フォッカー 70
表示
(フォッカー70から転送)
フォッカー 70(Fokker 70)とは、オランダの航空機メーカーであったフォッカーが開発した小型双発ジェット旅客機である[1]。
フォッカー 70
KLMシティホッパーのフォッカー70
(ブリストル国際空港)
概要
[編集]リージョナル・ジェットとして開発された フォッカー 100(1986年初飛行)の短胴型として、胴体を4.62m短縮した70席級の旅客機である[1]。1992年11月から開発が開始され、1993年4月2日に原型機が初飛行に成功[1]した。ジェットエンジンを胴体後部に設置し、T字尾翼を有する機体であり、フォッカー100からは主翼付け根等の細部が改良されている[1]。
1994年10月にフォード・モーター社へ最初の量産機が引き渡された[1]。1997年にフォッカーが倒産したため、1997年4月に引き渡された機体が最終機となった。 生産期間が大変短い旅客機であり、生産数も48機と少数にとどまった。
フォッカー 100と共に、レッコフ[2](現:ネーデルランド・エアクラフトカンパニー)による再生産計画が存在したが、実現していない。
運航事業者
[編集]※2023年9月現在
性能要目
[編集]- 全長:30.90m
- 全幅:28.10m
- 高さ:8.50m
- エンジン:ロールス・ロイス テイ620-15 ターボファンエンジン 2基
- 最大速度:856 km/h
- 巡航速度:743 km/h
- 航続距離:1.900 km
- 実用上昇限界:10.670 m
事故
[編集]2004年1月5日、オーストリア航空111便(OE-LFO)が、ミュンヘン空港付近の雪原に不時着した。111便はウィーンからミュンヘンへ向かっていたが、進入中にエンジンが故障した。搭乗していた乗客28名、乗員4名中乗客3人が軽傷を負った[7][8][9]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e 世界航空機年鑑 2007-2008,酣燈社,P198,ISBN 978-4873572703
- ^ Rekkof、Fokkerの逆綴り
- ^ https://ifly.co.ke/about-us/our-fleet/
- ^ https://www.planespotters.net/airline/Jetways-Airlines
- ^ https://www.planespotters.net/airline/Salaam-Air-Express
- ^ https://www.airfleets.net/flottecie/JetAir%20Caribbean.htm
- ^ “Investigation Report - Fokker 70”. BFU Germany (November 2005). 13 June 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。18 December 2011閲覧。
- ^ Accident Database: Accident Synopsis 01052004
- ^ Ranter, Harro. “ASN Aircraft accident Fokker 70 OE-LFO München-Franz Josef Strauss Airport (MUC)”. AviationSafetyNetwork. 18 December 2011閲覧。