フロリアノーポリス
フロリアノーポリス Florianópolis | |||||
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愛称 : フロリパ(Floripa) | |||||
位置 | |||||
州内の位置 | |||||
位置 | |||||
座標 : 南緯27度35分34秒 西経48度33分8秒 / 南緯27.59278度 西経48.55222度 | |||||
行政 | |||||
国 | ブラジル | ||||
地域 | 南部 | ||||
州 | サンタカタリーナ州 | ||||
市 | フロリアノーポリス | ||||
地理 | |||||
面積 | |||||
市域 | 675 km2 | ||||
標高 | 3 m | ||||
人口 | |||||
人口 | (2020年現在) | ||||
市域 | 508,826人 | ||||
都市圏 | 1,111,702人 | ||||
備考 | 統計[1] | ||||
その他 | |||||
等時帯 | UTC-3 (UTC-3) | ||||
公式ウェブサイト : Florianópolis, Santa Catarina |
フロリアノーポリス (Florianópolis [floɾi.aˈnɔpolis]) は、ブラジル・サンタカタリーナ州の州都。サンタカタリーナ島と周辺の小島に立地している。ニューズウィーク誌で『最もダイナミックな10都市』の一つに選ばれた。
フロリアノーポリスは、ブラジルの州都の中で島に立地する3都市のうちの一つである(その他は、サン・ルイス、ヴィトーリア)。人口のほとんどがサンタカタリーナ島の北半分で暮らす。南半分はあまり開発が進んでいない。建設当初はアゾレス諸島出身のポルトガル人が多く入植し、その後サンタカタリーナ州の他都市同様にドイツ系移民とイタリア系移民が入ってきて、強い影響を受けた。17世紀に周囲の小島に建設された要塞群が残る。白い砂浜を持つことから、観光客に人気の都市である。
エルシリオ・ルス国際空港があり、フロリアノーポリスと他都市を結ぶ国内線、国際線も運航している。
サンタカタリーナ連邦大学がある。
地理
[編集]気候
[編集]フロリアノーポリスは温暖湿潤気候である。四季の変化がはっきりとしている。霜は滅多にないが冬に時々ある。海に隣接しているために、平均湿度が80%である。一年を通じて広範囲で目立つ降雨量がある。1911年から1984年までの年平均降雨量は1521ミリだった。乾季がなく、夏は雨季となる。1月から3月の雨は増え、月160ミリである。4月から12月は降雨量がわずかに減少し、月平均100ミリとなる。雨の減る時期は6月から8月である。最も熱い時期の最高気温は26℃から31℃の間、最低気温は7.5℃から12℃の間である。観測史上最低気温は、1975年に記録した-2℃である。
特徴
[編集]フロリアノーポリスはブラジルの州都の中でも生活レベルの高い都市である。ほとんどがヨーロッパ系移民を先祖に持つ市民で占められる。18世紀半ばに植民が始まったとき、アゾレス諸島出身のポルトガル人が多数を占めた。現在はこのポルトガル系と、後からやってきたドイツ系とイタリア系がほとんどを占めている。南端の自治体のいくつかは、先祖伝来の生活様式を守るところがあり、アゾレス諸島出身者を先祖に持つ自治体を例にすれば、方言、手工芸、祝祭を現在も守り続けている。一方で、市中心部はブラジル他都市からやってきた人々や、外国人が暮らすことから国際都市となっている。植民が始まった当初のサンタカタリーナ島は重要な捕鯨中心地だったが、現在はIT産業が盛んである。州の観光都市として、毎夏市の人口の3倍以上の人々がやってくる。
2006年の人種構成は、白人 (90.0%)、混血 (9.0%)、黒人 (1.0%)、その他 (0.1%)だった。
経済
[編集]フロリアノーポリス経済は、商業活動、公共サービス、変容する産業、観光が基盤となっている。最近は服飾産業とIT産業が経済発展を牽引している。島北部の砂浜を整備する公共事業は市の重要な経済活動でもある。
2004年度の市のGDPはR$ 4.283.628.000[2]。
市民一人当たりの年間収入はR$ 11.071 (2004年)[3]。
レジャー
[編集]観光はフロリアノーポリス経済の根幹の一つである。多くの市民と観光客は、フロリアノーポリスはアゾレス諸島文化を建物、労働者気質、民俗、食文化と伝統信仰に著しく残しているとみなされている。人気のある白砂糖のような真っ白な砂浜は昔からの観光地で、最初に植民したアゾレス諸島人集落ラゴア・ダ・コンセイサオンなども含まれる。観光は過去10年間で顕著に成長し、ブラジル他都市(特にポルト・アレグレ、クリチバ、サンパウロ、リオデジャネイロ)や同様に南米各国(ブエノスアイレスからの直行便があるアルゼンチン)から多くの観光客がやってくる。ヨーロッパやアメリカ合衆国からの観光客も過去数年で非常に増え、2006年には市初の国際ホテルが開業した[4][5]。バーラ・ダ・ラゴアは古風で趣があり、先祖伝来の漁業の村である。村は水路で潟と海がつながっていて、今は新しい高級宿泊施設ヴィラ・ヴィラルヴァがある。
教育
[編集]ポルトガル語が公用語である。しかし英語とスペイン語が高校の第2外国語となっている。
大学
[編集]- サンタカタリーナ連邦大学 (UFSC);
- Universidade do Estado de Santa Catarina (UDESC);
- Complexo de Ensino Superior de Santa Catarina (CESUSC);
- Universidade do Sul de Santa Catarina (UNISUL);
- Universidade do Vale do Itajaí (UNIVALI);
- Faculdade Estácio de Sá;
- Centro Federal de Educação Tecnológica de Santa Catarina (Cefet-SC);
観光
[編集]ヘルシーリオ・ルス橋 - 70年以上前に架けられ、本土と島をつなぐ。よく絵はがきの題材になる。
クルース・エ・スーサ宮殿 - かつての政府庁舎で、文化財。
サント・アマロ・ダ・インペラトリス - ブラジル初の温水施設。
ホンテ・カルダス・ダ・インペラトリス (市営浴場) - 水温39℃に達する温水源。温水浴とハイドロマッサージが受けられる。
世界サーフ競技会 (WTC) - プロ・アマ両方の参加する競技会の主催地となっている。
神の祝祭 - イースターの40日後に行われる。帝国時代の扮装をした人々の行列が通りを練り歩く。バンド演奏やローカル・フードの屋台が出る。
プライア・ドス・イングレセス - 観光客に人気のあるビーチでありながら、イングレセスはアゾレス諸島人の植民時代の名残を今も残す。夏にはアルゼンチン観光客の人気の場所である。冬には漁業、伝統的な宗教行事と祝祭がある。
カンペチェ・ビーチ - 5キロメートルに渡り白い砂浜と、海からの大波が続く。サーフィンに適しておらず、砂浜でパーティーをしたり、サッカーをしたりする人が多い。また地元住民による漁業も行われている。
アルマサオン・ビーチ - アルマサオン漁業会社の建てたサンタアナ教会は、ビーチの歴史の一部である。かつて捕鯨関係者が出航前にミサに行っていた。次に、聖職者が浜へ下り、出航する船に祝福を与えていた。
ジョアキナ・ビーチ - 1970年代に世界中からやってきたサーファーたちが、波を求めてこのビーチへ来た。多くのサーフィン大会が開催されてきた。
プライア・ド・サンティーニョ - ほとんど人の手の入っていない、サンティーニョ・ビーチは主に自然を観光目的にやってきた人々が見つけた地である。サーファーが主な観光客で、彼らはサンティーニョをサンタカタリーナ島北部の最高のビーチだとしている。
交通
[編集]空港
[編集]エルシリオ・ルス国際空港は国際線も就航している。年間約350万人が利用する。
道路
[編集]ブラジル主要都市と、連邦高速道BR-101とBR-282でつながっている。
距離
[編集]近隣町村
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スポーツ
[編集]サッカー
[編集]2つのプロ・クラブチームを持つ。2チームの対戦は『州都クラシック』("O Clássico da Capital") で知られる。
サーフィン
[編集]サンタカタリーナ島は、ブラジルでも最良で最も定期的に良い波のくる場所とされている。毎年11月初旬、サーフィンの世界チャンピオンツアーの開催地となっている。
著名な出身者
[編集]- フジネイ・ダ・ホーザ - サッカー選手
- グスタボ・クエルテン - プロテニス選手
- ソランジュ・ウィルバート - ファッションモデル
- フェルナンジーニョ - Jリーグでプレーするプロサッカー選手
姉妹都市
[編集]- マル・デル・プラタ(アルゼンチン)
- コルドバ(アルゼンチン)
- en:Luján, Buenos Aires Province(アルゼンチン)
- ロアノーク(アメリカ合衆国)
- サンディエゴ(アメリカ合衆国)
- イビサ島(スペイン)
- フライ・ベントス(ウルグアイ)
- ビニャ・デル・マール(チリ)
- en:Praia da Vitória(ポルトガル)
- ポンタ・デルガダ(ポルトガル)
- アングラ・ド・エロイズモ(ポルトガル)
- ポルト(ポルトガル)
- フランスの旗 サン=テティエンヌ(フランス)
- ハバナ(キューバ)
- en:Presidente Franco District(パラグアイ)
- フェルナンド・デ・ラ・モラ(パラグアイ)
- アスンシオン、パラグアイ
参考項目
[編集]- ^ IBGE 2020
- ^ (Portuguese) (PDF) GDP. Florianópolis, Brazil: IBGE. (2004). ISBN 85-240-3919-1
- ^ (Portuguese) (PDF) per capita income. Florianópolis, Brazil: IBGE. (2004). ISBN 85-240-3919-1
- ^ (English) (PDF) Sofitel. Florianópolis, Brazil: Sofitel. (2006). ISBN 85-240-3919-1 2006年7月18日閲覧。
- ^ (English) (PDF) Nexus Surf. Florianópolis, Brazil: Nexus Surf. (2006). ISBN 85-240-3919-1 2006年7月18日閲覧。