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安心毛布

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブランケット症候群から転送)

安心毛布(あんしんもうふ、: security blanket)とは、が物などに執着している状態を指す。一般で言う「お気に入り」や「愛着」がこれにあたる。漫画ピーナッツ』に登場するライナス・ヴァン・ペルトがいつも肌身離さず毛布を持っていることにより「ライナスの毛布」とも呼ばれる[1]

幼児は何かに執着することで安心感を得ている。成長するにつれ、幼児の時に執着していたものから離れていくが、大人になってからでも新たに執着することがある。子供がよく人形や玩具を離さずに持ち続ける様を「安心毛布」であると言える。これはドナルド・ウィニコットの用語では、移行対象、過渡対象と呼ばれるものである。 単に毛布だけでなく、側面や角に拘りを見せる場合もある。

心理学者のハンナ・ハーン1995年コロンビア大学の学位論文として、「ライナスの毛布がもしルーシーの毛布だったとしたら 移行対象における性差の問題」という論文を執筆している[2]

脚注

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  1. ^ Peanutsの英語版の公式サイトでは「ライナスの安心毛布」の名でグッズとして販売されている。また「ライナスの毛布」とは、子供、特に幼児が特定の人形や玩具を離さずに持ち続け、それに執着することで安心感を得ている状態のこと。 Blanket syndromeについてはUrban Dictionaryの当該の項目を参考に。Urban Dictionary: blanket syndrome
  2. ^ Manhattan Psychologist Hannah Hahn • About Dr. Hahn Wikipediaのドイツ語版に外部リンクとしてコロンビア大学のオンライン公開論文ページにリンクを設定しているが、目下リンク切れ。If Linus’ Blanket Were Lucy’s Too: Sex Differences in Transitional Object Use. Dissertation. Columbia University Graduate School of Arts and Sciences.

関連項目

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