ブラジュ・バーシャー語
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ブラジュ・バーシャー語 | |
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ब्रज भाषा | |
話される国 | インド |
地域 | ウッタル・プラデーシュ州西部、ラージャスターン州、ハリヤーナー州[1] |
話者数 | 1,556,314人(2011年)[2] |
言語系統 | |
表記体系 | デーヴァナーガリー |
言語コード | |
ISO 639-2 |
bra |
ISO 639-3 |
bra |
ブラジュ・バーシャー語(ब्रज भाषा Braj Bhasha、बॄज भाषा Brij Bhasha、ब्रज भाखा Braj Bhakha)あるいはブラジュ語はインド語派に属する言語である。ブラジュ地方(マトゥラーやアーグラ)を中心に話者がいる。デーハーティー・ザバーン(देहाती ज़बान dehātī zabān、「田舎言葉」を意味する)とも呼ばれる。
概要
[編集]ジョージ・エイブラハム・グリアソンの分類では西部ヒンディー語のひとつに属する[3]。
ブラジュ・バーシャーはアワディー語と並び、近代以前にヒンディー語地帯の中で文学を発達させていた[4][5]。ブラジュ地方のマトゥラーはクリシュナ信仰の中心地であり、ブラジュ・バーシャー文学はヴィシュヌ派の強い伝統を持っていた[6]。ラーマ賛歌がアワディー語で書かれるのに対し、クリシュナ賛歌はブラジュ・バーシャーを使用するのが適切と考えられていた[7]。19世紀にはいっても北インドにおけるブラジュ・バーシャーの文学的伝統は強かった[8]。
アーグラはかつてのムガル帝国の首都であり、文章語や官僚語としてはペルシャ語が使われたが、日常の口語はブラジュ・バーシャーであったと考えられる[9]。1648年にデリーに遷都するときにアーグラから1万人が移動し、赤い城の言語は本来のデリーの方言よりもブラジュ・バーシャーに近かった[9]。
17世紀以降シク教の文献がグルムキー文字によるブラジュ・バーシャーで書かれた[10]。
19世紀以降に発達したヒンドゥスターニー語文学は、アワディー語とブラジュ・バーシャーの文学的遺産を引き継いでいる[11]。
脚注
[編集]- ^ Shapiro 2007, p. 252.
- ^ Data on Language and Mother Tongue (2011 Census), Office of the Registrar General & Census Commissioner, India, オリジナルの2018-07-02時点におけるアーカイブ。
- ^ Masica 1993, p. 12.
- ^ Masica 1993, p. 9.
- ^ Shapiro 2007, p. 251.
- ^ Shapiro 2007, p. 254.
- ^ Masica 1993, p. 57.
- ^ Shapiro 2007, p. 255.
- ^ a b Schmidt 2007, p. 289.
- ^ Shackle 2007, p. 595.
- ^ Schmidt 2007, p. 291.
参考文献
[編集]- Masica, Colin P. (1993) [1991]. The Indo-Aryan Languages (paperback ed.). Cambridge University Press. ISBN 0521299446
- Shackle, Christopher (2007) [2003]. “Panjabi”. In George Cardona & Dhanesh Jain. The Indo-Aryan Languages (paperback ed.). Routledge. pp. 581-621. ISBN 9780415772945
- Shapiro, Michael C. (2007) [2003]. “Hindi”. In George Cardona & Dhanesh Jain. The Indo-Aryan Languages (paperback ed.). Routledge. pp. 250-285. ISBN 9780415772945
- Schmidt, Ruth Laila (2007) [2003]. “Urdu”. In George Cardona & Dhanesh Jain. The Indo-Aryan Languages (paperback ed.). Routledge. pp. 286-350. ISBN 9780415772945
関連文献
[編集]- Rupert Snell, The Hindi Classical Tradition: A Braj Bhasa Reader