼ぶ。
アルフレッド・テニスンはピュリキオスとスポンデイオスを頻繁に使った。以下、その例である(『In Memoriam A.H.H.』1849年)。
- Be near me when my light is low,
- When the blood creeps and the nerves prick
- And tingle; and the heart is sick,
- When the blood creeps and the nerves prick
- And all the wheels of Being slow.
- -from In Memoriam.
- Be near me when my light is low,
2番目の行の「When the」、「and the」、3番目の行の「-le; and」がピュリキオスである。
ピュリキオスは単独では詩に使われない。単調な効果を生むからである[2]。
脚注
[編集]- ^ Harry Rusche, A Handbook of Terms for Discussing Poetry, Emory University Department of English [1] Last accessed 20 December 2006
- ^ "Rhythm, Meter, and Scansion Made Easy," Riverdale School, [2] Last accessed 20 December 2006
外部リンク
[編集]ウィクショナリーには、en:pyrrhicの項目があります。