フィードパス
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
107-6211 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー |
設立 | 2005年4月 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | インターネット・イントラネット用ソフトウェアの開発販売 |
代表者 | 津幡靖久 (代表取締役社長) |
資本金 | 30百万円 |
外部リンク | [1] |
フィードパス株式会社 (Feedpath, Inc.) は、インターネット、イントラネットを問わず、情報共有プラットフォーム上で、企業向けアプリケーションソフトのSaaSビジネスを中心に、アプリケーションソフトのライセンスビジネス (B2B) の企画・開発、販売を事業ドメインとしているウェブサービスプロバイダ。
代表的な製品・サービスはWebメール「feedpath Mail」、グループカレンダー「feedpath Calendar」、イントラブログ「blogengine」、Google Apps拡張ガジェット「feedpath Gadget」など。
当時サイボウズ副社長であった津幡靖久を中心に、会社としては2005年4月にブログエンジン株式会社として設立され、事業転換をきっかけに2006年4月にフィードパス株式会社に社名変更した。取締役CTOは「Web2.0 Book」の著者である後藤康成(ごとう やすなり)。
沿革
[編集]- 2005年4月 - ブログエンジン株式会社としてインターネットビジネス・インキュベーターのネットエイジグループ(現 ngi group)により設立される
- 2006年3月 - サイボウズの資本参加によりサイボウズグループとなる
- 2006年4月 - サイボウズのコンシューマー事業である「feedpath」事業を事業移管するとともにフィードパス株式会社に社名変更
- 2006年6月 - 米国Zimbra Inc.の「Zimbra Collaboration Suite」を日本展開することを住友商事とともに発表。住友商事が資本参加
- 2006年10月 - 企業向けブログ「blogengine」をサイボウズに「サイボウズブログとして」OEM提供開始
- 2007年2月 - 「Zimbra Collaboration Suite」を「feedpath Mail」(当時はfeedpath Zebra)としてSaaSで販売開始
- 2007年4月 - フィードリーダー「feedpath Rabbit」、フィードデータベース「feedpath Skunk」のサービスを開始
- 2007年5月 - 「サイボウズ Office 6」とWEB データベース「サイボウズ デヂエ」をASP により提供開始
- 2009年2月 - SaaS型「サイボウズ Office 8」「サイボウズ デヂエ 8」を提供開始
- 2009年6月 - クラウド型グループカレンダー「feedpath Calendar」を無償提供開始
- 2009年11月 - クラウド型グループカレンダー「feedpath Calendar」を正式提供開始
- 2010年3月 - クラウド型企業間コラボレーションサービス「feedpath Rooms」を正式提供開始
- 2010年9月 - Google Appsで提供されているGoogle カレンダーの機能を拡張するガジェット「feedpath Gadget」を正式提供開始
- 2011年4月 - ヤフー株式会社がフィードパスの既存株主から全株式を取得することが発表され、ヤフーの連結子会社となる
歴史
[編集]ブログエンジン株式会社設立
[編集]2005年 4月、株式会社ネットエイジグループ(現 ngi group)が同社の投資事業会社であるネットエイジキャピタルパートナーズ株式会社を通じフィードパスの前身となる「ブログエンジン株式会社」を設立。 初代代表取締役社長は(当時)ネットエイジキャピタルパートナーズの金子陽三が務めた。当時のブログエンジンのフラッグシッププロダクトは moblo OEM。これは2003年秋からサービスを始めた moblo.jp をパッケージ化したブログツールである moblo.jp のコンセプトをベースとし、エンタープライズユースにも耐えられるようソースコードは書き下ろし、2005年3月から日立製作所が販売するイントラブログ用のブログツール iB としてOEM提供を開始した。
Web2.0 ムーブメント
[編集]2005年11月から(当時)サイボウズの小川浩と(当時)ネットエイジの後藤康成は「Web2.0 Book」の構想を練り始め原稿の執筆を開始、2006年3月に「Web2.0 Book」(インプレスジャパン)を刊行した。同じ月にサイボウズとネットエイジはジョイントベンチャーであるフィードパスを設立。これにより小川と後藤はフィードパスの役員として共同経営をすることになった。
その後、小川と後藤は「図解 Web2.0 Book」(インプレスジャパン)、「Web2.0のビジネスルール」(毎日コミュニケーションズ)、「Web2.0が面白いほど分かる本」(中経出版)を刊行した。
社名をブログエンジンからフィードパスへ
[編集]2006年 4月、ブログエンジンはサイボウズから資本参加を受け、サイボウズのfeedpathプロジェクトを迎え入れると同時に社名をフィードパス株式会社に変更。Web2.0 プロジェクトであるfeedpathが事業統合。
Zimbra Collaboration Suite日本市場参入
[編集]2007年 2月、米国Zimbra社(現:VMware)のコラボレーションウェアであるZimbra Collaboration Suiteをローカライズしたfeedpath Zebraのリリースを発表。これと同時に住友商事がフィードパスに資本参加を行った。
フィードパスの選択と集中とベンチャー・スピリット
[編集]2008年4月、フィードパスはボストンコンサルティングの提唱している経営分析手法「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」の枠をベースに事業の選択と集中を行った。 安定的収益を生む「ライセンス事業」(Zimbraプロダクトライセンス、ブログエンジン)はCash cowのマトリクスに、成長期待のStarのマトリクスにプロットされるのは「SaaS事業」(feedpath Zebra、サイボウズ Office for SaaS、サイボウズデヂエ for SaaS)、そして成長しているものの競争の激化しているWild catには「ネットサービス事業」(feedpath Rabbit、feedpath Skunk)となる。[1]
2011年4月、ヤフージャパン 100%子会社となった。[2]
事業
[編集]- feedpath Calendar - グループカレンダーサービス
- feedpath Gadget - Google Apps拡張ガジェット
主要サービス
[編集]- feedpath Calendar
- スケジュール共有・スケジュール管理・シフト管理に特化したクラウド型グループカレンダー。携帯電話やiPhone、Android、Blackberry、iPadからモバイルスケジューラーとしてもご利用可能。
- blogengine
- 企業向けブログシステム。基本的なブログ編集投稿機能に加えて、イントラブログに特化した機能を有する。現在はサイボウズと日立製作所にOEM提供。
提供終了したサービス(B2C)
[編集]- feedpath Rabbit
- feedpath Skunk
- 2008年4月をもってサービス終了。feedpath Rabbitと連携するフィードデータベース。feedpath SkunkはWeb上のブログやインターネットサービスから配信されるフィードを定期的にアグリゲート(収集)しフィードのデータベースとして蓄積していた。
販売終了したサービス(B2B)
[編集]- feedpath Mail
- サイボウズ Office for SaaS
- サイボウズ デヂエ for SaaS
- サイボウズMT ServerLog / サイボウズMT ServerLog Enterprise
- feedpath Rooms
- 2011年9月をもって提供終了。クラウドから提供する企業間コラボレーションサービス。今までメール(ML)行っていた煩雑な企業間コミュニケーションに変わるサービス。メッセージング機能と共有ストレージ機能を備えた企業間コミュニケーションに最適な設計。
- feedpath Gadget