ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント
表示
(フィリップモリス・チャンピオンシップから転送)
テレビ番組・中継内での各種情報(終了した番組・中継を含みます)は、DVDやBlu-rayなどでの販売や公式なネット配信、または信頼できる紙媒体またはウェブ媒体が紹介するまで、出典として用いないで下さい。 |
マイナビABCチャンピオンシップ ゴルフトーナメント | |
---|---|
トーナメント情報 | |
創設 |
1971年 (ミキ・ゴールドカップ・日米ゴルフ対抗戦として) |
開催地 | 兵庫県 |
開催コース | ABCゴルフ倶楽部 |
基準打数 | Par72(2022年)[注釈 1][1] |
ヤーデージ | 7,217ヤード (6,599 m)(2022年)[1] |
主催 | 朝日放送テレビ株式会社 |
ツアー | 日本ゴルフツアー機構 |
競技方法 | ストロークプレー |
賞金総額 | 1億5000万円(2019年)[2] |
最高記録 | |
最少打数 | 265 片山晋呉[3][注釈 2] |
通算スコア | -24 中島啓太(2023年) |
最新優勝者 | |
中島啓太(2023年) |
マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメントは、朝日放送テレビ(ABCテレビ)主催、マイナビ特別協賛、日本ゴルフツアー機構公認の男子プロゴルフトーナメントである。朝日放送グループホールディングスの子会社が出資・運営する兵庫県加東市永福のABCゴルフ倶楽部を舞台に行われていた。賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円[2]。
大会の歴史
[編集]朝日放送(現・朝日放送グループホールディングス)が創立20周年記念企画として、「ライダーカップ」というアメリカと欧州のツアー対抗戦の仕組みを参考に企画したもので、日本とアメリカの一流プレーヤーによる団体戦・個人戦が行われた。
- 1971年は芸術生活社主催の『ミキ・ゴールドカップ・日米ゴルフ対抗戦』、1972年 - 1981年および1985年 - 1987年は朝日放送主催の『ABCカップ・日米ゴルフ対抗戦』、1982年・1983年はゴールドウイン特別協賛の『ゴールドウインカップ・日米ゴルフ対抗戦』、1984年は内田洋行特別協賛の『内田洋行カップ・日米ゴルフ対抗戦』という名称だった。
1988年 - 2002年はフィリップモリス特別協賛の『ラークカップゴルフ』→『フィリップモリス・チャンピオンシップ・ゴルフトーナメント』として行われた。1992年 - 1998年は朝日放送・日本プロゴルフ協会主催となった。1997年大会では4日間で56,508人を動員。2003年 - 2007年は朝日放送主催の『ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント』、2008年から毎日コミュニケーションズ(2011年にマイナビへ社名変更)特別協賛の『マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント』として行われる。2018年から朝日放送テレビ主催となった。しかし2024年大会は中止。
歴代優勝者
[編集]ミキ・ゴールドカップ・日米ゴルフ対抗戦 | ||||
---|---|---|---|---|
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催ゴルフ場 |
第1回 | 1971年11月5日 - 7日 | 尾崎将司 ビリー・キャスパー |
-8 | PLカントリークラブ |
ABCカップ・日米ゴルフ対抗戦 | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催ゴルフ場 |
第2回 | 1972年11月3日 - 5日 | トミー・アーロン(英語版) | -4 | 池田カンツリー倶楽部 |
第3回 | 1973年11月23日 - 25日 | アル・ガイバーガー | +2 | 橋本カントリークラブ |
第4回 | 1974年11月29日 - 12月1日 | 杉原輝雄 | -7 | |
第5回 | 1975年11月21日 - 24日 | 中村通 | -15 | 茨木国際ゴルフ倶楽部 |
第6回 | 1976年12月2日 - 5日 | トム・ワトソン | -11 | 播磨カントリークラブ |
第7回 | 1977年11月10日 - 13日 | 青木功 | -8 | |
第8回 | 1978年11月9日 - 12日 | -15 | ||
第9回 | 1979年11月8日 - 11日 | トム・パーツァー | -12 | スポーツ振興カントリー倶楽部 |
第10回 | 1980年11月6日 - 9日 | ジェリー・ペイト | -12 | |
第11回 | 1981年11月5日 - 8日 | ボビー・クランペット | -17 | |
ゴールドウインカップ・日米ゴルフ対抗戦 | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催ゴルフ場 |
第12回 | 1982年11月4日 - 7日 | ボブ・ギルダー カルビン・ピート |
-10 | 総武カントリークラブ 総武コース |
第13回 | 1983年11月10日 - 13日 | 中嶋常幸 | -3 | 太平洋クラブ 六甲コース |
内田洋行カップ・日米ゴルフ対抗戦 | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催ゴルフ場 |
第14回 | 1984年11月1日 - 4日 | トム・ワトソン | -7 | 総武カントリークラブ 総武コース |
ABCカップ・日米ゴルフ対抗戦 | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催ゴルフ場 |
第15回 | 1985年10月31日 - 11月3日 | 尾崎健夫 コーリー・ペイビン |
-12 | スポーツ振興カントリー倶楽部 |
第16回 | 1986年10月30日 - 11月2日 | カーティス・ストレンジ | -17 | |
第17回 | 1987年10月29日 - 11月1日 | アンディ・ビーン(英語版) | -19 | |
ラークカップゴルフ | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催ゴルフ場 |
第18回 | 1988年10月27日 - 30日 | 高橋勝成 | -11 | ABCゴルフ倶楽部 |
第19回 | 1989年10月26日 - 29日 | ブライアン・ジョーンズ(英語版) | -8 | |
第20回 | 1990年10月25日 - 28日 | 川岸良兼 | -11 | |
第21回 | 1991年10月31日 - 11月3日 | 横島由一 | -8 | |
第22回 | 1992年10月29日 - 11月1日 | 尾崎直道 | -9 | |
第23回 | 1993年10月28日 - 31日 | 飯合肇 | -5 | |
フィリップモリス・チャンピオンシップ・ゴルフトーナメント | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催ゴルフ場 |
第24回 | 1994年10月27日 - 30日 | ブライアン・ワッツ | -12 | ABCゴルフ倶楽部 |
第25回 | 1995年10月26日 - 29日 | 田中秀道 | -10 | |
第26回 | 1996年10月24日 - 27日 | 尾崎直道 | -10 | |
第27回 | 1997年10月30日 - 11月2日 | ブライアン・ワッツ | -8 | |
第28回 | 1998年10月29日 - 11月1日 | 尾崎将司 | -13 | |
第29回 | 1999年10月28日 - 31日 | 川岸良兼 | -18 | |
第30回 | 2000年10月26日 - 29日 | 谷口徹 | -12 | |
第31回 | 2001年10月25日 - 28日 | 伊沢利光 | -16 | |
第32回 | 2002年10月31日 - 11月3日 | ブレンダン・ジョーンズ | -19 | |
ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催ゴルフ場 |
第33回 | 2003年10月30日 - 11月2日 | 片山晋呉 | -23[3] | ABCゴルフ倶楽部 |
第34回 | 2004年10月28日 - 31日 | 井上信 | -15 | |
第35回 | 2005年10月27日 - 30日 | 片山晋呉 | -14 | |
第36回 | 2006年10月26日 - 29日 | -17 | ||
第37回 | 2007年10月25日 - 28日 | フランキー・ミノザ | -14 | |
マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催ゴルフ場 |
第38回 | 2008年10月30日 - 11月2日 | 石川遼 | -9 | ABCゴルフ倶楽部 |
第39回 | 2009年10月29日 - 11月1日 | 鈴木亨 | -14 | |
第40回 | 2010年10月28日 - 31日 | 金庚泰 | -13 | |
第41回 | 2011年10月27日 - 30日 | 河野晃一郎 | -15 | |
第42回 | 2012年10月25日 - 28日 | ハン・リー | -17 | |
第43回 | 2013年10月31日 - 11月3日 | 池田勇太 | -15 | |
第44回 | 2014年10月30日 - 11月2日 | 小田龍一[4] | -21 | |
第45回 | 2015年10月29日 - 11月1日 | 金庚泰[5] | -12 | |
第46回 | 2016年10月27日 - 30日 | 片山晋呉[6] | -12 | |
第47回 | 2017年10月26日 - 29日 | 小鯛竜也[注釈 3][7] | -13 | |
第48回 | 2018年10月25日 - 28日 | 木下裕太[注釈 4] | -15 | |
第49回 | 2019年10月31日 - 11月3日 | 黄重坤(ハン・ジュンゴン)[2] | -19 | |
第50回 | 2021年11月4日 - 7日 | 浅地洋佑[9] | -16 | |
第51回 | 2022年11月3日 - 6日 | 堀川未来夢 | -17 | |
第52回 | 2023年11月2日 - 5日 | 中島啓太 | -24 |
テレビ中継・ネット配信
[編集]- 1971年 - 1974年は朝日放送をキーステーションとしたTBS系列局にて放送していた。1975年 - 2019年、2021年 - 2023年は朝日放送テレビをキーステーションとしたNET→テレビ朝日をキー局とする系列フルネット局にて放送していた。
- 大会の3日目・最終日(決勝ラウンド)は朝日放送テレビをキーステーションとしたテレビ朝日系列フルネット局にて放送していた。かつては予選ラウンドは生中継、決勝ラウンドは夕方録画中継だったが、2005年頃から予選ラウンドが深夜録画となり、2007年に限っては3日目も深夜録画となった[注釈 5]。2010年以降の決勝ラウンドでは、リアルタイム字幕放送を実施していた。また、2008年・2009年には、ワンセグ独立放送(朝日放送ローカル)で予選ラウンドの生中継も行った。
- スカイAでは、「スカイA ゴルフシリーズ」にて中継していた。この内予選ラウンドの中継は、2007年までは地上波中継のスタッフにて制作されていたが、2008年以降は独自制作となった。なお、2008年のワンセグ独立放送での中継は、スカイAとのサイマル放送であった。また、決勝ラウンドの地上波制作分も時差放送であった。
- スポーツブル、YouTube「ABCスポーツチャンネル」では、大会の模様をネット配信していた。
- 1993年の最終日ではプロ野球日本シリーズの中継が長引いたため、野球中継終了後の16時55分から30分間放送し、その日の深夜に85分間の短縮版として改めて放送された。
- 2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため、大会が中止となり、放送を予定していた枠は、3日目は各局ローカル編成となった。最終日は、13:55-15:20は『DMG MORI presents ヨットだけで世界一周 ひとりぼっちの大冒険 白石康次郎 世界最高峰レース ヴァンデ・グローブ2020 出航直前SP』で枠を埋めた。15:20以降は当初15:55以降の各局編成枠を35分繰り上げて[注釈 6]放送枠をそれぞれ埋めていた。
- 2023年の3日目の中継はネット配信で第1組1コースより全選手ホールアウトまで生中継した後、同日深夜0:00(翌日未明)より55分のダイジェスト版を全国放送していた。[10]
2011年の出来事
[編集]2011年は、新しい試みや中継史上初の事態が発生するなど、様々な出来事が起こった。
- この年、同じ週に開催される女子の「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」も、テレビ朝日系列フルネット局が中継[注釈 7]する事になった為、同一週開催の男女の大会を、同じチャンネルで両方放送するという、近年では珍しいケースとなった[注釈 8][注釈 9]。この大会の2週前に開催される「富士通レディース」の中継では、それを前面に押し出した番宣スポットが放送された。
- その初年度となった同年は、当大会が6ホールにも及ぶプレーオフにもつれ込んだ為、6ホール目のティーショットが終わった段階で時間切れとなり、大会史上初めて優勝者を伝えられないまま中継終了となった。その為、この後に放送された「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」の中継中に、プレーオフの結果を伝える措置を取った[注釈 10]。
- なお、この年のプレーオフの模様は、当日放送されなかった部分や後日談なども交えた、『マイナビスペシャル 笑顔の軌跡 プレーオフを制した挑戦者』と題した特別番組として、同年12月30日に朝日放送ローカルで放送された。この番組内では、優勝した河野が出演したマイナビの特別CMも放映された。
- また同年は、大会開催週の深夜・早朝の時間帯に、「マイナビABCチャンピオンシップの軌跡」と題したフィラー番組[注釈 11]が、朝日放送ローカルで放映された。
- 同年から制作局・朝日放送の野球解説者に就任した矢野燿大(元阪神タイガース・中日ドラゴンズ捕手)が、スカイAのレギュラー番組『金谷多一郎・矢野燿大の考えるゴルフ』で共演する金谷多一郎とともに、中継で石川遼のラウンドリポーターを務めた。
歴代実況(決勝ラウンド実況)
[編集]- 石原勝(1988年)
- 中村哲夫(1989年 - 1993年)
- 中邨雄二(1994年 - 2005年)
- 小縣裕介(2006年 - 2010年)
- 岩本計介(2011年 - 2014年)
- 山下剛(2015年 - 2023年)
関連項目
[編集]- Skyレディース ABC杯(日本女子プロゴルフ協会ステップ・アップ・ツアー、旧:日本臓器製薬レディース ABC杯)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2012年まではPar72で施行され、2013年から2015年まではPar71で施行。2016年に再度Par72に戻した。
- ^ 2013年から2015年までPar71で施行された時の最少ストロークは2014年大会の小田龍一の263。
- ^ 最終日が雨の影響により中止。規定により賞金ランキング加算額も75%に減額された。
- ^ 川村昌弘とのプレーオフを制してプロ11年目で初優勝[8]。
- ^ 当大会に限らずテレビ朝日系列の男子ゴルフ中継は、2007年は最終日以外は深夜録画であったが、2008年は夕方録画に戻っている。
- ^ テレビ朝日など一部の局は15:20-16:15と16:15-17:25で番組を分けて対応した。
- ^ 「樋口久子IDC大塚家具レディス」として行われていた2010年までは、テレビ東京系列が中継していた。
- ^ 過去の例では、男女同時開催だった時代の「東海クラシック」(東海テレビ制作・フジテレビ系列で中継)がある。
- ^ さらに、その前はTBS系列で「伊藤園レディスゴルフトーナメント」(1994年よりテレビ朝日に移行)・「マルマンオープン」(1994年を以て廃止)がある。
- ^ 字幕による速報と、プレーオフ・6ホール目の2打目以降のダイジェスト映像を、中継の間に挿入する形をとった。なお、スカイAの録画中継(当日朝放送された「全部見せます!ゴルフシリーズ」と、地上波中継のディレイ版)では、地上波では放送されなかった箇所を編集して実況・および優勝インタビューを挿入した。
- ^ 2008年以降の大会の最終日ダイジェストとスーパーショット集(計20分)。これを放送開始時刻まで繰り返し放送した。
出典
[編集]- ^ a b コースレイアウト
- ^ a b c 黄重坤が今季初優勝 今平、痛恨2連続ボギーで2位も賞金王レース首位に - Sponichi Annex(スポーツニッポン新聞社)、2019年11月3日配信、同日閲覧
- ^ a b 【記録・国内男子】ツアー最多アンダーパー記録(72ホール) - ゴルフダイジェスト・オンライン(2014年10月12日現在) ※2014年10月13日閲覧
- ^ 小田龍一が5年ぶりV!最終日は攻めて「62」 - ゴルフダイジェスト・オンライン(2014年11月2日)
- ^ 金庚泰 今季5勝目 日本ツアー通算10勝目 賞金1位キープ - スポニチアネックス(2015年11月1日)
- ^ 片山晋呉が逆転 今季初、ツアー通算30勝目 - 日刊スポーツ、2016年10月30日閲覧
- ^ 木下裕太が初優勝、川村昌弘との激戦プレーオフ制す - 日刊スポーツ、2018年10月28日配信、同日閲覧
- ^ “赤毛の業師”浅地洋佑3勝目V「賞金1億円を突破したい」マイナビABC日刊スポーツ
- ^ これは2023年の日本シリーズの放送権問題や同時期開催と被るその他のスポーツ中継の放送枠との兼ね合いで夕方での放送枠の確保ができず深夜送りになったため。
外部リンク
[編集]この記事は以下のカテゴリでも参照可能